野良黒

40代、男性、勉強しながら株式投資しています。個別日本株一本で、ファンダメンタル重視の…

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40代、男性、勉強しながら株式投資しています。個別日本株一本で、ファンダメンタル重視の中長期スタンスです。投信は信託報酬がもったいないので買いません! 主な情報源はラジオ日経(マーケットプレスなど)、株探、Yahoo!ファイナンス、世界の株価、Youtube

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ザキオカに学ぶ、FRBが利下げに転じて1年後までに景気後退する確率は70%

米国の政策金利であるFF金利は、23年7月のFOMCで5.25%~5.5%に引き上げた後に12月のFOMCでも利上げ発表がなく、利上げは停止されたものと思われます。またFOMC経済見通しから、24年に利下げに転じることが確実視されています。 そこで気になるのが「米国が景気後退するのか」「株価は上がるのか下がるのか」です。その答えを金融ストラテジストの岡崎良介さんが過去10回のケースを分析し動画で公開しているので、この記事で紹介していきます。 最後の利上げから最初の利下げま

    • ザキオカと一緒に確認する3月FOMC、中立金利2.6%に引き上げで長期金利は高止まりか

      日本時間の3月21日朝、FOMCの結果発表がありました。長期経済見通しも合わせて発表されています。金融ストラテジストの岡崎良介さんが動画で解説しているので、そちらも参考にしながら見て行きます。 24年末FF金利は4.6%、成長率引き上げFF金利見通し中央値はこのようになりました。 ()は前回、12月の見通し 24年末 4.6%(4.6%) 25年末 3.9%(3.6%) 26年末 3.1%(2.9%) 長期  2.6%(2.5%) ほとんどの人が24年末のFF金利見通し

      • 500億円の自社株買いでPBRは上がるのか? ENEOSの24年3月期3Q決算

        石油元売り大手のENEOS HDは2月9日、24年3月期の第3四半期決算を発表しました。どんな内容だったのか、PBRが上がらない理由とともに分析していきます。 4-12月累計営業利益55%増益で着地3Q累計実績 減収増益での着地になりました。通期計画に対する営業利益の進捗率は92%で、1年の3/4を終えて目安の75%を大きく超える順調な進捗です。 売  上 9.6%減の10兆2453億円 営業利益 54.7%増の3863億円 在庫影響除く営業利益 1642億円増の335

        • カゴメが配当金を出し渋る理由、過去最大投資で海外収益拡大へ、23年12月期本決算

          トマト加工品首位のカゴメは、2月1日に23年12月期の本決算を発表しました。どんな内容だったのか分析していきます。 今期事業利益13%減益へ前期事業利益52%増益で大きく上振れて着地 23年12月期の業績は増収増益で着地しました。特に事業利益(※)は会社計画の160億円から34億円上振れて、期初に開示した42.2%減益予想から一転して最高益を更新しました。 売  上 9.3%増の2247億円 事業利益 52.1%増の194億円 営業利益 37%増の174億円 当期利益 

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          1月の日銀展望レポート、前回と何が変わったのか

          1月23日に日銀金融政策決定会合の結果発表があり、マイナス金利解除が見送られました。そのことについては日経新聞などが報じる通りですが、同時に発表された「経済・物価情勢の展望」いわゆる日銀展望レポートの基本的見解を読み解き、前回の10月展望レポートとの変化に注目してみました。 なおこの記事は日銀文学の研究がテーマではないので、某経済新聞のように細かな言い回しの変化に注目して妄想するつもりはありません。 実質GDPと消費者物価指数の見通し細かいことはどうでもいいという人は、こ

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          キユーピーは海外で成長できるか? 23年11月期本決算を分析

          マヨネーズやドレッシング最大手のキユーピーは、24年1月10日に23年11月期の本決算を発表しました。どんな内容だったのか、分析していきます。 今期経常30%増益へ前期実績 会社計画をやや上振れて着地しました。 売  上 5.8%増の4550億円 営業利益 22.6%減の196.9億円 経常利益 24.8%減の204.9億円 最終利益 17.8%減の131.7億円 今期計画 今期の業績予想を開示しています。3期ぶりに増益に転じる見込みです。 なお年間配当は50円に据

          キユーピーは海外で成長できるか? 23年11月期本決算を分析

          出光興産とコスモは株主還元を拡充、なぜENEOSは増配できないのか?

          国内の石油元売り大手3社、ENEOS、出光興産、コスモエネルギーの24年3月期中間決算が出揃い、合わせて追加の株主還元を発表しています。内容を比較するとともに、ENEOSはなぜ増配できないのか分析しました。 ENEOSの24年3月期中間決算上期実績 在庫影響を除いた当期純利益は増益でした。 売  上10.5%減の6兆6194億円 営業利益26.2%減の2915億円 在庫影響2558億円減の224億円 経常利益28.9%減の2827億円 当期純利益31%減の1716億円

          出光興産とコスモは株主還元を拡充、なぜENEOSは増配できないのか?

