見出し画像

773.信じれるものって、人の優しさしかないと思ったんだ。だから、その優しさを信じて、その優しさにお任せしたのさ。

I thought the only thing I could trust was people's kindness. That's why I believed in that kindness and left it to that kindness.
【お馬鹿なcoucouさんの逆さま論番外編】


©NPО japan copyright association 




coucouさんです~
みなさん、ごきげんよう~

入院前のすべての仕事、段取り、退院後のスケジュール、そしてこの間のスタッフの女性たちの仕事の段取り、人件費の支払い、月末支払い対処、月明けの支払い対処、そして自分の会社のすべての段取りを、ほぼ終えて30日(日)に入院した。

日曜日だというのに、31日(月)に手術のための細かな検査が続く。かなりこの病院はしつこい、いや、丁寧~
だって入院前に6月16日(金)、26日(月)、27日(火)、28日(木)、6月に4回。(6月は、紹介状及び検査、セカンドからサードオピニオンまでの時間)
7月6日(木)午前、午後、12日(水)、20日(木)、26日(水)、27日(木)、28日(金)の連続5日間の検査漬け~(大学病院決定)
そして、30日(日)に入院しさらに最終検査となり、31日(月)に朝から3番目の手術となった。(物々しい出発…)

ただ、31日は午前11時の手術の予定が前の2人で時間がかかり、それが終わるまでただ待機。30日の午後から31日の約2日間は一切の水分補給、飲食は禁止。身体の中は空っぽが良いのだろうね。

本当はね、内緒だよ~
今回は、駄目かなあ…。
4度目だもんな~

それに手術前の物々しさ~入院前にこんなに病院に出社するの?激しくない…。いや、それだけ慎重に期しているんだよね。でも、そんなに慎重にならないといけないの?

今回の手術は転移4回目。1年間の間に2回も手術しなければならない…。coucouさんはね、前病院の見逃しだと信じている…。

7月26日(水)の家族同席の説明では、何度も何度も膀胱内での転移を繰り返すと、腫瘍部分だけでなく、膀胱内の周辺部分も一緒に切る(削る)ことになる。すると、膀胱そのものの皮膚が破けたりする場合もあり、瞬時に膀胱そのものも摘出する可能性もある、という。

そうだよね、もうすでに3回も削っているんだもの…。
coucouさんは患者のプロだけれど、手術のプロじゃあない。

問題は、今度の先生を信頼できるかどうかだけなんだけれど、この5日間、先生と検査を繰り返しながらひとつ一つを丁寧に説明してくれる。
ただ、大きな救いは、この先生のマスク越しの笑顔と明るさと丁寧さ、そして若いけれど安心感がある。30代の先生だから、丁度親子関係か、coucouさんよりは若い親かも知れない。

そう、もう、天にお任せしたんだよね…。


©NPО japan copyright association Hiroaki

第1集 最後の10分間



なかなか、呼ばれない。午前中だったのに、もう昼が過ぎて、午後1時を過ぎる。coucouさんは待っている間、スマホでnoteを開いた…。
ああ~たくさんの人たちからのコメントとスキをいただいている…。すぐさま返信したい。でもそんな時間がない、だから見た証拠にスキだけ入れ続けていた。
そして2時近く、まだ迎えが来ない…。
coucouさんは病室の白い壁を見ながら、noteのみんなの言葉を思い浮かべた。父や母や弟、妻や子どもたちの顔が浮かぶ…。馬鹿みたい、涙が止まんない…。(「最後の5分間」みたい…)

そうさ、今こそ【お馬鹿なcoucouさんの逆さま論】の実践じゃあないか?
そう、楽しい事だけ考える、楽しい事だけ思い浮かべる~

第2集 シャットダウン



手術自体は何も怖くない、本当だよ~
だって、全身麻酔なんだもの。
シャットダウンしてしまうんだもの。
別に魂の移動とか、自分の姿が見えることなんてない。まったくの「無の世界」。眠っているならば脳内が動いて夢を見たり感じたりするのだろうけれど、残念ながら「無の世界」。
そして何時間で会っても、ほんの一瞬の出来事~
パソコンでいうところの再起動だね。

