コミュニケーションはお互いにわかりあえないことを受け入れること

先週読んだ本で思わず唸ってしまった文章を。

「未来をつくる言葉」(ドミニク・チェン著)より抜粋します。

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結局のところ、世界を「わかりあえるもの」と「わかりあえないもの」で分けようとするところに無理が生じるのだ。そもそも、コミュニケーションとは、わかりあうためのものではなく、わかりあえなさを互いに受け止め、それでもなお共に在ることを受け容れるための技法である。
ドミニク・チェン
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コミュニケーションにおける問題や悩みはこの文章に集約されていると思う。
わかりあえるとものだと言うそもそもの前提が違う。

この前提をひっくり返される本に出会った時に、
読書の喜びと学びを実感します。

わかりあえるものだと考えていると、
自分のこともわかってもらえると、考えてしまいます。

そうすると相手に期待してしまいます。
相手に期待すると不満が生まれます。

大概のコミュニケーションの根本の問題はこれだと思っています。

コミュニケーションは、
お互いにわかりあえないことを受け入れること
相手に期待せず、自分に期待すること

これだけで、多くの人はかなりすっきりするのではないでしょうか。


もう一冊、先週読んである意味で前提をひっくり返された本を紹介します。
「甘いお酒でうがい」(シソンヌじろう著)

ネガティブで後ろ向きだけど、
何だか強い女性の日記です。

何がすごいって、これを書いたのが、お笑い芸人シソンヌのじろう(男性)だと言うこと。

その前提で読むと著者の狂気を感じます。


先週出張で移動時間が長かったこともあり
以下の本も読み終えました。

「アフターデジタル2」
「寄付をしてみようと、思ったら読む本」
「三体 第2部上巻」
「稼ぐNPO」
「快感回路」

快感回路はかなり示唆に飛んでいたので、
機会があればまた書きます♪

NPO法人HERO 橋本

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