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短編小説がメイン たまに世界史・エッセイ・音楽のことを書きます。書籍を出版したので手に…

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短編小説がメイン たまに世界史・エッセイ・音楽のことを書きます。書籍を出版したので手に取って読んでみてください📕

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    栞(B6サイズ)

    ■商品について 10人の日常がさまざまな形で描かれる短編小説を描きました。 ■ ウラスジ あなたの心に、消えることのない記憶は宿っていますか。 --私自身、人生の厳しい闇の中でも、ふと心が温まる、小さな焚火の周りにいるような瞬間を大切に抱えています。 私たちは日々感じること、思い出、忘れたくない人の名前さえも、時の流れと共に失っていきます。それでも、心の奥底に残り続ける記憶、ふとした瞬間に甦る感情は、栞のようだと感じました。 私はこの小説に十本の「栞」を込めました。この言葉たちがあなたの心にそっと寄り添い、あなたの人生にほんの少しの温もりをもたらしてくれたら、私はその瞬間、心から満たされるのです。 ■ 書籍情報 『栞』 director、book design | Sho Kasama printing | Chocotto Co., LTD. W268× H188/ 全102ページ price: ¥900(tax in)
    900円
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    栞(文庫本サイズ)

    ■商品について 10人の日常がさまざまな形で描かれる短編小説を描きました。 ■ ウラスジ あなたの心に、消えることのない記憶は宿っていますか。 --私自身、人生の厳しい闇の中でも、ふと心が温まる、小さな焚火の周りにいるような瞬間を大切に抱えています。 私たちは日々感じること、思い出、忘れたくない人の名前さえも、時の流れと共に失っていきます。それでも、心の奥底に残り続ける記憶、ふとした瞬間に甦る感情は、栞のようだと感じました。 私はこの小説に十本の「栞」を込めました。この言葉たちがあなたの心にそっと寄り添い、あなたの人生にほんの少しの温もりをもたらしてくれたら、私はその瞬間、心から満たされるのです。 ■ 書籍情報 『栞』 director、book design | Sho Kasama printing | Chocotto Co., LTD. W222.9 × H154mm(文庫本サイズ) / 全102ページ price: ¥700(tax in)
    700円
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    栞(B6サイズ)

    ■商品について 10人の日常がさまざまな形で描かれる短編小説を描きました。 ■ ウラスジ あなたの心に、消えることのない記憶は宿っていますか。 --私自身、人生の厳しい闇の中でも、ふと心が温まる、小さな焚火の周りにいるような瞬間を大切に抱えています。 私たちは日々感じること、思い出、忘れたくない人の名前さえも、時の流れと共に失っていきます。それでも、心の奥底に残り続ける記憶、ふとした瞬間に甦る感情は、栞のようだと感じました。 私はこの小説に十本の「栞」を込めました。この言葉たちがあなたの心にそっと寄り添い、あなたの人生にほんの少しの温もりをもたらしてくれたら、私はその瞬間、心から満たされるのです。 ■ 書籍情報 『栞』 director、book design | Sho Kasama printing | Chocotto Co., LTD. W268× H188/ 全102ページ price: ¥900(tax in)
    900円
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    栞(文庫本サイズ)

    ■商品について 10人の日常がさまざまな形で描かれる短編小説を描きました。 ■ ウラスジ あなたの心に、消えることのない記憶は宿っていますか。 --私自身、人生の厳しい闇の中でも、ふと心が温まる、小さな焚火の周りにいるような瞬間を大切に抱えています。 私たちは日々感じること、思い出、忘れたくない人の名前さえも、時の流れと共に失っていきます。それでも、心の奥底に残り続ける記憶、ふとした瞬間に甦る感情は、栞のようだと感じました。 私はこの小説に十本の「栞」を込めました。この言葉たちがあなたの心にそっと寄り添い、あなたの人生にほんの少しの温もりをもたらしてくれたら、私はその瞬間、心から満たされるのです。 ■ 書籍情報 『栞』 director、book design | Sho Kasama printing | Chocotto Co., LTD. W222.9 × H154mm(文庫本サイズ) / 全102ページ price: ¥700(tax in)
    700円
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#文学フリマ東京37 に出店します🍁

2023年11月3日 『栞』という本を出版しましたのでお知らせです〜! ✒️ 出版するにあたり 自分の思っている事や考えている事を不器用ながら、綴り続けて五年が経ちました。五年間、とても長いようで短いと感じます。文章を書くことを始めたきっかけは、言葉にできない感情を何かしらの形で、"閉じ込めたい形にしないと後悔する"という感情が湧いて、手段として掴み取れない感情を物語にすることで、楽しんで書いていました。 初めて書いた記事はこちらです📕(言葉について書きました) この