          コスモエネルギーがさらに株主還元を拡充、配当2倍でPBR1倍へ

          石油元売り大手のコスモエネルギーHDは、11月8日に24年3月期の中間期決算を発表しました。どんな業績だったのか、1Qに続いてさらなる増配も発表していますので詳細を見ていきます。 今期最終を42%上方修正上期実績 24年3月期4-9月は減収減益での着地になりました。 ・売  上4.6%減の1兆3084億円 ・営業利益56.1%減の759億円 ・経常利益52.2%減の830億円 ・在庫影響866億円減の52億円 ・当期純利益62%減の360億円 ・在庫影響除く当期純利益1

          コスモエネルギーがさらに株主還元を拡充、配当2倍でPBR1倍へ

          電子材料減速も食品でカバー、味の素の24年3月期中間決算を分析

          国内調味料首位の味の素は、11月6日に24年3月期の中間決算を発表しました。どんな業績だったのか、今後の見通しも含めて分析しています。 今期最終5%上方修正上期実績 増収増益での着地になりました。事業利益(※1)は3%増の765億円、通期計画に対する進捗率は51%です。なお最終利益は前期に遊休固定資産売却益などを計上した関係で、その他営業収益が13.3億円減少して微減益でした。 売  上 4.3%増の6880億円 事業利益 3%増の765.5億円 経常利益 2.9%増の

          電子材料減速も食品でカバー、味の素の24年3月期中間決算を分析

          丸紅は非資源の稼ぐ力が高まっている、24年3月期中間決算を分析

          大手総合商社の丸紅は11月2日、24年3月期の中間決算を発表しました。どんな業績だったのか、今後の見通しも含めて分析していきます。 今期最終7%上方修正上期実績 減収減益で着地しましたが、最終利益の進捗率は期初の見通しに対して60%、一過性の損益を除いた実態純利益も55%、いずれも順調な進捗になりました。 売  上 33%減の3兆7506億円 営業利益 34.2%減の1514億円 経常利益 21.6%減の3062億円 最終利益 20.1%減の2513億円 今期計画

          丸紅は非資源の稼ぐ力が高まっている、24年3月期中間決算を分析

          プリマハムのシェア拡大、24年3月期中間決算を分析

          ハム・ソーセージ大手のプリマハムは、10月31日に24年3月期の中間決算を発表しました。どんな内容だったのか分析していきます。 上期営業25%増益で着地上期実績 ほぼ事前に上方修正していた通りの着地になりました。営業利益の進捗率は59%です。 売  上 5.2%増の2227億円 営業利益 24.8%増の68.2億円 経常利益 27.4%増の74.2億円 最終利益 4.7%増の38.6億円 今期計画 進捗率は50%を大きく超えていますが、期初に開示した通期計画を据え置

          プリマハムのシェア拡大、24年3月期中間決算を分析

          一人負けのウエルシア、決算から理由を考察

          ドラッグストアで売上高1位のウエルシアHD、しかし時価総額ではマツキヨココカラ&カンパニーに2倍以上の大差をつけられ、直近ではツルハHDやコスモス薬品にも逆転を許しています。 これは売上の規模が大きくても、企業の評価がついてきていないことを意味しています。なぜウエルシアの評価は低いのか、23年10月に発表された中間決算から理由を考察してみました。 大手ドラッグストアの勢力図東証プライムに上場しているドラッグストア上位6社の売上、営業利益、時価総額の順位は以下の通りです。

          一人負けのウエルシア、決算から理由を考察

          良品計画の23年8月期本決算を分析

          無印良品を展開する良品計画は、10月13日に23年8月期の本決算を発表しました。どんな業績だったのか、今期の業績予想も開示しているので分析していきます。 今期経常は27%増で7期ぶり最高益更新へ前期実績 4月に業績の下方修正を発表していましたが、売上は会社計画通り、営業利益以下は計画を大きく上振れして着地しました。 売 上  5814億円(+17.2%) 営業利益 331.3億円(+1.1%) 経常利益 361.5億円(-2.8%) 最終利益 220.5億円(-10.2

          良品計画の23年8月期本決算を分析

          ザキオカ計算式で将来の政策金利を予想

          2023年7月の日銀政策決定会合で、YCCの上限が1%まで引き上げられました。これを受けて日本の10年金利は0.5%を超えて、0.65%、0.67%まで上昇しています。そこで気になるのは、いつマイナス金利は解除されるのか? 日銀はいつ利上げするのかということです。 それならば金融ストラテジストの岡崎良介さんが提示するザキオカ計算式を使って、将来の政策金利を予想してみましょう! YCCの上限が1%なのだから利上げしても1%まで SNSではいろいろな予想をしている人がいて、

          ザキオカ計算式で将来の政策金利を予想

          コスモエネルギーが1Qで早くも50円増配

          石油元売り大手のコスモエネルギーHDは、8月10日に24年3月期の第1四半期決算を発表しました。どんな業績だったのか、さらに増配も発表していますので詳細を見ていきます。 4-6月期は最終赤字も年間配当を50円増配1Q実績 24年3月期の4-6月期は減収減益での着地になりました。 ・売上8.1%減の6086億円 ・営業利益94.3%減の70.6億円 ・経常利益91.8%減の99.5億円 ・在庫影響899億円減の▲171億円 ・当期純利益848億円減の▲72億円 ・在庫影響

          コスモエネルギーが1Qで早くも50円増配

          なぜ電源開発の株価は上がらないのか?

          2023年5月、日経平均株価はバブル崩壊後の高値を更新し、6月19日には3万3772円をつけたというのに、電源開発(Jバワー)の株価は年初からほとんど上がっていません。なぜ株価が上がらないのか分析してみました。 大きく出遅れた電源開発の株価2050円~2250円のボックス圏で推移 日経平均やTOPIXがバブル崩壊後の高値を更新したというのに、電源開発の株価はほとんど上がっていません。年初からのチャートを見ると、3月と5月に2250円を試すもいずれも跳ね返され、とにかく上値

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