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カフェ・喫茶店の起業は自社ブランドでやるべきかフランチャイズやるべきか?

個人事業主の方からはあまりないですが、法人の方からたまに受ける相談。

「カフェ・喫茶店をフランチャイズ(FC)でやるか自社でやるか悩んでいるんですが、どう思いますか?」というお話。

法人によって考え方はいろいろとあると思いますが、私が実際にいくつかの会社から聞いた理由は以下の通り。

「FCはノウハウをもらえるので、すぐ開業ができるし、収支計画も安定している。自社は先行きは不透明だが、うまくいけば本部としてFC展開もできる」とのこと。

わたしはどちらかというと、これまでも今でも"自社でオリジナルのカフェを作る方のお手伝い"をしているので、考え方は自社寄り

ただ、それを抜きにしてもこの問題には以前から思うことがあったので、改めて言葉にしておこうかなと思います。

なぜFCにかけるだけのお金を自社でもかけないのか?

まず、一番の疑問は「どうしてFCにかけるだけと同じ金額を自社にもかけようと思わないのか?」です。

この手のご相談をもちかけられるとき、FCの開業資金をうかがうと、だいたい相場は2,000、3,000万円~。

これが高い/安いという話はいったん置いておきます。興味がある方は、下記の記事からカフェのフランチャイズ案件を探してみてください。

ここでの問題は、FCに3,000万円かけられるのであれば、なぜ自社ブランドにも3,000万円かけないのか?という話です。

自社での起業はコストをかけないオーナーが多い

理由はいろいろとあるでしょう。

たとえば、FCであればノウハウも他社から持ってこれるため、完全新規の自社ブランド立ち上げより融資が受けやすいなんてのも1つ。

ただ、そういった理由を踏まえても、自社起業!となった瞬間に及び腰になるオーナー様が多いのも事実です。

「もっとコストを抑えられないか?」という思いが先行しているのか、削るべきではないところを削ったり…。

FCと同額を出してください!と言うわけではないですが、FCにかける熱意(金額含む)と同じか、それ以上の熱意をもって自社ブランドの立ち上げには取り組んでほしいところです。

起業がうまくいくかは分からないが、後悔がないかは熱意次第

FCにせよ自社独自で起業するにせよ、大事なポイントは熱意を持てるかだと思います。

根性論などではなく、その事業を持つことで"やりたいこと"がはっきりしている方は、起業してからも強いですし、失敗をしてもなにかしらを持ち帰られる方が多いです。

あと、個人的な意見としてはサポートもしやすいです…。

ぶっちゃけ、「特にやりたいことがないです。でも、売り上げは欲しいですし、ノウハウも教えてください」という方が一番困ります。

FCを選ぶならなぜFCを選ぶのか、自社オリジナルを選ぶならなぜ自社でやるのか

「数字(利益)以外の部分で説明できる理由」を持つことをおすすめします。

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名古屋市千種区でコーヒーセミナー運営、コーヒー豆・器具の卸売り、直営カフェを運営するnote合同会社の公式コラムです。