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#7 『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んでみて

こんにちは!なびです!

あつい!暑いですね!!
関東甲信越も梅雨明けだそうです!

こんな暑い日に何を血迷ったか部屋を掃除していました。。!
汗ダラダラになりながら、きれいにしているのか、汗臭くしているのかわからなくなりましたww
ずっと梅雨で寒いくらいだったけど、久しぶりにしっかりと晴れたので布団やら大きいものも干せてよかったです。大変だったけど。。。

本日紹介するのは、そんな暑い夏に全く関係なく(!)お金についての本になります!

【読んだ本】 『金持ち父さん 貧乏父さん: アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』
【著者 / 訳者】 ロバート・キヨサキ / 白根 美保子
【発行所】 筑摩書房
【初版】 2000年12月15日

ファイナンスやお金、投資などの本で有名なのでご存知の方多いかと思います。ベストセラー書ですね。ちなみに表紙の紫と黄色のめちゃくちゃ目立つ配色はあえてこのようにしているそうですよ。
書店で目立つように、原色に近い色を使ってアピールするためだそうです。見た目は正直残念ですが(笑)インパクトを残すという戦略は成功ですよね。かなり目に付きますので。。

もちろん、内容についてはベストセラーとなっただけありしっかりしています。いわゆる「金持ちと呼ばれる人たち」が市場や経済をどのように見ているのか、お金の稼ぎ方についてどのように取り組んでいるのか、ということを言及している本でして、当時としては異例の「金持ち」が一般大衆に「お金持ちへの成り方を初めて明かした本」とも言われています。

ーーなぜ読もうと思ったか

年収何千万と稼いでいる人たちが、どのようにしてその富を築いてきたのか、ということが気になったためです。サラリーマンでは絶対にたどり着けない次元であることは認識していましたが、果たしてどのように取り組んでいたのかということを知りたいと思ったのです。

あと、できればお金持ちになりたいな、という思いももちろんありましたw

ーーどんなことが書いてある?

本書は前半を「教えの書」、後半を「実践の書」とし、「教えの書」では金持ちになる秘訣やその思考などを著者の幼少期からの実体験を元にして解説しています。「実践の書」では、「教えの書」で紹介した様々な知識やノウハウ、思考パターンを元に、実際に行動に移すための指南が書かれています。

「教えの書」

幼少期の実体験をストーリー仕立てにした文章とその解説がおりまぜてあるような構成です。タイトルにある「金持ち父さん」と「貧乏父さん」は幼少期から影響を受けた2人の父さんであり、本書にも度々登場してきます。
(著者に2人の父さんはおらず、片方は著者の友達のお父さんです。。!)

金持ち父さんと貧乏父さんの行動や思考パターンを比較することで、金持ちになる秘訣をわかりやすく説明しています。

特に本書でしきりに言及しているのは、下記2点です。

1. お金を稼ぐために働くのではなく、お金自身に働いてもらう
 株や不動産といった「投資」を行うこと

2. 個人でビジネスを持つことと法人化
 複数の稼ぎ口の確保と節税対策

1. については「資産」と「負債」を見極め、「資産を増やしていく」ことが重要であると述べており、

「資産」とは「ポケットにお金を入れてくれるもの」(株・債券)

「負債」は「ポケットからお金をとっていくもの」(住宅ローン)

と定義されています。一般的に資産と認識されている「持ち家」は、ローンを払っているのであれば「負債」として認識すべきであると述べています。つまり、毎月支払いが発生するものは「負債」であり、見返りが得られるものは「資産」であるので、「負債」を買わずに「資産」を増やしましょう、という単純明快な論理です。

2. についてはサラリーマンが最も高額の納税者であることを指摘するとともに、

税金を「合法的に」回避できる方法として、法人化などの節税対策

にフォーカスして述べています。サラリーマンと資本家の溝がかなり深く、いかにサラリーマンという身分が損をしているのかということを繰り返し指摘しています。

「経済的事由」=「自分が働かなくても不労所得で食べていける状態」

であることを豊かの象徴とし、その自由を獲得するために「投資」と「節税対策」について、著者は自分自身の考えを述べています。

「実践の書」

「教えの書」で言及された「投資」や「節税対策」などの金持ちになるための道筋が掲示されましたが、実際に行動に移すにあたり、本書では障害となるであろう5つの壁とスタートを切るための10のステップを紹介しています。

