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どうも。
うぇい。こと、長谷川です。

気が付けば2024年度に突入しております。
2023年度の振り返りは別のSNSで投稿しているので、またそれは転記するとして、今回はタイトルの通り。

去年の暮れと、今年度の暮れにそれぞれ前任校に行ったり、前任校の生徒たちが企画したイベントに顔を出す機会があり、そこで感じたことがあったので、シェアしたいな、と。
ちょうど、出会いと別れの時期ですし、環境が変わる方も多いと思うので、なんかいいネタじゃないかな、と思った次第です。


こんな人におすすめ

  •  去年と自分のいる環境に変化があった人

  •  仕事が変わって1年以上経つ人

  •  自分の仕事の在り方について振り返りたい人

本題に入る前に ~学校現場に新たに導入されている教科~

 今、うちは京都の私立の中学校・高等学校にて、探究学習コーディネーターとして活動させてもらっております。
 学校には、総合的な探究の時間とか、総合的な学習の時間とか、私はアラフォーなわけですが、私と同世代の人たちが中学生・高校生だったころにはなかった教科が必須教科となっております。
詳しい説明はよそに譲りますが、めちゃくちゃざっくりいうと、
「変化の激しい時代において生き抜く力を身に着けるための授業」

 要は、思考力とか創造力とか実行力とか主体性とかそういったものを身に着けようぜ、ほんで、そういうのを自分の将来の生き方とかあり方や自分の幸せというものと照らし合わせながら考えていこうぜ、やっていこうぜ、っていう、そういう授業。
 で。
 身に着けてほしい力はあるけど、どうやってそれをするかは、学校現場におられる皆さんで考えてくださーい。
 って現場に丸投げされているのが、この総合的な探究の時間であり、総合的な学習の時間だったりします。
 教科ではあるけど、これまでの主要5教科・副教科や情報のような、探究の教員免許などはなく、誰も専門性を持っていない中で現場で試行錯誤しながら教科内容を考えている、というのが現状でありまして。
 うちは、この総合的な探究の時間や総合的な学習の時間のサポートをするポジションとして学校現場に就かせてもらっております。

で。今は、この総合的な探究の時間や総合的な学習の時間に集中してサポートしておりますが、その前の仕事は高校魅力化コーディネーターと言って、学校の全体サポートをしておりました。
詳細は他の記事があるので、そちらを参照いただきたいですが(例えばこんなの↓)

 この仕事で、今の仕事の土台を作らせてもらました。

前任校を離れた2023年度

 コーディネーターの採用の性質上、なかなかずっと同じ現場に居続けることはできないもんで、うちは、4年間高校魅力化コーディネーターをして、2022年度で前任校を離れました。
 仕事としては、やり切った気持ちで現場を後にしたけど、その中でどうしても心残りだったことがあって、それが、前任校の総合的な探究の時間。前任校の総合的な探究の時間のコンセプトとか、カリキュラムとか学校の先生と一緒に作り上げて、その完成年度が2023年度だったんやけど、その完成を見ぬまま現場を離れました。ちょうど2022年度に高2、2023年度で高3となる生徒たち。高2でどんな活動をするかの方向性が決まり、高3で実行に移す年だったんだけど、それを見届けられないで終わってしまったわけです。
いやーーーー。
大好きな漫画が、最終回を迎えないまま連載終えちゃって悔しい!そんな感じでした。気分としては笑

だもんで、2023年12月に活動報告会の講評者として呼んでいただけたのはすごく嬉しかったわけです。で、発表だけではあったけど、しっかり活動報告を聞くことができまして。

結果として、こちらが想定していた以上の活動をしているチームが多く、めちゃくちゃ感動したのでした。

生徒の企画イベントに参加してみた2023年3月

さらに、つい先日やけど、2024年3月に、生徒が探究の時間を活用して、廃校イベントをするってもんで、そちらにも顔を出してきた。

イベントチラシ(表)
イベントチラシ(裏)

いやね。これがとてもよかったのですよ。
何がすごかったって、これ、あんまり教育現場のことがわからない人には全然伝わらないと思うんだけど、感動ポイントとしては↓

  • 学舎の壁を越えて生徒同士がつながり企画していたこと(前任校は2つの高校が一緒になったという背景があるんだけど、中々物理的距離もあり、部活動や修学旅行以外で交流する機会が取れない、という現状がある。大学の〇〇キャンパスと××キャンパスって全然違うエリアにあるキャンパス同士で何か協働する、ってイメージですな)

