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「スタープレーヤー」恒川光太郎

みなさんは、どんか想像がお好み?

もし宝くじで4億円あたったら?
家買って~、いや土地買って好きな家建てるかな?
もしくは株に投資して、配当金で生活するか。
どんな家がいいかな?地下室にシアタールームやホームジムを作ろうかな?
年収一千万円だと仮定して少しずつ利用、豊かな生活を送る。
そうだ賃貸マンションを経営して4億円をさらに増やそう。
なんて。

ドラえもんの道具を3つもらえるとしたら、何がいいかな?
タイムマシーン?どこでもドア?タケコプター?
タイムマシーンがあれば未来の相場情報が見れて、金儲け。
どこでもドアがあれば無料でどこでもいける~
タケコプターで空中散歩もいいなぁ。
何気にグルメテーブルかけもいいなぁ。
ただで名店の料理が食べ放題。

ドラゴンボールがあったら何を願う?
などなど。

自分が主人公だったらどうする?という妄想をかきたてられるのが本作だ。
題名にもなっているスタープレイヤーなったら自分ならどう動くか、を想像すると楽しい。

「夜市」など、少し不思議な世界で美しくも残酷な物語が多い印象の恒川が、こんなゲームみたいな話を書くとは。。
興味深い。

あらすじ。
謎の生命体に異世界に飛ばされた主人公、その世界では主人公は10個の願いが叶えられるのだ。
その世界には、ある程度の文明をもつ現地国家と同じように願いを叶えるという特権を持った他のスタープレイヤーがいる。
主人公は最初はいかに快適に過ごすか、に願いを使うのだが、現地世界での争いに巻き込まれ、その為に限りある願いを使い状況を打破していく。

この作品の楽しいところは、まさにどんな願いを叶えるか、にある。
作品を飛び越えて、自分だったらと夢想するのが楽しくてしょうがない!!
小説という枠を飛び越えた作品なのでは。

俺なら、、
電力供給などライフラインが自動で、これまた自動で防衛設備があり、中身は過ごしやすい要塞をまず作る。
あとは、どうしよっかなぁ?
。。。ほら、まだ楽しい。


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