5つの障害はそれぞれ下記の通りです。

1. お金を失うことに対する恐怖心
2. 悪いことばかり考えて臆病になる
3. 忙しいことを理由に怠ける
4. 自分への支払いを後回しにする悪い習慣
5. 無知を隠すための傲慢さ

投資などを行っていないファイナンシャル・リテラシーが低い人が考えやすい思考パターンを紹介し、それに対する金持ちになるための考え方を述べています。精神論的な内容が多いため、人によって捉え方が変わってくるかもしれません。

スタートを切るための10のステップは、こちらも精神論的な内容もありますが、信頼できるアドバイザー(実際に成功している人)からのアドバイスを受ける、などの実践的な内容もあります。


本書の全体的な印象として、よくある教科書的なタッチではなく、問いかけるような語り口なので、読んでいて堅苦しさが感じられず、非常に読みやすいです。

ーー印象に残ったこと

本を読む目的であった「金持ちになる秘訣」については説明がなされており、金持ちとそうでない人との思考パターンの違いを理解することができました。

特に印象的だったのは、資産と負債の考え方について、本書では非常にわかりやすく、かつクリティカルな概念を提供してくれたことです。
持ち家が「負債」という認識であったり、税金を始めとした経済のメカニズムの一端を知ることができたというのはかなり大きいです。
経済のメカニズム、というと本書では不十分でより深い専門書も合わせて読む必要がありますが、導入としては最適です。

また、本書の初めに下記のように書かれています。

子供にとっての最良の教師、全人類の親に捧げる

この本の対象は「親」としており、将来を担う「子供」のためにお金の教育をすべきである、という著者の願いが含まれています。

「いい成績をとって、いい大学に行って、いい会社に入りなさい」というアドバイスは危険。このようなアドバイスをする親に警笛を鳴らす。資本主義で格差が広がるこれからの時代は「ファイナンス」の知識が必要不可欠であり、その知識は現在の学校教育で教わらない。著者のアラートが本書に一貫して言及されています。

ーーー本書を読んで

学校では教わらない「お金」についてデリケートなところを包み隠さず書かれています。そもそも、日本では「お金」の話題はタブー視されているため、なかなかこういった話は起こらない気がします。そのため、お金に関する問題において日本はアメリカ以上に危惧すべき問題なのかもしれません。

学校教育の点でも、本来であれば学校で真っ先に取り上げてほしいテーマであるはずが、現在の学校教育で求めるのは無理がありそうです。著者が述べているように、「お金」の勉強は親が受け持った方が良く、親が直接我が子に教えてあげる方が良い。そのためには

「親」のファイナンシャル・リテラシーを高めていく必要がある

と感じました。お金持ちになるという利己的な考えだけでなく。。。

学校教育では全然十分じゃないということについて「成功者」と言われている人に「大学中退」が多いのもこういうことなのかもしれませんね。

また、本書を読むとお金に関して危機感を持つことに加え、何かすごいことを知ったように感じます(実際にそうですが)。ある意味、世界を別の角度から見ることができるような新しい視点を得たような感覚を覚えます。
「何かビジネスを起こしてみたい」と思うようになります。
しかし、この本を鵜呑みにして行動を起こすのはやや危険な気があります。

金持ちの視点からの提言なのでどこか「富や金の至上主義」的な態度がにじみ出てくることがあります。「マネーゲーム」的な考えが少々目に付きます。リスクの少ない投資信託を否定し、一点集中の投資をすべき、などの皆が共感できなさそうな提言が多々見受けられるため、著者のアドバイスは鵜呑みにせず、実行に移すかどうかは今一度検討すべきだと思います。
(金持ちになるには、それだけの覚悟が必要だという裏返しだと思いますが。。)

総じて「ファイナンシャル・リテラシー」の重要性を指摘した内容であり、個人的には大満足でした。考えなければならないことなどある程度現実を見せつけられた感じはしましたが、世界を別の角度から見る視点を得たのは非常に大きいと思います。まさにこれこそが本を読む醍醐味であると言えますね。
ただ、個人的には「お金至上主義」的なちょっとついて行けないな、、と思うところも多々あり、全てにおいて適応させるのは少し考えてみることにします。

梅雨も開けてこれから夏が本番!
先日、銀座でお高いうなぎをいただきまして、今年の夏は生き延びることはできそうなので、色々とチャレンジしていこうかと思います!

いつも読んでくださりありがとうございます!
それでは!

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