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学校に行く憂鬱(親版)と、カレーを作って食べたこと

なんの診断も受けていないが、私は腹痛持ちである。最近はそうでもないが、一ヶ月に一回は腹痛と下痢で苦しんできた。

昨年は、夫が適応障害で休職したり、子が近所の人に苦情を言われたり、いろいろ気苦労の多い一年だった。それで、私も食べれなくなったり、身だしなみを整えられなくなったりして、外の世界と距離をおいて生活していた。
ストレスで食べてしまう方だったのが、すっかり食べれなくなり、でもそれが良かったのか、無理しないで休み休み暮らしていく中で腹痛はあまり起きなくなった。

それが、久々に腹痛に苦しんだ。
自慢できる話でもないが、長年、伊達に腹痛に苦しんでいない。腹痛解消の方法は心得ている。温めて、横になる。私の場合、これで良くなる。
原因も、だいたい分かっている。ストレス性なので、その要因となる活動が終わって、私の腹もホッとしたんだと思う。家に帰った途端、キリキリ痛みだした。

学校の授業参観だった。私は学校に行きたくなかったのだ。
子のことで、同じクラスの保護者に注意を受けて、学校カウンセラーの先生に相談したり、子に向き合って数ヶ月。その間、くだんの保護者とは、全く話していないので、顔を合わすと思うと憂鬱だったのだ。
結局、会わなくて済んだので、憂鬱損だった(笑)

自分がストレス性の腹痛持ちという自覚があるので、心の問題から体の調子が悪くなる人の気持ちは、そういう経験のない人よりは分かるつもりだ。(というか、分かりたい)
そういう人は、自分なりに付き合い方を探っているのではないかと想像している。乗り越えようと頑張っているかもしれない。
でも、無理なもんは無理、でもいいじゃないだろうか。私は、乗り越えられていない。やっぱり腹は痛くなる。良い時もあれば、悪い時もある。

授業参観から数日、今は調子が良い。
今日は、お隣の区の居場所づくりをしている団体のイベントに、三歳児と参加してきた。中学生のお兄さん、お姉さんもいて、一緒に畑を見に行ったり、そこで採れた新鮮な野菜でカレーを作ったりした。

世代や文化やライフスタイルが自分とは違う人と会って話したり、一緒に何かやったりするのが、私は本当に好きだ。そうしていると、腹痛の元となるような居心地の悪い場所ばかりでなく、誰でも自分のペースで参加していいよ!というような個人が大切にされている場所があることを思い出せる。

それから、無償で場所を提供してくれるような親切な方がいることも!今日のカレーは、とあるマンションの一室で作った。聞けば、今日見せていただいた農園をお持ちの方が、居場所づくりなどをしている団体に無償で貸しているのだという。友人宅にお邪魔したようなアットホームな雰囲気で、初めて参加したのに寛げて本当に楽しかった。

話は戻るが、私の腹痛は、たぶん治ることはない。引っ越して繋がりを失ったり、思いがけず他人から攻撃を受けたり、そういうことは人生に何度も起こる。そのたびに腹は痛むだろうし、それを全部回避するのは無理かもしれないと思っている。
私にできることは、それに腐らずに、辛さには終りがあることを忘れず、自分を労ること、そんなところだろうか。

残った野菜を、たくさん頂いた。アイスプラントという、葉に水滴のような粒粒がついている野菜や、菜の花、あやめかぶ、などなど。これで夕飯も困らないので、大変ありがたい。
昼に、カレー以外にも、そうした野菜で天ぷらなども作っていただいた。
主婦をやっていると、ご飯は基本自分の作ったものしか食べれない。いいかげん飽き飽きしているので、自分があまり作らないものをたくさんご馳走になったのも嬉しかった。
美味しいものを、人と一緒に作って食べる。そういう時間が、自分には必要だと思う。そうしている限り、私は腹痛と付き合っていけると思っている。

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