  • 両学舎の先生方が協力して運営お手伝いをしていたこと(キャンパスが違う先生同士が協力し合って生徒の活動をフォローしている感じ。うちが居た時とか全然両学舎の先生同士交流がなかったから、一緒に運営をするなんてことが驚きだった。で、来ていた人数も多かった。15人くらいかなぁ。年度末だし公募制にしたみたいなのに。)

  • 企画チーム以外の他の探究チームもこの企画に乗っかって自分たちのやりたいことをやっていたこと

っていう感じで、いろんな垣根を越えて実現されていたイベントやったんです。

着任中には見ることのできなかった景色

こういったイベントが生徒の手で実行される、というものはうちが実現したかったものの一つだったけど、4年間で見ることができなかったもので。

着任中、隣の町ではすでに実現されていたこともあって、それを見ては
『これが自分の地域でやれたら良いのに』
近隣校の取り組みを見ては
『これがうちの学校でもできたらいいのに』
って、めっちゃ思っておりまして。
種まきの期間だったから、物事ってそんな早く進むわけもなく、「隣の芝は青く見える」と言い聞かせながらも、どうしても比較して見て、自分の負けず嫌い精神と闘っていた4年間でした(笑

今回、イベントに参加してみて、自分が実現したかった風景がそこにはあって、それが自分のいた学校で・地域で、そして自分が思い描いていた以上のカタチで開催されてたことがとても嬉しかったのですよ✨

とても上からで偉そうなんだけど笑

【本題】自分の仕事の真価はどう問われるか。

というわけで、本題です笑

高校魅力化コーディネーターを終えたのは2022年度。それは2021年度のタイミングで決めておりました。最終年度を迎える2021年度の終わりに、コーディネーター大先輩の方から以下の言葉をいただいておりました。↓

最期一年、悔いなきようがんばってください。
自分の仕事の真価は、自分がいなくなってから、更に伸びたり進化するか(一流)、維持・停滞(二流)か、縮小・消滅(三流)で、評価されるといわれているので。

この2023年度は、まさに自分がいなくった1年間。

そんな中で、探究の授業は2023年12月の報告会でも、この2024年3月のイベントでも自分が思っていた以上のカタチとなっておりました。

これには、学校の現場の先生方の意識と行動力と実行力と決断力があってこそだし、行政でもキーマンがいて、その人が尽力してくれたからで、決してうちがどうこうしたわけではない。
12月の時も3月の時も、現場の先生方や行政の方々にこの感動を伝えたんだけど、
「その種を巻いてくれたのはあなた」
と何人にも言っていただいたんよね。
とても嬉しいし光栄なことなんだけど、やっぱり現場でのカタチにすることが何よりもエネルギーいることなわけで、それを実現した生徒、先生、コーディネーターがすごいなと思ってたんだけど、ふと、さっきの言葉を思い出しまして。
自分の仕事として、ちょっとは一流といってもいい働きができたのかな、と。自分を褒めたくなったのでした笑

4年前、自分も含めて魅力化の『ミ』の字も探究の『タ』の字もコーディネーターの『コ』の字も出てこない現場だったのを知っている身としては本当に感慨深いかったし、嬉しかったというのが何よりも大きいし、時代と人に恵まれたから、本当の意味で一流の働きができたかといわれると何とも言えない。
もっと言うなら、高校魅力化コーディネーターの本当のミッションとしては、「地域の生徒が行きたいと思って選んでくれる学校にする≒入学者数を増やす」だから、そこはまだまだ達成できていないので、その側面から見ると、何なら二流・三流かも知らん苦笑

それでも現場は、着任した1年目を思うと確実に変わっていて、自分が思ってもいない世界が出来上がっていたと考えれば、少しは自分をほめてもいいのかな、と思うわけです。
とはいえ、これが実現しているのは、現場でキーマンとなる方々がまだまだご健在だから。
異動によってどうなるか…とかまだまだ超えないといけないものは多いから現段階で自分の真価を問うていいのか、というのもあるんだけど。

ちょっと真価の問い方について1つの角度として共有したかったので投稿してみました。

参考になれば幸いです!

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