人は医師が死亡宣告したとしても、心肺停止したとしても、意識はまだ残っているという、だから周りの人の声が聞こえているという。
それに肉体の細胞は血液の流れが止まっても翌日には髪の毛や髭が伸びる。だからまだ魂は、細胞と共に在るような気がしている。

だけど、何度してもこのシャットダウンのブラックの停止した世界は変わらない。

第3集 楽しいこと

そうだ、お馬鹿なcoucouさんの逆さま論の実践だ~
30日の入院した午後から飲食の、水分補給禁止、厳しいね…。

だからね、
苦しいとか、辛いとか、嫌になりそうになったら、すぐさま楽しいことに切りかえる。確かにむずかしいけれど、そうでないと心が持たないんだもの。

最初は冷たい水を飲むこと、食事すること、いいね~
次に、我が家の猫さんたちを抱きしめること。遊んであげること、いいね~

おっと、真っ先にnoteのみんなにお礼を伝えたい、すべてのコメントに答えたい。みんなのnoteを読みたい。書き溜めたnoteでなくて日々の出来事を伝えたい。
(今回は入院中の分7日分を制作し、すべてスマホから毎朝送ることができるようになった…ただ、読む場合は小さすぎるね、コメントも大変…やっぱりパソコンでね~)

何んといってもnoteは生活の一部、こんなに楽しい世界はない。
読むだけでも学べるし、こんな表現の仕方や自分と同じような考え方の人たち、凄い個性の人たち。
個性がなくともほのぼのと人を癒してくれるnote作品。
noteを知る前のoucouさんはネットサーフィン、YouTube視聴などを良くしていたけれど読書と映画を含めて全部時間が無くなった…。

noteの世界の方がリアルで面白いんだもの。

もう楽しいことばかりで脳内を支配し続けた…。

第4集 術後のあと

さて、手術はあっという間に終わったみたい、全身麻酔から酸素マスクと管をのど入れ(終わった後、喉に違和感が残り声が出せない…)
朝から随分と待ちながら手術時間は準備を入れて約2時間くらい。手術室からそのまま病室に運ばれ、酸素マスクはつけたまま、胸には心電図、両手甲には抗生剤、痛み止め、塩素水、栄養剤、下半身はもちろん管だらけ…。まるで鎖に繋がれた哀れなフランケンシュタイン。

痛み止めを入れてもあまり効かない、さらに強くしたみたいだけれど、一晩中、いや術後24時間はのたうち回る。両手はベッドを掴みすぎての甲の針が飛び出る。そのたびにまた刺される。
31日の晩はスマホを手に持つことができないまま一睡もできず痛みとの闘いとなった。

だから、明日のことを考える。

明日の午後は痛みがなくなる、明日の午後は美味しい水が飲める。
痛みが止まった喜びだけを考える、そう、嵐はやがて収まるんだものね。
でも、これって拷問だね。全身は汗まみれ…。看護師さんがそのたびに身体を拭いてくれる~嬉しいことは濡れタオルを顔に当ててもらうだけで幸せになれる。

ここまでは、みんなも同じだと思うけれど、coucouさんの痛みはそれだけじゃあないんだ。それはね、股関節症と脊柱管狭窄症があるため、同じ姿勢をし続けると固まってしまい痛みが起こる。
さらに手術する場合は妊婦さんと同じで両足をかなり開かれてしまい、その反動で股関節が通常以上に痛みに変わるんだ。
あまりにも苦しくて、痛み止めを増量することで緩和措置をするのだけれど、まったく効かない…。今思えば睡眠薬?のほうがマシだったかもしれない。でも緩和ケアの先生たちに従った…。

