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「監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影」 我々が知らないネット世界のダークサイドとは? /the social dilemma

Netflix「監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影」(20年)は、ネット依存の現代人への警鐘。原題は"The Social Dilemma"(社会的ジレンマ)。

これは見るに値する1時間34分のドキュメンタリー。ドラマ部分もあり、わかりやすくデジタル社会のダークサイドを教えてくれる。

Reference YouTube

Facebook、Twitter、YouTube、Instagram、Tiktok、Googleなど、みんなが普段使っているアプリは無料だからと無自覚にアクセスしているが、使えば使うほど自分のデータをとられ、アルゴリズムにより、最適な広告を見るように誘導されている。そしてそれらの会社は莫大な利益を得るのだ。

このドキュメンタリーには、それらのプラットフォームを作り上げてきた人々が登場し、その危険性を訴える。自分たちが作り上げたものが、社会にとって良い事だけではないということを訴えるために。

例えば、Facebookで「いいね(Like)」のボタンを作ったエンジニアは、これによって世界に愛を広げたかったが、「いいね」をもらえなくて鬱になる10代の子が増えたというのは予想外だったと語る。

我々は知らず知らずのうちに、デジタル機器中毒になっている。それは麻薬よりもやばい。人間は誰かと繋がりたいという欲求があり、それはドーパミンの分泌に直結している。Facebookはそれを利用して、登録者を伸ばし、膨大な(20億人以上の)人間のデータを収集した。そしてパワフルAIを使い、自分たちが見たい未来でなはく、広告主が見せたい未来に誘導している。

アルゴリズムは、このユーザー(顧客をこう呼ぶのは、違法薬物とソフトウェアの業界だけ)の好むようなものしか見せない。だから、いつの間にか自分の意見が世の中の主流だと勘違いしてしまう。それが社会を分断し、二極化へと向かわせているのである。

この小さな携帯電話のスクリーンの向こう側には、1960年代から比べ、1兆倍も早くなった演算処理能力を持ったAIがいる。その画面を見つめている人間の脳は、数百万年前から進化していない。どちらが勝つか?と、GoogleでGmailを作ったエンジニア、トリスタン・ハリスは観客に問う。Google社員時代の倫理感の疑問から、彼はこの問題を社会に広めようと活動している。

ちょうど2011年頃から、アメリカでは若者の自殺未遂が急激に増えている。それはSNSが大きく伸びた時と比例している。ネット業界で働く親たちは、子供にSNSをやらせない。その危険性がよくわかっているから。

いやはや、なんとも恐ろしい世の中になってきているのがわかる。フィクションながら映画「エクス・マキナ」(15年)で見て、ぼく自身は知ってると思っていた業界の裏側を当事者たちが語るので、その説得力はハンパない。

2016年のトランプが勝利したアメリカ大統領選挙や、イギリスのEU離脱の国民投票(ブレグジット)でも、ケンブリッジ・アナリティカ社によって、FBなどの個人データの悪用があったことは、同じNetflixの「グレート・ハック SNS史上最悪のスキャンダル」でも描かれていた。

この文章を書いてて、自分で自分を笑っちゃうのが、すぐ前の自分の記事が「㊗️10万ビューありがとう🥳」というもの。noteのダッシュボードも、「全体ビュー」「バッジ」や「スキ」の多さを気にするように作られている。つまり承認欲求を刺激しているのだ。
そこにネット社会の怖さを訴えるドキュメンタリーの記事を書いてアップしようとしている。これこそが本当の意味での「自分的ジレンマ」である(苦笑)

これは、特に若い子たちに見てもらいたい。誰か知らない人から「いいね」をもらえなくても、あなたは素敵な人だとわかってもらいたいから。
これを見てる時だけ、携帯を置いて、我慢してみて。もし我慢できなかったら、あなたは携帯やSNS「中毒」だとわかるから。

ネット会社のダークサイドがわかった今、ぼくは「通知」を切って、GoogleからQwantへ変更した。これ以上自分を〈商品〉として利用されないように。洗脳されないように。デジタル・プライバシーを守るために。

携帯を置いて、一度よく考えてみよう。自分の頭で。

てなことで。

20-Sep-20 by nobu


最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました!