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偶然と必然。


偶然と必然

《偶然》
「たまたま」
「やむを得ずして」
見えても見えていなくても
分かっていても分かっていなくても
何らかの意図も思考も力も
そこには加わらない
保証なし。不確実。不完全。
流動的でもある。

《必然》
「必要」
「あるべきしてある状態」
「あるべきしてあった状態」
何らかの意図した、願った、思考によって
目的のある、何らかの力が加えられた、
加えられるべきという「当然」「自然」という現象
保証つき。確実。不動。完全。

全く逆の意味なのに、
なぜか紙一重な気もする。

息子がわたしたち夫婦の元へやってきたことは
必然と思っているけど、
偶然とも思っている。

わたしが珈琲屋さんをやっていることは、
偶然と思っているけど、
必然とも思っている。

なかなか深い言葉だな、と思った。

息子を妊娠していた時に、
胎児スクリーニングというのを
わざわざ別病院へ行き、受けた。
もちろん、障がいがある子なのかどうか
心配になったからである。

特段、見受けられる事はなく、
前期スクリーニングも
後期スクリーニングも
難なくパスした。

でもなんとなく

言葉にするまでも無いくらいの感じで

わたしは、
障がいのある子を産むかもしれないなあ

と思っていた、のかもしれない

(障がいのある子だったらどうしよう、
って気持ちだった、のかもしれない)

実際、本当にそうだったと分かった時は
そんな風に思ったかもしれないことなど
忘れていたし、

なによりもなによりも
ショックで一晩中泣き続けて
翌日は目をパンパンに腫らした。


でも、5年経った今、
息子から教わったことは
本当に本当にたくさんある。

今のわたしがいることも
息子のおかげだと思っている。

息子の存在は、
偶然でもあり、必然でもある。

なにより、
我が家に来てくれてありがとう、と思う。

巡り合わせはある、ということ。

来たるべき日は来る、ということ。


偶然と必然


なかなかに深い…

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