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タイトル説明 何故「座標軸」というタイトルをつけたか。(4)社会軸としての縦軸

 横軸はA、B、O、ABを横に配置した。言ってみれば「性格軸」だったが、縦軸は、「社会軸」とでもいうべき軸で、上に行くほど広い社会、下に行くほど狭い社会を表す。
 私はすべてのものに性格があると考える。個人だけでなく、家族の性格、地域の性格、学校の性格、会社の性格、さらには、社会の性格、時代の性格も考える。それらの組み合わせでその人の人生が決まり、世の中のありようが決まってくると考える。
 それらを踏まえて縦軸の説明をすると、一番下は「個人」、上に行くに従って「家族」、「人間関係」、「地域」、「組織」、「社会」、「経済」、「政治」、「時代」、「世界」、「自然」・・・とだんだん広くなって行く。さらにそれぞれの段階は細かく「階級」に分かれる。わかりやすい例で言えば、「組織」の中に該当する会社は「大企業」から「中小」「零細」と多くの階級が存在する。その分け方は細かくすればするほど、対象の社会的位置が明確になってくる。それは必要に応じてその都度考えればよい。
 これで、大体の座標軸の内容は説明した。ではつぎの段階の第一歩として、この座標面上に自分自身を置いてみる。これが一番の基本であり、簡単なようで難しい。自分自身をどれだけわかっているか、ということである。血液型がAだからといって、「A型的人間」とは限らない。血液型はAだが、「B型っぽい」と思えば「B型的人間」と判定すべきである。自分の過去から現在までをよく振り返って考えてもらいたい。私の場合は明らかにAなのだが、Oに対する憧れが強いのでO寄りのAと考える。社会的位置は、年金暮らしの老人なので、軸のほぼ一番下である。O寄りの一番下あたりで私の位置が決まった。この自分自身の位置がすべての基準になる。
 家族になると構成員が複数になるので、判定は容易ではない。家族の主導権を誰が握っているのか、家系的にどんな家風を重んじて来たか、といったことでその家族の性格が決まって来る。地域なら、町の歴史、社会的な存在意義、学校なら校風、校訓などが重要な判定材料になる。会社なら、社長の性格、社是、社訓、業種などが決め手になる。
 この作業を、わかる範囲でこつこつと進めていく。個人の血液型がわからない時は、自分で想像して、とりあえず決めておけばいい。そうやってある程度記入ができたら、改めて全体を見直して、自分の位置を確かめてみる。家族、地域、組織との相性はどうか。同じ性格ならいいというわけではない。わかりすぎてうまくいかないこともある。どんな組み合わせがいいか、答えはない。ただ何かしっくりこないことがあった場合(私はこれを「摩擦」と呼ぶ)、その原因がどこにあるのかを、調べる道具にはなる。
 個人の性格は変わることはまずないと思うが、それ以外のものの性格は変わる。会社の性格も、政治の性格も、時代の性格も。それによって自分自身の身の処し方も変わってくる。また、それらがこの先どう変わっていくかを予測する手だてにもなる。

 今回はこれまでとする。次回は今まで説明してきた「表軸」に対して「裏軸」、さらに「時間軸」について説明したい。


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