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【実施レポート】1ヶ月で地域課題のリサーチペーパーを作成!そして、福島の地域課題からビジネスの種を考えるアイデアソン1泊2日で行いました。

NA→SAプロジェクトは2年目を迎えました。この地域でチャレンジしたいと言ってくれる若者を応援するプログラムを運営する中で、新たな課題が生まれてきました。
それは、地域に住む私たちが地域課題を整理できていないことです。

福島県の沿岸部は、複合災害や少子高齢化など複雑な問題が絡み合っており、「課題がどういう構造なのか」、「何を解決すると問題が解消するのか」が行政も民間も整理できていないと考えています。

問題の認識については、きちんとリサーチを行うことで、確度の高い解決策を発明できます。さらに課題が明確化されることで、「その課題を解決したい」という人を戦略的に呼び込むこともできます。

8月1日〜9月16日の1ヶ月半の間、3名のインターンが「福祉」「教育」「経済」の3テーマの地域課題をリサーチしてくれました。そして、その課題を元に、地域課題の解決策を考えるアイデアソンを開催しました。


🚀地域課題のリサーチ

3名のインターン生のそれぞれの視点で地域課題を分析してもらいました。
こちらの資料はリサーチ内容を簡単にまとめたものです。

▼募集していたインターンはこちら

▼地域福祉についての詳しいレポート

▼地域経済についての詳しいレポート

▼地域教育についての詳しいレポート

🚀9/10-11に地域課題を元にアイデアソンを開催

インターン生のリサーチペーパーを元に、1泊2日考えまくる合宿を行いました。 Gaiaxの吉川 佳佑をファリシテーターとして及びし、3人×3チームに別れて、さらに下記のフレームワークを活用し、現状の分析と課題の設定を行いました。

▼フレームワークを活用した現状の分析と課題設定(福祉)

▼フレームワークを活用した現状の分析と課題設定(経済)

▼フレームワークを活用した現状の分析と課題設定(教育)


🚀各チームから出たアイデア

<Aチーム>

テーマ:PTA会議の議長派遣サービス

課題:PTA活動に参加している保護者の会議の方法が非生産性である。
解決策:議長を派遣することで、PTAに参加する人の意見や方向性を効率的にとりまとめる。

そもそも、私たちの元々のテーマは「保護者が抱えているストレスを解消する」ことだった。
しかし、テーマが広すぎるため原因を分析して「PTA活動」・「子どもの送迎」・「教育費」の3つを挙げた。その中から今回は、PTA活動を取り上げた。その後、PTA活動によるストレスに焦点を置いて再度原因を考えたときに移動時間・資料作成・会議の3つを挙げ、最もストレスなのは会議ではないかと仮定した。そこから会議によるストレスを分析して、以下の3つの原因を出した。
1,雑談が多い
2,PTAに参加している方は自営業や主婦の方が多く議論の進め方がわからない
3,会議の方向性がわからないことだ。
その3つを解決できる案として議長派遣サービスを提案した。このサービスにより現在PTAが行っている活動に議長や派遣チームを入れることで、意見をまとめたり、資料作成を代行で行いう。一方、PTAの活動では防犯活動やイベントへの参加を主にする。結果、役割が明確になり現在よりPTA活動を生産的にできると考えた。

<Bチーム>

テーマ:大学生と中高生のマッチングプラットフォームの開発

課題:小高に塾がない、小高にくる大学生のバイト先がない
  (OPV たくさんの人に来てほしい)
解決策:OPVを拠点とし、小高にくる大学生が小高の中高生に指導をする。これらを可能にするために、大学生と中高生のマッチングプラットフォームを開発する。

小高に塾がないということと、小高にくる学生のアルバイト先がないという、ふたつ課題から着想を得て解決策を考えた。
まず、小高に塾がないということについては、小高に居住、滞在している大学生が講師としてOPVで指導することで解決できると考えている。次に、学生にとってバイトができないということが小高(地方)に長期滞在することを拒んでいるというのが実体験としてもある。そして、学生には塾講師として雇用機会を創出するポテンシャルはあると考え、「大学生と中高生のマッチングプラットフォームの開発」を提案したい。(補足:個人的な考え

<Cチーム>

テーマ:フルリモートでの職場体験

課題:地方の中学生の進路の判断基準がない
解決:地域では出会えない職場を、リモートの職場体験を通して身近に感じてもらうことで、進路選択の幅が広がる。

現在の職場体験は、学校が選定をしているため先生や工場など地域の仕事に限られてしまっている。そのため、やりたいことのために地域から出るしかないと考えたり、地域にはこんな仕事しかないかと感じてしまう。そこでマッチングサイトを通じてフルリモートでライターなどの職場体験を行うことで将来地域にいながら地域外の仕事ができる可能性を見つけられる。

テーマ:中高生むけ占い

課題:中高生のデートスポットがない・将来のロールモデルが少ない
解決策:地域で空いている施設で占いをする

現在、小高にはデートスポットがないため中高生はいわきや仙台にいく。そこで小高に占いなどのデートスポットを作ることで非日常を体験できる場所をつくる。また、占いでは恋愛以外の人生の事を相談したり、自分と向き合うきっかけも作る。

🚀総括

素敵な起業家が「この地域に訪れるたい」と思ってもらうために、どうしたら良いかという問いからスタートした、今回のリサーチとアイデアソン。「地方で何か事業をしたい」「この地域の課題に取り組みたい」と考えている方々にとって、ここに掲載したいくつかの「解決の方向性」を通して、事業プランを作るための材料になっていれば幸いです。

昼夜問わず語り合った熱い、熱い参加者たち!
一緒にカレーを作るのも合宿感があって楽しかった!
また来たいとおっしゃってくださった、吉川さん、馬場ちゃんのお見送り


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