そう、明日の午後まで、午後になればこっちのもんだもの。

第5集 術後の後遺症

8月1日、手術の翌日。一睡もできぬまま朝を迎えた。たかが夜の8時間、なんという長さなのかなあ~時計の針が遅い、秒針が遅い。まるで時間がスローモーションのように流れている。
あれ、こんなに時間って、遅いの…。時間ってなんなの?毎日、毎日、時間が足りなくて、時間が欲しくて、時間を追いかけ続けて、追われて来たのに、まるで逆さまなスローモーションの世界。だけど、午後になったけれどそんなに痛みは減っていない気がする…。

8月2日、待望の鎖がすべて外される日。その理由は、手術の後、及び翌日は術後の異常があったり、感染症等を引き起こす場合もあり、2日の午後まで外せない。もちろん下半身のつけられている尿の状態、術後の出血が続いている場合は外せない。まだまだ塩素水等を入れ続け洗浄する。

coucouさんは幸いにも出血が止まっていた。
そして、もう一つ、これは奇跡なのだろうか?

coucouさんは過去3回の手術の後、後遺症が残り苦しみ続けていた。
これが、今回の病院を変えた大きな理由だったんだ。

それは、術後に出血が止まらなかったこと。
そして、高熱が出て、陰部が紫色(内出血)となり腫れあがったこと。そのためにトイレに行くたびに痛みで涙がこぼれる。トイレに行くたびに蹲る。そしてそのたびに痛み止めをもらうが効かないんだ。その状態を看護師さんたちが変わるがわる見てくれるが、結論がない…。
(みな、驚いた顔をする…なんだ怪物か?)

これは退院してから3か月以上痛みが続くという後遺症。
トイレ恐怖症という病があるのかなあ~それと勝手にこぼれてしまうためオムツの生活となる。

このことを前の医師には何度も伝えた、伝え続けたがそれは止む得ないことだということで終わらされてしまう…。

でも、今回は、いつもの後遺症がなかった…。

信じられない~
奇跡~

第6集 セカンドからサードオピニオン

そもそも、今年の3月に検査をして転移の疑いがあると診断されてから、5か月の期間が過ぎてしまった。家族や友人、仕事のスタッフ最強女子軍団たちにはこの5か月間、心配と不安を与え続けて来た。

でもね、coucouさんはね、どうしても自分が納得できなかったんだ。

それはね、子どもの頃からお医者さんの言いなり。別にそのお医者さんが悪いのではないけれど、ことごとく失敗を繰り返してきた。
(第9集「過去の失敗例」にて説明)

他の人は知らないけれど、coucouさんの場合は「内視鏡検査」をするたびに苦しんできた。その理由はね、局部麻酔を打って膀胱にカメラを入れて調べるのだけれど、調べ終わった後の痛み、そして後遺症が残る。
そして毎回抗生剤と、痛み止めと、胃薬やその他の副作用に対する薬を処方される。
(女性の場合は膀胱まで短いが男性の場合はヘビのように長すぎる、お尻の方まで続いているので椅子に座ることができない…)

だけど、そのたびにオムツに世話をしてもらわなければならない。
たった1回の検査のために数か月間痛みを抱えて生きる。

おかしくない?

それを年4回、5年間し続ける必要があるという…。
そしたら、coucouさんは1年中オムツのお世話になるの?

おかしくない?

そこから、coucouさんはこのお医者さんに不信を抱くようになったんだ。
「先生、毎回、内視鏡検査は苦しすぎる。痛みが辛い、薬に頼り続けたくない。レントゲンだけにできないのですか?」

「…、レントゲンよりも内視鏡が一番正しい!」
「では、レントゲンや、МRI、血液検査、尿検査、その他の検査は必要ないのではないですか?」

「…全部することでより正確にわかる!」

ここで、coucouさんは患者の専門家としてこのお医者さんに質問した。

1.先生はこの痛みの辛さがわかりますか?

2.もし、わからないとしたら、現場にいる看護師さんたちから患者さんの声     を聞いたことがありますか?

