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内気、人見知り? 全然大丈夫!

内気な人や人見知りな人は、周りに気を使わせる迷惑な人、あるいは自己中心的な人ワガママな人なんでしょうか?

優しい人、サービス精神旺盛な人は、内気な人や人見知りな人を見ると、放って置けなくて、色々と気を遣って自分が疲れてしまうと思います。
優しいが故の苦労、ですよね? 
私にもそれはよくわかります。

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自他ともに認める「内気で人見知り」の私の経験だと、他の人と交わる環境で、自分の心の中(頭の中?)を駆け巡ってるフレーズは、

私なんかがここにいてゴメンナサイ」
私なんかに気を遣わないで。いたたまれなくなるから」
私なんかが話に入っていいの?」
私なんかが口出して(手を出して)ゴメンナサイ」
・・・

と、病的なくらいに「私なんか」に満ち満ちていました。

優しくされることすら心苦しくて、申し訳なくて、そうやって誰かに気を遣わせてしまった自分を責めてしまうのです。

簡単に言えば、自己肯定感がとても低い人、だったということです。


低い自己肯定感

同じ自己肯定感の低いタイプでも、少しアグレッシヴなところがあると、こういう自己肯定感の低さが「怒り」となって現れることもありますね。
ちょっとでも忠告したり、助けようとすると、すぐに自分を否定されたと思って「そんなの知ってる」とか「放っておいて」と怒鳴ってくる、そんな感じです。
「それはだって○○だから」、「私のせいじゃない」と、言い訳をして反発してくるパターンもありますね。

いずれにせよ、そういう態度は周りから煙たがられるし、「せっかく親切で言った(してあげた)のに・・・」と、今度は見放されてしまったりします。

例えは悪いかもしれないのですが、そんな人を見ると、いつも傷ついた動物を連想してしまいます。
傷ついた動物に安易に近づくと、威嚇されたり、場合によっては噛みつかれたりするのでとても危ないです。
でも本当は、傷ついた動物は、怖がってるだけなんですよね?
怖いから、自分を守ろうとして攻撃してくるんです。
自然界なら、傷ついた動物は他の捕食者の餌食で、文字通り「生死」がかかってますから、無理もありません。
そんな動物には、どんなに助けてあげたいと思っても、こちらの気持ちはなかなか伝わりません。

そこまでアグレッシヴじゃない場合は、引きこもりがちになります。
できるだけ他人を煩わせないように、自分も傷つかないように、人との接触を極力抑える行動をするようになってしまうのです。
ただ、現実問題として、学校や仕事があると、ずっと家の中に引きこもっているわけにもいきません。
でも、そうやって「無理して」外に出ても、結局は人との付き合い方が下手で(コミュ障、って言うんですか?)苦労するんです。
これもまた無理のない話ですが、結果として周りからも疎まれてしまって、どんどん1人になっていきます。

どちらのパターンも、負のスパイラルというか、悲しいほど救われない状況に陥る危険があります。


呪いからの解放

誰も、好き好んで自己肯定感を低くしているわけではありません。
自分でも「変われるものなら変わりたい」と思っています。

どうしてそんなに自己肯定感が低いのか・・・その理由は人それぞれで、程度によっては精神面のプロの方じゃないと適切な対応は難しいと思います(危険でもありますよね)

原因はともかく、「私なんか」と思いがちな人は、
自分にはいい思いをする権利がない
自分はいい思いをしちゃいけないんだ」
といった風に、自分で自分を罰してはいないでしょうか。

どうしても言いたいことがあります。

「私なんか」というのは呪いの言葉です。
もし無意識にでも使っているとしたら「今すぐやめて!」。


きっかけは何でもいい

私がお薦めしたいのは、何でもいいから、ひとつ「好きなこと」を見つけることです。

好きなことを見つけて「楽しむ」ことや、好きなものに囲まれる「心地よさ」を体験をして欲しい、と思うのです。
自分を否定することに慣れすぎると、そうした「楽しい」や「嬉しい」という感情さえ、忘れてしまっていることが珍しくないからです。

最初は自分の部屋の中で、ひとりで「楽しむ」ので十分です。
好きなことがいつか趣味になれば、そこから自分と同じ趣味の人を見つけて、「楽しい」や「嬉しい」の輪を広げていくことができるはずです。
「何を話していいのかわからない」という時の話題作りにもなりますしね。

こういうのは、マラソンみたいなもの、とでも言えばいいでしょうか。
一度もランニングの経験がない人間が、いきなりフルマラソンなんて当然無理ですよね。
最初は1kmでもいいんです。
少しずつ、自分のペースで進めていけば大丈夫。
それに、目標がフルマラソンである必要もないですしね。
5kmだって、すごい成果だと思います。
気長に、無理せず、自分のペースでいいんです。

自分を大事に・自分に優しく

「認めてもらいたい」
「愛されたい」

誰でも同じですよね?
そんな気持ちがあるのなら、まず

自分を認めてあげませんか?
自分が「私」を認めてあげる最初の人になりましょう。

自分を愛しませんか?
自分が「私」を心から愛する人になりましょう。

内気なのも、人見知りなのも、それは一つの資質であって、それ自体は長所でも短所でもありません。
その資質を生かすのも殺すのも自分次第です。

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Susan CainのTED TALK、「The power of introverts」は19分ほどの長さがありますが(日本語字幕も出ますし)ぜひ全部観て欲しいです。
とても共感できるお話で、引き込まれます。

ちなみに、この方の書いた「Quiet」という本も強くお薦めです。

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(あと、このビデオとこのノートに共感してくださったら「スキ」を押していただけると、私の自己肯定感につながるので、本人小躍りして喜びます)


20年以上の海外生活に終止符を打ち、2020年後半には日本へ帰国します。サポートは皆さんとお会いするときのお茶代として還元させていただきます。