    • 『ラストデイ』

      静かな海辺の港町、僕たちは古びた旅館の一室で年末のテレビ番組を見ながら、みかんを食べた。「みかんを食べるといつもこうなるよね」と言って、君が僕の黄色く染まった手を見て子供のような笑顔で微笑み、僕も君と同じように染まった手を見て笑った。ちょうど一年前、付き合う前にも炬燵で年末の番組を見ながらみかんを食べていた。 その部屋には、壁にはかすれた大きな絵画が一枚、色褪せた海の景色を描いている。部屋の奥では、古いストーブがジリジリと音を立て、その暖かい光が古木の床に優しく反射している

      • "忘れられない思い出"は夏に集約されている気がする

        バレないよう足を運んだ地元の祭り、高校三年生最後の大会、二人だけの線香花火、缶ビール一本なんでもない話をひたすらに話す公園でのオール、花火大会に行かずに冷房をガンガンに掛けながら食べるガリガリ君の味、何もない日常のその人たちだけの時間。 夏は魔物だ、と思う。もう二度と取り戻せない想い出は夏に集約されている、気がする。春や秋、冬は季節によってやることが決まってしまっていて何処か味気ないけれど夏はみんな楽しんでいてそれぞれの夏がそこにはあるんだなって。 少しずつ長い時間をかけ

        • 朝焼けを、告げる午前五時 上書きできない恋を捨てたい

          拝啓 あなたへ あなたはいまどこの国にいて、どこの海の上で何を聴いて何の銘柄の煙草を喫って誰と過ごしていますか。僕は変わらずに編集者をしながら、文章を直して、時々書いて、そんな日々を繰り返しては自分の好きなものを大切にして暮らしているつもりです。 ---- "つもりです"と書いたのは一人でほとんどの時間を過ごし、誰にも教えない小さな秘密基地をこの世界に拵えているような、そんな感覚だから。 あなたと出会ってから五年が経ち、この街に住んで五年目になりました。未だに銀杏BOY

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          猫とジャズと謎の手紙

          「すべての物語は、人間の心の中の不思議な旅路から始まる」 冬の夜、雪が静かに舞い降りる街に住み、ユウジは毎夜のように「ジャズ喫茶コラール」で働いていた。 この街に引っ越してきて3ヶ月が経った頃、転々とアルバイトを変えてきた彼がある喫茶店の扉を開けると、まるでタイムスリップしたかのような懐かしい気持ちになった。 木製の家具が並び、壁にはヴィンテージポスターが飾られ、やわらかな照明が落ち着いた空間を作り出している。レトロなジュークボックスが静かに流れるジャズに合わせて、ゆら

          猫とジャズと謎の手紙

          けんけんぱっぱと飛び越えて

          日常から私を取り戻してくれる、そんな場所が好き。 鳥が自分だけの巣を探すように。  --------------------------------------------------------------------------------------------------------  二十三歳から一人暮らしをして四年間住み慣れている街には、全席喫煙。ラジオから学生時代聴き馴染んでいる音楽やオールナイトニッポンが流れるような、時代遅れ(人によっては名残のある

          けんけんぱっぱと飛び越えて

          Twitterの呟きにも満たない惜文

          何処から違っていたのか、最初からズレていたんじゃないか。ライブの本番前、チューニングのような会話を終えても別れは予告がなく突然やってくる。 出発地点は合っていた?なんて問いかけても答えは出てこない。 "忘れ物"と言って渡したメビウスのメンソール。フィルターを噛みながら夕影を眺める。

          Twitterの呟きにも満たない惜文

          潮鳴り

          冬の寂しさを含んでいる夏の音を聴いた。"のたりのたり" 、海岸線沿いから15mくらい離れて、その音を。晩成した人間が人生という海を平泳ぎで泳ぐような音に感じた。彼女の泳ぐフォームは、美しいがちょっとずつ常軌から、ズレている。 その、"微妙なズレ" に不安を感じた。不安というよりは、彼女に対しての心配だろう。なぜなら、私も平泳ぎのフォームを変えながらこの場所に来たのだから。 *** 『Dimhide』に通い始めて六ヶ月になる頃だ。わたしは二十一になった時から、落ち着く