3.例えば「血液検査」「尿検査」だけでも癌かどうかがわかりますよね。その異常が出たら「内視鏡検査」をする。それがなければ「内視鏡検査」を保留する。

4.レントゲンやМRIで何か不審な影が出た場合に「内視鏡検査」をする、影がなければ保留する。

5.このままだと仕事や生活に支障が出て困っている。

だが、この医師は全部必要だという…。

だけど、あまりにも苦しくて痛みのストレスを抱えて生きている。それに狭窄症に股関節症の痛みもあり、三重苦で生きている。
だけど、「どの病院も同じだ!」という。

それに質問には一切答えていない~

そして、患者の専門家coucouさんの質問が続く…。

第7集 医師の人間性


「全部、必要だ!」
「どの病院も同じだ!」
「オピニオンでもしたら!」
と、いつものセリフ。そんなことはわかっている、coucouさんはね、少しでもこの痛みを最小限度減らしたい、何か方法はないのか?このまま痛み止めの薬漬けで、その副作用のための便秘薬から胃薬とどんどん処方される薬の数にも納得がいかない…。

次の質問提案をした…。

6.1.~5.の事情により、そういう検査にしてもらえないだろうか?(あくまでも血液、尿、レントゲンやМRIを優先しておかしければ内視鏡検査、おかしくなければその都度検査)

7.抗がん剤はしたくない、coucouさんの妻も友人も抗がん剤を続けていたが再発を繰り返している。これ以上のストレスと体力を失いたくない。

8.昨年の7月に手術して、わずか8か月でこんな腫瘍は大きくなるものなのですか?(この間、検査は続いていた)前回は右の方向部分、今回は左側部分。前回のときには左側を確認したのでしようか?

素直にcoucouさんは素朴な質問をしただけなのに、
「…coucouさんそんなこと言うならば、知りませんよ!私はもう命の保証しませんよ!」と言い出した…。

「先生、私は命「保証」してくれなんて、一言も言っていませんよ。それに責任など押し付けていないですよ…」

なんだ、これ~

そばにいた看護師さんがcoucouさんの顔を見て静かに頭を下げる。だけど、別に喧嘩しているわけじゃあないし、患者の苦しさを相談しているだけじゃあないの、おかしいなあ、この先生。そんなに興奮させてしまったのかなあ~
抗がん剤拒否も、頭に来たんだね~

後にこの先生を責めはしないけれど、術後の後遺症の原因がわかった気がした。今までの、2度の手術は失敗していた…。

第8集 過去の失敗例

coucouさんはね、この5か月あまり、noteでも公表してしまったけれど、みんなに迷惑をかけたくないし、嘘はつけない変なcoucouさん。

でもね、今回は、お馬鹿なoucouさんの逆さま論で生きたい、と思ったんだ。それが、coucouさんの心の声だったんだもの~

そりゃあ、「命の保証をしない」だの「他の病院に行けば」などと捨てセリフを吐かれる理由もない。素直にこの苦しさを伝えただけなのに、これじゃあ、「信頼関係」なんて、ないよね。

でもね、確かに一から病院を変えるって大変なことだよね。だから、みんな医師の言いなりにならざる得ない。この話をするとみんなcoucouさんが素人だから間違いで、医師の見解が正しいと思われてしまう…。

だけどね、今回はcoucouさんは心が納得していないんだ、どうしても。
だからちゃんと説明して欲しい。
ただ、患者を怯えさせるのではなくてね。
それに、過去の2度の手術のあとの後遺症に関して何の答えもない…。

それに膨れ上がったお化けのような陰部の内出血したその姿さえ確認していない…。
ただ、それを見に来る看護師さんたちだけが騒いでいる…。

そして、痛み止めと抗生物質漬け~

だからと言って痛みが治まるわけじゃあない、効かなくなっているんだよね。

これって、明らかに失敗作だと思う~
coucouさんはね、この先生に、おかしいと思う、と言ったら黙ってしまった…。
なに、これ?
信じらんない、
信じることができない…。


