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本ログ:危うく一生懸命生きるところだった

最近割とサラリーマンとしての生活が単調であることに気がついたので、韓国で話題になっている本「危うく一生懸命生きるところだった」を読んでみた。

本のサマリーを書く、というよりは読んでみて印象に残ったシーンなどをつらつら書いていく自己満noteになりそうだ。

1. 全てが思い通りに行ったら怖い

僕もそうだが、よく人は「なんでいつも思い通りに行かねえんだよ」とモヤモヤする瞬間があると思う。
例えば、応援していたチームが連敗したり、嫌な仕事が回ってきたり、希望しない部署に異動することになったり、苦手な人と一緒にプロジェクト回すことになったり、、

確かに、生きてると上手くいかないことが多い。自分の思い通りにはいかないことが多いと感じる。

ただ、よくよく考えてみてほしい。
仮に、全ての人の願っていることが実現したらどうなるだろうか。

例えば、希望している人全員が宝くじ1等に当選したら、一人当たりの当選金は限りなく低くなる。
それぞれが応援してるサッカーチームが試合をした場合、決着がつかなくなる。

実際に、願ったことが全て実現してしまったら、一つあたりの実現度合いが限りなく小さくなるか、矛盾が生じて世界がめちゃくちゃになってしまう。

つまり、「思った通りにいかない」ことが普通であり、それが人生なのである。
そう考えると、これから先、上手くいかなかったり想定外のことが起きた際に「これが人生か〜」と少しラフに受け入れられそうではないか?

2. 一生懸命に固執しすぎない

もしかしたら、自己防衛しているようにも聞こえるかもしれないが、一生懸命が全ての場面において正しいスタンスではない、という話である。

というのも、「一生懸命」には嫌なことにも我慢して、という意味も込まれている。
時には必要なマインドかもしれないが、やはり楽しい方がいいじゃない、というのがこの本に書かれていたこと。

これに関しては、ケースバイケースではあるが、基本的に「楽しい」と感じることが底にあるのは大事だよね、と再認識したので取り上げてみた。

3. 期待をしすぎない

これも割と一般論化されていることかもだが、なるほど、と思う節があったので取り上げてみる。
基本的に、「人に期待しないんで」みたいなことを表面上掲げている人は多いが、中々これをインストールするのは難しいと思う。
(少なからず何かしらに期待はしちゃうよね)

僕も「あまり人や組織に期待しない」というスタンスを持っている人間だが、その根本には「ガッカリしたくない」というネガティブな理由がある。
理由がネガティブだと割と血肉化されにくいという仮説を自分の中で持っているのだが、まさに結構期待してしまう節がある。(故に結構ガッカリしたりもするw)

この本では、結論自体は同じだが、視点が少し違っていてポジティブに書かれているのが特徴。
「普段の期待値を低くしておくと、毎日がハッピーの連続じゃないか」というものである。

確かに、コップ半分まで入ってる水を見て
「うわ、半分しか入ってないよ」と思うか「半分も入ってる!!」と思うかは気の持ちようによって違う。

後者の方が、幸せだよね、という視点である。
当然、これは理想的なマインドセットだが、人間の心は思い通りにいかないので、常にこのような期待値で生活するのは難しいかもしれない。
(思い通りにいかないなんて、まさに人生だ)


4. 失ったら、得るものがあるじゃない

よく、「何かを得たいなら、何かを失わなければならない」と言われる。
確かに、何かを得るためには時間や娯楽、その他自分が今まで関わってきた何かを犠牲にしなければならないだろう。

ただ、その逆で、何かを失った際は何かを得れるということでもある。
例えば、恋人と別れてしまった、仕事をやめてしまった、などなど。

一見悲しいことだが、裏を返せば新しい人と自由に恋愛することが出来るし、仕事を辞めたら時間ができるから新しいことに挑戦しやすい。

失うことや犠牲になることだけに焦点を当てず、得られるものにも着目してみると、意外と人生は悪くないと思えるかも。

5. 他人と比較するから、嫉妬する

SNS鬱や仕事などで他人が成果を上げた時など、悔しかったり嫉妬したりすることがあると思う。

悔しさをバネにして頑張り続けられる人であればそれで良いかもしれないが、この感情が全ての人に対してポジティブに作用するわけではない。

これをデフォルトの感情として持っておくのは難しいかもしれないが、「自分の人生は自分しか創れない」というアイデンティティとそこへの誇らしさを持っていればいいのではないだろうか。

他人の人生を歩むことは出来ないかもしれないが、他人も自分の人生を歩むことは出来ないし、自分にしか持っていない特性を持ち合わせてもいない。

表面的な比較で心労することは勿体無いので、ぜひmy wayで生きていこう。

6. 過程こそ、面白がろう

よく、成果や結果が一番大事だと言われる。
結果を残した人が偉くて、そのために皆結果を残すために頑張る。

確かにその側面もあると思う。
ただ、過程にこそ本当の楽しさがある場合もある。

例えば、レザークラフト。
一から手縫をしていきながら革製の小物を作っていくことだが、結果だけを求めるのであれば最初から革製の財布を買えばいいと思う。

ただ、中にはレザークラフトを趣味としている人も結構いる。
彼らは、わざわざ買えばいいものをなぜ自分で手縫いするのだろうか。

彼ら曰く、「手間をかけて作っていることが楽しい」らしい。
まさに、過程を楽しんでいるのだ。

結果や成果が絶対的なものだと思われているが、過程にも美しさがある。
仕事でも趣味の取り組みでも、結果や成果を最終目的とするのではなく、過程を楽しくことを目的にしても良いのではないか。

過程が美しい物語を作ることも往々にしてある。
それを味わうことも、面白そうじゃない?

7. 読んでみての感想

真新しいことを言っているわけではなかったが、ハッとさせられるような気付きをくれる本だった。

それこそ、過程を面白がることだったり、失っても得るものがあることは、確かに言われてみればそうだが、中々日常で日常で気が付く事はない。

最近は、リモートが中心となって中々人と話す機会が減ったと思う。
だからこそ、人と話して気付くことや、人と関わることでの温かみを感じにくくなっているのかなとも思っていて、何となく心が疲れやすくなる世の中だなと感じる。

だからこそ、視点を変えてみて、なるべく自分が楽になる生き方を模索していきたいよね、ということで、この本をお勧めする。

僕は、少しだけ物事に対する見方や捉え方の視点を変えられて、心が軽くなった気がした。

リンク貼っておくので、気になった方はぜひ!


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