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今週気になった本〜産後26日目〜インターネットで良い本に出会うには

はじめての子どもを出産して約3週間が経った。出産に伴う後遺症は概ね落ち着いてきて、はじめてだらけの育児も20日と経験を積むと、ある程度ルーティンに入ってくる。

育児については各情報からとにかく大変だよと刷り込まれ、事前のハードルが上がりまくっていた結果、案外なんとかなってしまっている自分がいる。

実のところ妊娠期のほうがずっと辛かった。

(とはいえ、まだ3週間なのでこれからどんなことが待ち受けているかわからない。きっとこれからヤバいことが待っているに違いないと、と持ち前のビビリ症を発動させながら、人生の新たなステージを楽しんでいきたい所存。)

世の中的に、「出産後のお母さんは身体的にボロボロにもかかわらず、休む暇もなく新生児の育児がはじまって、睡眠時間が削られ、身も心も大変なのだから、とにかく周りの助けが必要なのである」という考えは一般的であると思うし、100%そのとおりなので、つべこべ言わずにお母さんをいたわり、助けてください、以上。なんだけど、自分がいざ当事者になってみると、上記の通り、「案外大丈夫かもな」というところもあり(いまのところ)…

でも私の経験は、結局私の特殊性を伴うものであるから、私と同じように皆が大変とか、大変でないとか、もちろん一般化することはできないのである。

という前提をおいた上で、私はいま育児や家事といった新たなタスクに追われながらもなお、自分の時間をいくらか持つことができている。

では、どんな過ごし方をしているかというと…育児5:家事ほか諸々3:趣味・娯楽2 みたいなかんじ。

趣味ってのは私はだいたい読書なんだけど、思っていたよりも読書にあてる時間も取れるなあ!という印象。というか自分がその時間を優先してしまっている可能性は大いにあるんだけど。たぶんもっと真面目に家事してたらそんな余裕はなかったかも。そこは夫氏による協力がめちゃくちゃ大きいです。

というわけで、たくさん本が読めてやったーという感じなんだけど、一つ困っていることがあるとすると、本屋に行けないということ。不可能ではないんだけど、田舎に住んでいて近場に本屋はないし子どもどうする…とか考えるとなかなか大変。

本屋にいくときは、文系・科学系のハードカバーと新書の新刊をチェックし、特集棚をチェックし、雑誌コーナーをチェックし…気になった本を2~4冊くらい購入するというのが定番。なんだけど、本屋に行けないとなると、ネットで本を探すことになる。

ところが私はまだネットで本を探すのが得意ではないようだ。探し方としてはいまのところこんな感じ↓。

パターン1。SNSとかでふいに流れてきた情報でこの本読みたい!となる→Amazonで検索して購入。この場合はスムーズ。

パターン2。Amazonで本カテゴリーから興味あるカテゴリーに絞って眺める。ある程度新刊とかはわかるけど、デフォルトのおすすめ順だとあんまり読みたい本に出会えない。

パターン3。Amazonで彷徨いながら気になる本を閲覧したり購入したりしてると学習しておすすめをくれるようになる。ときどきは読みたいものが見つかるけど、確率がそんなにいいわけではない。

パターン4。HONZやhontoといったサイトでレビュー記事から出会う。まだ慣れていないのと、更新頻度がそんなに高くなさそうだけど、うまく使えば良い本に出会えるかもな期待。ブクログとかもありかな。

パターン5。お気に入りの本屋さん(あるいはブックキュレーター、あるいは出版社)のサイトやSNSをチェック。ここが広がると良さそうなんだけど、まだリストが十分にない。

てな感じで、まだまだ手探り状態。

インターネットがリアルの本屋を完全に代替はできないと思うんだけど、私みたいに本屋好きだけど行けない!という人への、Amazonレコメン以外の心地よい本との出会い方が必要な気がする。

ということを考えていると、これって本に限らずオフラインとオンラインの差分をどう乗り越えるか、あるいはオンラインならではの空間というものをどう考えるかということに繋がってくる気がするなあ。

良い本との出会い方があればぜひ教えてください。


という長い前書きは以上で、そんな手探りながら今週ピンときた本のタイトルを並べてみたいと思う。新刊に限らず、気になったものを紹介するけど、実際に読むかどうかはまだわからない。

気になった本

ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す

これはまだ発売されていないけど多分読むと思うな。

WIRED vol.39

WIREDは有料メンバーシップだからPDF版を読めるんだけど、今回は紙で欲しくなっちゃうかもな

良い戦略、悪い戦略

ビジネス書はあんまり読まない。ときどき読むんだけど、これはKindleストアで目にして評価がやたら高かったので気になってしまった。

アンダーランド: 記憶、隠喩、禁忌の地下空間

地下冒険の物語。アウトドア文学という分野があるとな。表紙もかっこいいし気になっちゃう。

地下世界をめぐる冒険

もういっちょ、地下ありました。こちらはノンフィクション作家さんが書いたもの。どちらから読むべきか…

ちいさい言語学者の冒険

言語学って気になりながら実はあんまり読んだことがないんだな。入門に良さそうな本。

読んだ本

禍いの科学 正義が愚行に変わるとき

アヘン、マーガリン、化学肥料のもととなる発明、ロボトミー手術…

いずれも過去に人間社会に甚大な影響を与えた科学…当時は世間に良い意味でもてはやされ、あっというまに流布していった。けれども蓋を開けてみれば、悪魔のようなとんでもない裏の顔が…。

ある技術発明の背景には、科学者がいて、その家族や友人がいて、彼らが身を置く社会がある。一人の人間が何を経験して、何を思い、発明にのめりこんだのか。そして過ちに気づくことの難しさ。事実の羅列だけでなく、人のストーリーにフォーカスしているから見えてくることがある。

テーマ特化型のおもしろい歴史の書であり、同じ過ちを繰り返さないためには!という教訓本である。

仕掛り中の本

現代思想の教科書


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