第9集 病気の専門家


coucouさんはね、病気の専門家、いや、患者の専門家なんだ。小学生の頃の半分以上は入院生活と腎臓病。社会に出てから30年近いバセドー氏病とネフローゼなんだよ、そして膀胱がん4度目で約6年続いている、なんだ、人生の半分以上は病気じゃない~

coucouさんの子どもの頃は父に救われなければ、そのまま病院で死んでいた。医者の言うことに納得できなかった父は、幼いcoucouさんを抱きかかえて病院から脱走した。
(coucouさんの身体の中は数年間、塩分を摂取させなかった医療ミス。父は脱走後に塩分を少しずつcoucouさんに与えながら生き返らせた…)

社会に出て、麻痺がおこる。
動けなくなるたびに救急車で何度も、何度も運ばれる。そして、しばらくすると自分で歩けるようになる、という繰り返し。

椅子に座っていたら下半身がまるで動かない。
布団から起き上がろうとしたら全身が動かない。
それを繰り返す。
どの病院でも原因不明の奇病扱い。

麻痺のために脳に疑いがかかる。
当然脳の断層図、МRI検査とありとあらゆる検査を繰り返す。
それでもわからない…。

そこで脊髄から骨髄液を取ることになった。

これは局部麻酔で、身体を横にされ背中を丸めて力のある看護師さんたちが3人がかりでcoucouさんを固定する。
背中から針を刺して骨髄液を抜くのだから暴れると針が折れてしまうからだ。だけど、その日の晩は物凄い局部の痛みと頭の中が割れるように痛み出し、強い痛み止めを投与し続けた。
抜いた髄液がまたたまるまで苦しい。

疑いのある、細胞検と称して細胞の一部を取る。
だけど検査漬けで検査するたびに身体が壊れていく感じだった。

そして、原因不明のまま、救急車で運ばれるたび、違う病院でも同じ検査の繰り返し。coucouさんの腰痛の根本原因はね、この腰骨から採る骨髄液の太い注射針が何十回も刺されて、骨に穴が開き、脆くなったと思っている。それが、50歳後半になり、後遺症となった気がしている。

原因がわからないから検査する、とはいえ、わからないからという理由で検査をするのも疑問のような気がした。
だって、脊髄って一歩誤れば、さらに酷い大惨事を招く恐れがあるからね。

病院って、検査をする、なんでも疑う、でも答えはない。
あるのは膨大な検査料と検査漬けと薬漬けなんだね。

そして、coucouさんの弟の紹介で原宿の伊藤病院でその場の検査ですぐにバセドー氏病だということが判明。(この間6か月以上かかった…)そして、治るまで25年以上の歳月を費やした…。


そして、5年前、尿から出血~
まず、入院していた大学病院にて腎臓病の検査、異常なし。
しかし、出血が続くため同病院内の泌尿科の紹介状を書いてもらい検査、異常なし。
出血は病院の検査の時は止まり、病院を離れると出血がはじまる繰り返し。やがて、出血から血玉となってトイレに行くのが大変になった…。

そして、ここでまたcoucouさんの弟の紹介で泌尿科のクリニックさんを紹介してもらい、その場での血液と尿検査だけで膀胱がんだということでその場で紹介してもらい、はじめて手術をする病院に入院した。

紹介してくれた先生は優しい先生で、その紹介してくれた先生も優しい。
まずは、それがcoucouさんの安心度合い。
威張る医者なんて信用できないもんね。

そして、無事に終了した。

この先生の素晴らしさは、人相は悪いけれど漢っぽい、coucouさんみたい(笑)。何よりも質問事項に的確に答え、患者側の立場に立って安心を与えてくれる。
coucouさんのお医者さんに対する基準はこうして固まっていった。
この先生の考え方は、

1.無用な薬は出さない。
2.抗がん剤は必要ない。
3.内視鏡は最後の最終確認でいい。

こんな先生って、他にいるの?

