見出し画像

『俺のスカート、どこいった』がストーリー普通。と言われることが意味すること。

またもやドラマの話です、はい。結構ベタな学園ものとかラブコメが好きだから見ていたこの作品。世間の評判を聞いてると、ストーリーが新しみがなく普通すぎるというのが大半。確かにその通りで、でもその評価が意味することは結構大きいんじゃないかなと。

見ていない人に簡単にストーリーを説明すると、古田新太扮するゲイで女装家の原田のぶおが学校の教師になって、常識ハズレの行動を繰り返す中で、最初は引いていた生徒たちが少しずつ感化されて変わっていくという、ドタバタ青春群像劇。

まずひとつ言うと、古田新太の演技は素晴らしかった。わざとらしさや嫌らしさがなく、もしかしたら本当にこういう人いるんじゃない?って思いながら見られるほど。

そして本題。ゲイで女装家のトンデモ教師というセッティングで話題性を掴み、視聴率確保!と日テレは考えていたんだろうけど、最終回の視聴率も8%ちょっと、ツイッターとか見てても話題にしている人は他のドラマほどおらず。そして、調べてみると、評判の大半が、「設定に頼りすぎて、ストーリーが普通すぎる。」といった類。

つまること、上記の事象が何を意味しているかというと、ゲイの教師、という一昔前だったら、それだけで社会の話題に取り上げられていただろう設定がもはや話題性を呼ぶトピックでなくなったということ。その一方で、『きのう、何食べた?』が非常に高感度を持って受け入れられていることもあって、少しずつではあるけれど、日本社会でもLGBTというテーマが改めてスポットライトを浴びさせるものではなくなってきていることなのかなと。

それにしても、Amazonプライムでは早くも『僕たちは奇跡でできている』が見られるようになってるし、次クールで石原さとみ、高橋一生が出演するドラマがそれぞれあることで、TVerでは『アンナチュラル』と『カルテット』の再放送があるし、ドラマばっかり見ちゃって読書がはかどらない・・・

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?