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生きるって、なんて一人ぼっちなんだろう。

チャットを抜けたため、クラスで
無視されている逢沢いち子(茅島みずき)は、
異なるクラスから集まる倫理の授業で、
自分(逢沢)がクラスのグループチャットに戻るべきか、
というテーマで、
アドバイスや意見を述べる
同級生一人ひとりの発言を受けてこう思う
(先日の『ここは今から倫理です。」最終回)。

「私は私で、君は君で。その点は、
すれ違ったり、近づいたりすることはあっても、
一つになることはない」。


そんな「一人ぼっち」な人間の存在を
逢沢が寂しいと感じたのは、
結局は交わらない自分と仲間たちなのに、
それでも自分をよい方向に導いてあげたい、
と真剣に話す声に、むしろ友情を
多少なりとも感じたからだったろうか。

倫理の教師・高柳(山田裕貴)は、
「この問いに僕は明確な結論は出せません」と言って
意見を言わず、代わりに
パスカルの「人間は考える葦である」を紹介し、
過去や未来の人々、そして
地球の果てまでも対象に

「考え続けてください」と伝えた。

一人の生き方を勧める中高年向け書籍が
ベストセラーとなっている。
人間は、
「一人」で生きる選択も含めて、
結局は、自分の道は自分で考えて決めるしかない。

逢沢は、少しはにかみながら、
「どうもしない。やっぱりほっとく」
と、そのままを選んだ。

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