「どうして、抗がん剤は必要ないのですか?」と質問した。

「どうして、抗がん剤を打たねばならないの。抗がん剤はね、癌を治す薬じゃあない。抗がん剤を打って治ったという人はたくさんいるけれど、抗がん剤を打って苦しんで死んでいった人の数は何百倍、何千倍いる。どうしても後者は表に出さないけれど、現実は癌を治す薬じゃあない…」

「癌で死ぬ人は少ない。抗がん剤によって体力を消耗して、免疫力を失い、闘う力を失って、死んでいく。癌の痛みは緩和すればいい、抗がん剤は寿命を縮めてしまう。打たない方が少しばかり長生きできる…」

「クスリの全てには、副作用がある。その副作用のためにクスリを飲み、さらに薬の量が増えていく。それに一番は薬のせいで自分の身体が闘う力を失っていく…」

coucouさんはこの先生の教えに納得している。

やはり、coucouさんは医療の知識などまるでないけれど、このお馬鹿なcoucouさんを納得させる、説明できる先生って素晴らしいよね。
でも、残念ながら、この先生はそれから定年となり、4年後ある病院の理事長となった。

ああ、残念だけれど、やっぱりね~

そして同病院で2度の手術を受けることになった…。


第10集 奇跡

さて、セカンドオピニオン、サードオピニオンってむずかしいよね。
coucouさんは結構、一途だから、特に病院は途中で変えたりしないし、できないよね。誰もが同じかもしれない。

他の人もみんなそんな気持ちだから同じ病院に通うんだよね。
それに、違う病院にだ向いて一から説明したり、一から検査をやり直すよりも、過去の医療の状況などのデータが全部そろっているところの方が安心だものね。

だから、我慢する…。

でもね、みんな我慢している。

するとね、すべての人は違うと思うけれど、勘違いするお医者さんもいるよね。まるで神さまのように、上から目線の専門家。偉そうな口の利き方。威張った話し方。
患者の質問を馬鹿にしたり、むずかしい専門用語でわざと離したり、いくらでも意地悪できる立場にいる。

こんな奴は最低だと思う。

患者さんのいる前で看護師さんを怒鳴る先生。
看護師さんに命令調な話し言葉。
老人に対する、馬鹿にした接し方。
脅かし、威嚇、不安を与える。
そうやって、自分を優位な立場にしてコントロールする者。

こんな奴らは失格だよね。

患者さんたちはね、
みんなお医者さんたちを尊敬しているんだよ~
馬鹿にしたりする人なんていないし、みんな素直に言うことを聞いている模範的な患者さんたちばかり。その患者さんたちを脅かす必要なんてないよ、意味がない。

どうして、威張るんだ~

考えて見れば、coucouさんの年になるとみんな30歳代、40歳代の若い先生たち。そう、息子たちと同じ。あんたたちは自分の父や母にもそんな態度で接しているの?よほどでない限り、ほとんどの患者さんたちは素直な人たちだよ。

そして、あまりにも納得できないoucouさんは一からやり直す決心を6月にした。


そして、セカンドオピニオン。
またまた、coucouさんの弟の紹介でクリニックに出向いた。
会った瞬間になんて優しい先生なんだろう~

こんな先生はやっぱり人気が在るんだね、なかなか予約でもむずかしいというのでキャンセル待ちの様に一日潰れてもいい覚悟で出向いた。
そして、今までの経緯の話をすべてして、この先生宛に紹介状を持ってくるようにと助言された。

その理由は、「嫌がらせ」だ。
この病院は手術のできない小さなクリニック。
だから丁度良い。「相手は必ず馬鹿にするから、その姿を見て」という。

案の定、紹介所ごときにてこずる。「これ以上放置したら命の保証をしない」と言ったくせに、紹介状を出すのに数週間かかるという。(過去のデータ一色と共に)

意地悪な奴はどこに行っても意地悪なんだね。
これだけ関係が悪化してしまった以上已む得ない。

coucouさんはこの病院の相談室に出向き、病院の上司を呼んだ。
紹介状とデータをもらえない、これって、犯罪ですよね。
いじめですよね…。と伝えたら病院内は大騒ぎ…。

そして、翌日に紹介状とすべてのデータを寄こした…。
なんだ、これ~すぐにできるじゃん~

coucouさんがそのデータを受け取るとき、この医師は笑いながら「こんな小さなクリニックに言ったって意味ないよ。無駄だよね。ここは手術だって設備はないし、能力がないよね…」

