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189.日本テレビ「行列ができる法律相談所」が著作権侵害~

1.現実は誰も取り締まらない!無法の国。
「偽物天国」中国無法地帯
外国のブランドだけでなく、自国のブランドまで偽物


 
2008年8月に中国で開催される北京五輪のマスコット偽グッズが早くも発売されている。
中国って不思議な国だ。
北京の天安門広場で人目もはばからず、堂々と売られているという。

ブランド品、DVD商品、キャラクターといったありとあらゆるコピー品が横行する。いまや「偽物天国」とまで呼ばれているにも拘わらず、中国全土に広がっている。

驚いたことに、他国のものだけでなく、自国のブランドの偽物まで横行しているため、一体どれが本物で、どれが偽物か、まったく見分けがつかないともいわれている。

広場近くでは、中国北京五輪のマスコットブランドの「福娃(フーワー)」と呼ばれる5体1組のマスコット人形やキーホルダーが元 (約300円)で売られている。
しかし、そのグッズには五輪組織委の公認マークはない。
「本物より、ずっと安いよ」と平然として偽物を売っている。

また、それを買う外国人や中国観光客も偽物と知って買っている。警官も、国も、一切取り締まる気配もなく、中国はあいかわらずの「偽物天国」の無法地帯ともいえる。
 

2.アサヒビール「本生」を独占することはできない 商標使用認められず


「本生」を独占することはできない!
2007年3月 日。発泡酒の商標として「本生」を特許庁に出願したが、審決取り消しとされ、無効を求めた訴訟が知財高裁で行なわれた。

しかし、飯村敏明裁判長は、「『本生』の文字は食品分野で広く用いられていて、独占使用させることは適当ではない」と述べ、請求を棄却した。

判決によると、同社は2000年 月に「本生」「アサヒ本生」を商標登録するため特許庁に出願していた。

しかし、特許庁は、「アサヒ本生」などは認めたが、「本生」は認めなかった。
そのため、アサヒビールが控訴した。

同社は、「『本生』といえば、消費者はアサヒビールの発泡酒と認識できるほど知れ渡っている」と主張。

しかし判決は、「『本生』は酒の分野では、加熱殺菌していない本格的なものという意味で使用されており、消費者が同社の商品として認識できるほど広く知られていない」と述べた。

同社の発泡酒「アサヒ本生」シリーズは2001年以降、約100億円が販売されているという。

 3.選管が無断で候補者の写真を加工? そんなことでいいの?


 2006年4月 日。小金井市長選で、同市の選管が候補者に無断で写真を加工し、選挙広報に掲載していたことが日にわかった。

同市の選管は、「候補者に申し訳ない」と陳謝した。加工されたのは、小金井市長選の候補者の写真。

この肖像写真は日の事前審査を受け、告示前の日に選管に提出されたもので、選管の書類には「両肩が出ていること」と規定されていたが、選管は確認しないまま業者に印刷を発注した。

しかし、ほかの候補者と顔の大きさが異なることに気づいた業者が、その候補者の写真を修整し、もともと写っていなかった両肩を加えてしまった。
それを選管が了承を得ないまま掲載してしまった。

候補者の陣営は、日に配布された選挙広報を見て気づき、選管に問い合わせたところ、そこで初めて合成され、つくられていることがわかった

候補者陣営の幹部は「公正な選挙を遂行するのが選管の仕事なのに、あり得ない」と驚いていた。

公職選挙法では、選挙広報の原稿について、「申請のあった掲載文を原文のまま掲載しなければならない」としている。

写真に関しては特に規定はないが、都選管は、「公正を期すため、最小限の加工をすることはあるが、事前に候補者の了解を得てからにしている」という。

実は、このようなことはよくある話だ。
しかし、本人に確認を得ず、勝手に修正してしまうことに問題がある。

おそらく業者は、他の候補者と写真の大きさが変わってしまうので、平等に統一するために修整したのだろうが、業者は選管に修整の確認をし、選管は候補者に確認すれば問題はなかったと考えられる。

しかし、肖像写真は肖像者に確認することはもちろん、その写真を撮影したカメラマンにも著作権があり、そのカメラマンにも確認しなければならないことを知っているのだろうか?

おそらく、写真を撮影したカメラマンに、修整する場合の許可を取っている者もいないのではないだろうか?
 

4.日本テレビ「行列ができる法律相談所」が著作権侵害~島田紳助さんもビックリ!


 2007年3月 日。日本テレビ系の人気番組「行列のできる法律相談所」が著作権侵害をした。
この番組は、タレントの島田紳助さんや弁護士が数名参加していて、法律問題を取り上げている人気番組だ。

その発端とは、京都市の有名漬物店を取り上げた際、別の店のホームページに掲載された漬物材料の写真を無断で使用してしまったこと。

写真を勝手に使われてしまった京漬物工房池西の店主、池西芳郎さんは、「著作権侵害だと強く抗議した。法律を取り上げる番組がこんなことをするなんて。」とマスコミにコメント。

3月 日放送の同番組で、タレントの島田紳助さんと弁護士が、漬物店で「すぐき漬け」を刻んだものを試食するシーンがあり、原材料の伝統野菜として「すぐき菜」の写真を映した。

テレビを見た池西さんの顧客が、池西さんに問い合わせしたことがきっかけだという。3月 日にテレビ局側が謝罪に来たというが、池西さんは驚きを隠せない。
もちろん、島田紳助さんや参加弁護士にはなんの責任もないが、イメージとしては法律番組である以上、道義的に問題が残る。

テレビ番組は、下請の下請システムが多い。
このような著作権管理はほとんどできていない。
また発注する側のテレビ局も、著作権管理ができていないため、このような問題が発生しているといえる。

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