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349.もう一度、エジソンを振り返ってみませんか?

1.エジソンの財産は、過去の体験・経験。それが知識となり万能という根気が生まれた。

 

トーマス・アルバ・エジソン Thomas Alva Edison『ウィキペディア(Wikipedia)』

ここで誰もが知っている発明王エジソンの人生から学ぶことのできるヒントが隠されていた。

それは、エジソンが新聞記者たちに浴びせられる質問のたびに答えたセリフの中に「天才とは99%の努力と1%のひらめきである」といった言葉はあまりにも有名。
しかし、この言葉の裏側をエジソンの伝記作家マシュウ・ジョセフンソンはこう記録している。

エジソンはこのインスピレーション(霊感)を否定しているのではない、ただ、インスピレーションは努力しているとき突然ひらめき、偶然は努力したものに微笑むと言っている。

「エジソンは、発明や発見が忘れてしまったようなものも含む、知識の集積にによってなされることを知っていた。

そこには過去の経験、体験、それが知識となり一見雑然と積まれていた—。」学校教育を受けなかったエジソンにとって、貧乏、独学、そして耳が聞こえないというハンディキャップの中で、失敗という膨大な体験や経験が知識となっていたのだ。

そして、彼が本当は天才ではなく、努力家といわれた理由は、「1%のひらめきと99%の努力」という言葉通り、耳の聞こえないエジソンが、音声機械の発明に取り組んだこと。
そこに99%の努力という言葉があてはまり、わたし達の心を打った。

そこには障害をもつ彼の人生、それを発明によって克服しようとする意欲、研究、研究。実験、実験の過程で得た膨大な知識や体験。

耳が聞こえない彼は、音の具合を調べるのに機械に歯をあてたり、振動板につけた針に指をあてたりしたという。これは機械に話しかけると針が指をチクチクと刺す。その振幅はかなり大きく、これを利用すれば音が再生できると考えた。

 聴力がないことが、かえって音を物理的にとらえるのに幸いしたといわれている。

トーマス・アルバ・エジソン Thomas Alva Edison『ウィキペディア(Wikipedia)』


もう一度、エジソンを振り返ってみませんか?


もし発明王エジソンがいなかったら?

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          1887年.エジソンが発明した蓄音機のラフスケッチ

         これを見て機械担当者はどんな働きをするのかよ

         くわからないまま組み立てたという。

 ⑹エジソンの発想法の特徴からのヒント

 エジソンの発想法の特徴、それは膨大なメモにあった。

 最近、「メモを取る方法」、「メモ術」、「メモグッズ」などが数多く販売されている。そして、口をそろえてメモの必要性を唱える先生方も多い。また、メモを取ることは重要なことだと頭の中では考えていても、メモをきちんと取る人は少ない。さらにメモを取り続けている人もいるが、果してそのメモはどの程度、後に役立っているのだろう。またなんでもメモばかりしているメモ魔も多い。

 エジソンは歳の頃列車の中で売り子をしていた。列車の数は1日1本か2本。その帰りの汽車が出るまでの間は図書館に通い、1日に本棚1段ずつ読み、ついには12000冊もの本を読んでしまったという。そこから得た知識をもとに研究、実験を重ねていく。

 その時のメモの量は膨大な量となり、日々トランクにそのメモを入れ運んでいた。

それが後の財産となっている。そのメモをもとに数千の実験を繰り返す。このエジソンのメモの特徴は、まず書くことによって自分の頭の中にインプットし、実験によってその頭の中にインプットしたものをアウトプットする。つまり、ただ頭の中だけで考えるのではなく、書くという行動をする、つまり形にすることによって記憶することから始まっている。そして、そのメモをもとにさらに書いて書いて書きまくっている点にある。

 当然、スケッチも膨大になる。書く、描くことによって形にすることを徹底しておこなっている点だ。そしてその下手なスケッチをもとに試作する。そしてその試作という形にすることによって、それから修正、修正、変化、改良を加えている。このようなスケッチからでは試作を頼まれた人間にはこのエジソンの考えはなかなかわからないが、さらに改良が加えられて試作品が完成するといった具合。ひとつの発想やアイデアに対して、膨大な文章やスケッチが生まれている。彼はその一つ一つの研究のために、そのメモは積み上げたら数十メートルにもなってしまったという。

 では、そのメモの中身はどんなことが書かれているのだろう。それは、「自分との対話」が中心だったという。物を創る者は、最終的には皆、個人作業、なかには共同で考え創る場合はあるが、個人の頭の中のイメージに負うところが多い。エジソンの場合、丁度日記をつけているようにメモと対話する。つまり、現状の問題点から、良い点、悪い点をメモる。さらにそれを発展し、書いたメモに対して、解答したり、否定的に答えたり、肯定的に答えたり、まさにメモにむかって自問自答という「自分との対話」をくり返す。

 すると、今まで頭の中で考えていただけのモヤモヤや不明点(悩みを含めて)、不足点、欠点等が、はっきりと見えてくる。これは書くという形にすることによって見えていることであり、頭の中では形にはならない。このメモが、「チェックリスト」の判断の材料になっていた。チェックリストは読んで字のごとく、自分の考えたもの、自分の作ったものに対して発想を導く手がかりにするためのもので、自分の考えたイメージがしっかりと明確になる手法のひとつだ。

 このチェックリストは他人に見せるものではない。むしろ自分自身の判断材料としての役目を果す。このようにエジソンは、どんどん頭の中で考えたものを形にしていくのである。人の言葉をメモする。面白い記事があるからメモする。何かのヒントになりそうだからメモする。しかし、ただメモするだけではメモで終ってしまう。そのメモを最大限に活用するためには、そのメモに対し自問自答してみる。その一枚のメモから何十枚のメモになっていく。すると、そのメモはただのメモでなく新たな形として残っていく。

 エジソンは新聞記事の切り抜きに、自分のメモを入れる。それは感想であったり、自分の意見や考えであったりする。

「書く(描く)ことは行動である、ただ頭の中で考えていることは、ただの空想である。人は書く(描く)ことによってのみ形を意識することができる。」












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