この言葉を聞いた瞬間、
「この病院は手術のできない小さなクリニック。だから丁度良い。相手は必ず馬鹿にするから、その姿を見て、という。」

凄いな~このクリニックの先生は…。

そして、小さなクリニックの先生にすべてのデータを届けた。
そして、自分が一番尊敬して信頼している病院を紹介する。
それが今回、サードオピニオンとして、わが町最大の大学病院だった。(紹介内容、紹介文をすべて作成しなおして、自分の見解を記載して紹介状を作り直してくれた)


そして、奇跡が起こる~
この病院も、
1.無用な薬は出さない。
2.抗がん剤は必要ない。
3.内視鏡は最後の最終確認でいい。

そして、術後のあの苦しい後遺症がない~
何だったんだろう?今までのあの痛みと辛さは…。
術後に覚悟をしていたどす黒い、紫色の腫れが起こらない~

どうして?

そのことで、退院日に手術をした先生に訪ねた…。
「それはね、手術だけの問題ではなくて、最後の膀胱から取り出す管の取り方、外し方で膀胱内(尿道)を傷つけてしまったからですよ。だから、出血が止まらないし、いつまでも膀胱の痛みが消えないのですよ」

なんだよ~尿道から管を外すときのミスで尿道を傷つけて、内出血してそのための後遺症が続いていたんだ、酷いなあ…。膀胱内の手術あとの出血ではなくて、尿道内を傷つけたための内出血だったんだ…。なかなか治らないよね…。


coucouさんは、退院するときに一言伝えた~

「先生、あなたで良かった…。大したもんだよ、上手だと思う…」

「そんなあ、患者さんに褒められるなんて嬉しいなあ~」

「私はね、いい息子がいて良かった…」といった。

「いや、coucouさんは私の父の様に思えていたんですよ~」

もう二度と来たくはないけれど、
この先生なら、また会いたいと感じた…。


ああ、5か月間と、随分と遠回りをしたけれど、
これって、奇跡だよね~

おわりに 優しさを信じた~


さて、本日から正常運転再開~

わずかに7日間ぐらいの事だったけれど、時間が止まっていた~
2、3週間過ぎた気分~

正直、膀胱摘出まで覚悟した。
松田優作が膀胱がんでなくなっているし、今回は、過去3度の手術のおかげで膀胱内の壁がかなり薄い状態となっていると言われた。

癌細胞だけ取るのではなく周辺まで削る、採るという。
それは転移を防ぐためだというが、採り過ぎだよね~

そのため、最悪は膀胱そのものの摘出もあり、人工の膀胱手術も考えられていた。なおかつ、採って見なければわからない、採って見てその周辺や根っ子の確認も必要。
膀胱内が破けた場合も想定。
そうなった場合は7日間どころでない。
途中でやめて再手術もあり得るという。

さすがのcoucouさんは内心ビビった~

天に任せるといっても、この先生に任せるしかない。

若い先生だけれど、技術よりもこの先生の人間性を信じた。
威張らないし、一生懸命に説明してくれるし、何よりもcoucouさんの同席している家族に無用な不安を与えないという姿勢も強く感じたんだ。

前の医師とは天と地の違いを感じた。

こんなとき、
何を信じればいいのか?
自分を信じる?
自分の何を信じるの?
信じることができなければどうすればいいの?
医師を信じるの?
だけどその医師の力なんてわからないし、
その医師の何を信じるの?

信じるってなに?


coucouさんは答えのないまま時間が過ぎた。
そう、任せる以外ないんだものね。
運と天?神さまたち、そんなものなんて今さら信じれないし、無理やり信じたとしても無理がある。

だからね、coucouさんはね、
この先生のマスク越しの笑顔とも言葉の優しさを信じることにした。
それが本当の天だと思うんだ。
彼の心や指先に神が宿る~

どんなに実力者、経験豊富であろうがミスは起きる。
誰にもそんなことは保証できない。

だから、coucouさんが信じれるもの、
それは人の優しさしかないと思う。
その優しさを信じて見たんだ。

するとね、怖さが消えてくる~

ああ、これも逆さまなんだね、きっと~


壊れてしまった世の中 in a broken world


優しさを失った世の中、
In a world that has lost kindness,

優しさのない社会、
society without kindness,

冷たい世界。
cold world.


