インタラクション・デザインとは？

インタラクション・デザインは、その名が示すように、それはユーザーと製品の間の相互作用、またコミュニケーションを意味します。「 inter（相互に）」と「action（作用）」を合成したもので、その基本はユーザーが操作や行動をした時、製品がそのアクションに対応したリアクションをするということです。

例えば、YouTubeの動画の再生ボタンを押すと、動画が再生されるような関係のことをさします。

ユーザーと製品、システム、またはサービスとの間の関係性とコミュニケーションをデザインすることです。この対話は本質的に物理的かつ感情的なものであり、時間の経過とともに経験される形、機能、テクノロジーの間の相互作用に現れます。

インタラクション・デザインとUXデザイン

UXとインタラクション・デザインとの違いには共通点がある一方で、注目すべき違いがあります。

UXデザインは、ユーザーが製品を操作する際のエクスペリエンス全体を形作ることです。 そして、インタラクション・デザインは、ユーザーが快適な体験をするために、ユーザーが「現時点で」製品を使用するときのインタラクションをデザインすることです。

インタラクションデザインの５ディメンション

インタラクションデザインには、５つの基本原則があり、開発者からはしばしばディメンションと呼ばれています。

ディメンションとは面積、範囲、規模といった意味があります。 ディメンションは項目名です。 計測の「対象」「区分」がディメンションとなります。

• １D：テキストと単語

• ２D：ビジュアル

• ３D：物理的な物体や空間

• ４D：時間

• ５D：行動

それではそれぞれの次元について詳細を説明していきます。

１D：テキストと単語

インタラクションデザインは製品とユーザーの間のコミュニケーションであるため、テキストや単語はその中で重要な役割を果たします。

完璧に使用される単語は強力です。 したがって、適切な場所に適切な単語を使用することで、ユーザーの操作がよりスムーズかつ簡単になります。

「正しい用語」はエンドユーザーにとってなじみがあり、理解しやすいものでなければなりません。 また、同時に、この用語はその役割または目的を正確に伝える必要があります。

アイコンの下にテキストを追加する場合、ユーザーは間違いなく最初にテキストを読み、アクションを理解します。 言葉としてすぐに理解できるものはありません。 したがって、それに応じて用語、単語を使用してください。

Webサイトやアプリに使う言葉はわかりやすい必要がありますが、同時に適切な意味を伝えるものでなければなりません。簡潔な言葉を、短く使うことが適切だと言われています。

２D：ビジュアル

ユーザーと製品間の相互作用を支援するテキスト以外のすべての視覚要素となります。 画像、図像、グラフィック表現などを使用できます。

コミュニケーションを改善し、活版印刷処理を使用して視覚的階層を改善します。これらすべての種類の視覚的表現は、インタラクションデザインの2次元に分類されます。

場合によっては、視覚的表現がテキストとしてより強力になることがあります。 たとえば、検索アイコンなどの特定の図像は、ユーザーには非常に馴染みがあり、テキストを見なくても、その目的を知ることができます。 同様に、私たちは相互作用をスムーズにすることができます。

３D：物理的な物体や空間

3Dには、ユーザーが製品を操作するための媒体が含まれます。

モバイル、タブレット、コンピューターのマウスまたはキーボード、ジョイスティックなどが考えられます。

メディアを理解し、それらを使用して簡単に実行できることをデザインします。 たとえば、ユーザーがマウスを使用してタスクに取り組んでいる場合、クリック可能な感覚を与えるためにホバーアクションを表示できますが、タッチスクリーンに関してはホバーアクションの機会はありません。クリック可能に見えるようにするには、他の解決策を見つける必要があります。したがって、デザイナーはインタラクションデザインにおいて、こうした配慮をしなければなりません。

４D：時間

アニメーション、ビデオ、サウンドなど、時間の経過とともに変化するメディアを表しています。

適切に使用されたこの種の要素は、ユーザーが常に楽しみながら製品を使用するのに役立ちます。 タスクを完了している間に聞くサウンドで完了メッセージのアニメーションを使用したり、ユーザーに心地の良い体験を与えることができます。時間のもう1つの最適な使用法は、特定のプロセス/操作の進行状況を確認できるプログレスバーアニメーションです。

また、ユーザーが製品自体とインタラクションした時間だけでなく、インタラクションをどのように再開するのかにも注目します。

５D：行動

アクション、リアクション、操作、プレゼンテーション…簡単に言えば、アプリケーションの実際の動作。 タスク、スワイプアクションなどを完了したときに、成功メッセージと概要を表示することは、この5Dに含まれます。 これまでの４つの要素が組み合わさって、どのように製品とのインタラクションに影響を与えるのかに注目します。

また、行動の次元では、ユーザーから寄せられた感情的なフィードバックを分析して新しいおすすめを作り、ユーザー体験を深めていきます。

まとめ

製品の成功は、ユーザーと製品の間の相互作用がどれだけ優れているかにかかっています。 そのため、インタラクションデザインは、製品の成功に重要な役割を果たしています。

上記のインタラクションデザインの5つの側面は、ユーザーと最良の方法でコミュニケーションするのに役立ちます。 紛らわしいテキストや誤解を招くアイコン、画像である場合は、ユーザーを正しい方向に向けることができません。 したがって、これらの5つのポイントに注意を払ってデザインを進めてみてください。

私も色々勉強中なので、皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。
お読み頂きまして、ありがとうございました。

メルボルンを拠点にプロダクトデザイナーとして働いています。 主にデジタル・プロダクトの制作に携わっています。

［参考記事］

読みたい記事　（４D：モーションに関しての記事）