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避けがたい運命に直面したときでも、どのような態度をとるかを決める自由は残されている。

と言い放ったのは、
黛まどかさん
(先日の『日本経済新聞』朝刊)。

彼女の父は、
「想像を絶する苦痛と不安に
襲われたであろう入院生活」にあっても、
周囲を笑わせ、医師や看護師たちに、
美しい季節の言葉を教えたと言う。

そして彼女の母は、
生死の境を彷徨った後、
懸命のリハビリを経て
休み休みながらも
香川の金毘羅宮の785段の石段を
登り切った、と語る。

あきらめ、暗い精神の底に沈むのか、
歯を食いしばり、前を見つめるのか、
どのような態度をとるのかを決める
自由があることを、人は忘れがちだ。

最期に残されている
「自由」を忘れずに、
目いっぱい使いたい。
ただ伏すのではなく。
そのときが、来たら。




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