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コーヒーの家庭焙煎で気がついたこと

コーヒーを生豆から焙煎するようになって、
気がついたことがあります。

思ったのは、
得することだけでした。

というのは、とにかく
美味しいということ。

素人ながら、色々と方法を変えて
自家焙煎をしていました。

結局は、大きな雪平なべをつかい、弱火でじっくりと時間を
かける、というやり方が
今のところ最も良いようです。

欲張って多過ぎないように、雪平なべ一面に豆を広げる。弱火でも十分熱がたまります。
中華鍋で蓋をする。本職用の大きな30cmのアルミ鍋は、熱伝導が高い。さらに上を
中華鍋の鉄の熱さが働く。

上下からの熱でじわじわとやっていきます。
今の所、時々鍋を振るか、木べらで混ぜる。
最も楽な焙煎です。

パチパチと音がしてきます。

弱火でも熱が溜まる、熱伝導がいい。

中華鍋だと焦げやすかったのですが、
調理用のアルミ鍋はちょうどいい
熱さかもしれません。

30-40分くらいは焙煎しますが、
豆の乾燥具合(豆の汚れが聞きなる時は、
生豆を水洗いすることがあります。豆次第で判断します。)

時々木べらで
かき混ぜるか、振る。

実はずっと混ぜなくてもできました。

だいたい一回で200g程度の生豆を
焙煎しています。


コーヒーって、普段考えることもなく、
時々飲んでいました。

体にいいやら、悪いやら、
また農薬使用が多いものとしても
知られているようですね。

近くに豆屋さんがないので、
通販にたよるしかないのですが、
結構いいコーヒー豆が手に入ります。

今の所3種類ほどですが、どうやら私は南米( ホンデュラス、ペルー)あたりが、程よい甘みがあって好きになりました。

色々周りましたが、
スペシャリティ コーヒーと呼ばれている
豆にしています。

というのは、誰がどう作っているのか、
だいたい紹介されているからです。 

安いのはそれなりに、買い叩かれ、
大手が管理する、という悲しい現実があるようですし、栽培方法も不明。

コーヒーが体に良い悪いも、
比べる豆を変えれば、全く答えは
異なるはずです。

スペシャリティコーヒーを
数種類試して
共通したことは、

薄めても
味わいがあって飲める、
ということです。

自分には
薄くいれたコーヒーの方が
喫茶店等で出てくる濃いものよりも
良かった。

いわばアメリカンコーヒーのような、
それでも十分味わい深い。

意外ですが、二回目(二番煎じ)
でもいける。

これは驚きでした。

鮮度がいいからか、
豆自体がいいのか、
生育環境が良いからなのか、

あるいはあらゆる要素があって、
いいのかわからない。

おおざっぱな計算ですが、
自家焙煎の方が
ずっと経済的で、コーヒーを
おいしくたくさん飲める。

結局、自家焙煎最強です。

これで思い出すのは、あるお茶づくりのおじいさんのことです。

玉露という高級なお茶のお話です。

今のような化成肥料を使う前は
肥溜め(人ふんを発酵)から
熟成させた肥料を
使ってお茶の栽培をしていたそうです。

化成肥料でできたお茶、
1杯目は良いとしても、
2杯目は味が薄くなる。

三杯目はとても飲めるような
ものではない。

肥溜めの
ものだと、薄いようで
しっかりとした味わいが
あるというのです。

便利な化成肥料ですが、
長年肥溜めを使ってお茶を
作っていた人からすれば、
全くの役立たずものに
思えたという。

本来の玉露とは味や香り、
味わいの長さが全く
違うというのです。

戦後の進駐軍が日本の
肥溜めを使う農法を
気持ちわるがり、

化成肥料が
広まっていったそうです。

そして牛糞や鶏糞では全く違う、
代用にすらならない、とも聞きました。

柑橘系も全くの別ものでした。

薄いけど、長い味、
長く残る印象深い味。
一口で違いは感じます。

おそらくコーヒーでも、
大量生産とスペシャリティには大きな違いが
あると思います。

生産者の話を読むと、恵まれた気候と条件から農薬等は不要だと読みとれました。

使っていない、無農薬だとは
断言されてないですが、どうやら有機認証を受けていないようです。

有機認証には費用がかかる、
販売価格も上がる。 

大半の安いコーヒーでは、
どのように栽培されたのか、
どう管理されているのか、
確認ができません。

スペシャリティコーヒーが
二番煎じでも
美味しく飲める、というのは、
先の玉露茶と
近いものではなかろうか、と想像しています。

要は化成肥料や農薬に頼らず、
土や環境を大事に考えている。

化成肥料では生じない、薄くても長続きするような、不思議なコーヒーになったのでは、と想像しています。

1キロで購入していますが、
ちょうどいい感じです。

約200gぐらいその都度焙煎します。



虫食いや変色などの一部を
選別して省きました。

試しに焙煎したら味が
変なものが少しありました。

できれば選別はした方がいいと思います。

でも全てがまずい味でもないし、
よくわかりません。

ほどほどの選別でいいかもしれません。

それにコーヒーは生豆でも
良い香りがします。

今日は焙煎デー、などとして
早朝から焙煎するのも良い感じです。

前の晩は、ちょっと楽しみな感じで
眠れます。

こういう些細な楽しみって、
普段の生活に良いエネルギーが
湧いてくると思っています。

朝からいい香りで楽しめます。
台所も温まります。

仕上がりの確認は、
数粒を手廻しミルで軽く回るかどうか確認します。( 焙煎が不十分だと、引っかかりますし、ハンドルが重い。)

あるいは、一粒噛んでみて、パリッと割れるかどうか。

思うのは、
香り、味、
五感の一つです。

少々ガス代が上がるかもしれませんが、
朝から香りと味わい、良い味のコーヒーで
気分良く過ごせる、

そして市販のコーヒーと
大差なさそうな価格で
豆ができることもポイントです。

要は面倒くさがらなければ、
得することしかないです。

時々混ぜるくらいでもいけました。
皮が取れるので、最後に飛ばせば終了。
だいたいできて来たら、仕上がりを確認します。
カリッと割れたら、大丈夫みたいです。
薄くても美味しい。
コーヒーでも幸せを感じる。
結構いいです。

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