だからね、
So I,

逆さまに生きて見る。
Live upside down and watch.



優しさはね、
kindness,

人に生きる希望を与えてくれる。
It gives people hope to live.

人の心を支えて、
Supporting people's hearts,

人の心を救えるもの、
that can save people's hearts

それって、優しさしかない。
It's just kindness.


優しさは、
kindness is

争いや、戦争を失くす、
lose strife and war,


優しさは、優しさを呼び込み、
Kindness attracts kindness,

優しい社会を作ることができる。
We can build a kinder society.

何にも信じられない、世の中だけど、
I can't believe anything in this world,

優しい人を信じたい。
I want to believe in kind people.



でもね、
But you know,

勘違いしないでね、
Don't get me wrong,

優しさはね、
kindness,

押し売りではないからね。
It's not a hard sell.


だから、
that's why,

自分に優しく、
be kind to yourself,

人にも優しくね。
Be kind to people.


優しさにはね、
for kindness,

才能や能力なんていらない。
No talent or ability required.

優れた技術や高学歴なんていらない。
You don't need any technical skills or a high education.

勉強ができなくったって、
I couldn't study

今の社会からのけ者にされたって、
Being an outcast from today's society,

全人類に嫌われ、愛されなくとも、
Hated and unloved by all mankind,

優しさに勝てるものはない。
Nothing beats kindness.

だって、
Because

優しさって、愛なんだもの。Kindness is love.

いま、人類に必要なものは、
What people need now

優しさなのかもしれない。
Maybe it's kindness.


だから、coucouさんはね、
So Mr. coucou,

信じれるものって、
What you can believe

人の優しさしかないと思ったんだ。
I think it's all about human kindness.

その優しさを信じて、
Believe in your kindness

その優しさにお任せしたのさ。
I left it to your kindness.


Ⓒお馬鹿なcoucouさんの逆さま論
ⒸThe upside-down theory of stupid coucou


ここまで読んでくれて、ありがとう~
みんなの応援とと励ましで無事に退院~

たくさんのコメントと応援のスキをありがとうございます。
多すぎて返しきれません。
また御礼を兼ねてすべてのコメントに返信をはじめたら「コメント制限」なるものがあるんですね。コメントができなくなってしまいました~(「スキ制限」は知っていたのですが…)
では、少しずつ返信させていただきますね。

久しぶりのパソコンnote画面~
あっという間に、13,000文字を越えてしまいました~嬉しすぎて、お許しくださいね。

結論、優しい先生、優しい人たちと出会えて、noteのたくさんの優しい人たちに支えられて生還できました。

まだまだ、痛みは残っていますが、こんなのは当たり前~
ゆるゆると再スタートしていきますね。

では、
またあしたね~

have a great sunday



文字数13,452文字

If We Hold On Together 《lyrics&和訳》Diana Ross(ダイアナ・ロス)


※後半に、Ⓒひとえさんコラボ作品~【ちょっぴり悲しい癒しの童話】聞いてくださいね~



coucouさんのアーカイブス(過去作品)だよ、みてね~

coucouさんのお気に入りnoteの素敵なクリエイターさんたち~

coucouさんのホームページだよ~みんな、みてね~

Production / copyright©NPО japan copyright coucou associationphotograph©NPО japan copyright association Hiroaki
Character design©NPО japan copyright association Hikaru


©NPО japan copyright association 

【癒しの朗読】

Ⓒ一技(ひとえ)YouTubeチャンネル~仕事やご自宅、眠る前にスマホでもお聞きくださいね。




忘れないで欲しい広島を~8月6日を。

Song of the atomic bombing of Hiroshima / 広島原爆の曲


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?