          潮鳴り

          instant fiction「花火のない夏」

          ピッピッと携帯をタップする音が聞こえる。 「なあ、今年って夏っぽくないよな」と友達は言った。"ただ飲みたい" そんな気分の時に、集まる居酒屋で。 お店の中はきちんと片付けられていて、メニューは手書きで書かれている。ひとわき目立つテレビの画面には開幕が危ぶまれていた、プロ野球のナイターが映されていた。 「セミの鳴き声が聞こえます。今年も夏が来ましたね!」と顔立ちがはっきりしていて長い髪の毛をまとめているリポーターが言う。まるで、42.195キロ(フルマラソン)のスタートの

          instant fiction「花火のない夏」

          instant fiction「首夏の訪れ」

          Instagramの着信がヒビの入ったスマホのバナーに表示された。 ビデオカメラをオフにしながら折り返しの電話をかける。決まって3回目の着信で彼女が出る。「ねえ、UP LINK吉祥寺でやってる線香花火って映画観に行かない?この前行った映画館でやってるってさ」と彼女は尋ねた。 なぜ決まって3回目の着信で出るかについて深く考えた。---- しかし、最後まで答えは出ることはなかった。 「それ、観たかった映画」と僕が言った。 ベランダに吊るされてる風鈴が鳴り、お昼の特番で「ど

          instant fiction「首夏の訪れ」

          「風の日」

          その日は、風が身体を吹き抜けるくらい気持ちの良い日だった。 高円寺にある行きつけの「小杉湯」という銭湯上がりに、新しくできた「小杉湯となり」という街みたいな家でのんびりしている時だった。 「あ!、廣田君じゃん」と飲み屋が同じだったからという理由で、仲良くなった友人が居た。 「お〜、久しぶり」と僕は言って、 「なんかいると思ってた」 「せっかくだから、風呂上がりに一杯どう?」と友人が言った。 “お酒が好きである“そんな理由だけで、気軽にご飯に行くことができる関係が好きだ

          「風の日」

          恋人ごっこ

          眠らない街でねむれないよるを何度過ごしたことだろう。 相変わらず残されたテキストメッセージは「既読」がついたまま無防備に晒されていた。 あと何日には、何時間後には会えること。約束した日が楽しみで、こんな日々が果てなく続けばいいと思った。 "大事なものほどすこしめんどくさい"ことを知った。 日常を非日常にする遊びを見つけようって、限りある時間を大切にできるようにって。だから、お互いに自己紹介をするんだ。 行きたい場所、行きたくない場所、してほしいこと、してほしくないこ

          恋人ごっこ

          宛先のない日記

          入り口も出口もない文章をつらつらと書いてます。 日記みたいなものなので、気軽に覗きに来てくれたら嬉しいです。          「もしも1997年の人に手紙を送るのであれば」 二〇二〇年という耳慣れない響きの年がやってきました。 どうしようもない泥濘の中に両足を入れてしまって、軸足を引っ張ってもぐずぐずと這い回ることしかできないような日々を送っています。 そのウイルスの影響で、一九三〇年代に起こった、世界恐慌のような暗い時代がこれからやってくると思います。 日本

          宛先のない日記

          『Blue』

          「あおが好き」と自分に言い聞かせるように囁いたら、「落ち着いてる色が好きなんだね」と彼女は言った。 「待たせいたしました、カチョ・エ・ぺぺです」とギンガムチェックのコックシャツを着ている女性が言った。 カルボラーナを頼みたかったのにローマの名物パスタという説明文に惹かれて頼んでしまったことを後悔する。 婉曲に意味を伝えようとするようなフォントで「いかれた幕情が好きです」と一言プロフィールに載せていた彼女が「他にはなにが好き?」とやわらかな声で言った。 携帯が光り

          『Blue』

          2月11日

          私の部屋に置かれるくしゃくしゃな洗濯物が少なくなり乾くのは遅くなった 鼻腔を擽る乾き物 特有の匂い「行ってらっしゃい」「行ってきます」繰り返した暮れの夏 私の家に彼がきてから 毎週金曜日のあの時間を少しだけ楽しみにしていた 彼が好きだった 「金曜日の夜の幸せな答え合わせも」って歌詞の意味も今なら少しだけわかったよ お互いにプレイリストのハンドルネームしか教えることができなかった 夏を抜け出して季節がいつの間にか冬を迎えていた 純愛物のラブストーリーのような濾過した水

          2月11日

          下手くそで不細工な男だった

          「今年のやりたいことは?」 あけましておめでとうと同じくらい聴く代名詞に聞き飽きてきた私はしいたけ占いに「恋愛に疲れたら自然と触れよう!」と書いてあったことを思い出した。 スノーボード場によくいる、大人の間を縫って滑れると自負していた友人から、二泊三日でスノボしに行こうと申し出られたので仕方なく私は行くことにした。 今年で出版業界に入って社会人2年目になった私には、付き合ってはいない関係だけど好きな男性がいた。 「私くらいの年齢の女には、よくあることだ」と言い聞か

          下手くそで不細工な男だった