中学パワー

時は2021年。こうやってnoteを毎日更新しては20日を超えた。noteの使い勝手が良くて更新しやすいおかげもある。

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ワシがまだ若かった頃...と遡ること21年、21世紀の幕開け2000年代前半にはblogやプロフサイトなど無かった。記事を投稿するにも自力でHTMLを習得してタグ打ちして記事を書いて、geocitiesやtripodなんかの置き場にアップロードして、ホームページを構えておったのじゃ....。

その名残で、2000年前後に発信していた人たちは、多少はWeb技術に明るかったりする。流石に自分の黒歴史を晒す勇気は無いし、そもそもサービス終了と共に消滅している。

有名どころのサイトになると丁寧に移行されていたりするので、覚えている名言の断片を検索かけると二十年前にタイムスリップできる。思い出話を交えつつ、私のルーツを辿る。

テキストサイトで歴史探索

2000年あたりの人気テキストサイトと言えば「侍魂」で、今見ても「最先端ロボット技術」シリーズは珠玉だ。文字の大きさや色で勢いを出すスタイルで、下へとスクロールするという身体性が伴う。
http://www6.plala.or.jp/private-hp/samuraidamasii/kikaku/kahou/kahou7.htm

Macromedia Flashの全盛期で、いろんなクリエイターがFlash作品の制作に励んだ。Flashブームの代表作といえば「ポエ山」先生の「吉野家」だろうか。今やFlashのサポートが終わって過去の技術遺産となったけれど、YouTube動画としてアーカイブされているものが観られる。

静止画を別々に動かしているだけなので、昨今の動画と比べて派手さはない。でも、当時は「ブラウザ上で絵が動くなんてすげぇ!」「しかも自分で作れるなんてすげぇ!」と感動したものだ。

2000年当時は個々のサイトが点在しており、昨今のSNSのような人気コンテンツを選りすぐる仕組みは無かった。今思うと、巨大掲示板群である2chがキュレーションの役割を担っていた。流行りのサイトやFlashはいろんな板に貼られはageられ、目にする頻度が高まった。

当時はネット世界が無限に広がって個別化してゆくような感覚だったのに、振り返れば不思議と2000年代のネットに一体感を感じる。それは、面識なくても「○○戦争を経験した戦友」で繋がる思い出ベースな一体感かもしれない。そんなnoteを書いていると、自分が物凄い年食った気持ちになる。

随筆ホルモン

私が個人的に熱狂していたのは、マキシマムザホルモンのテキストサイト「随筆ホルモン」だった。特に「中学パワー」という記事は、今読んでも「うおおおおおお!」と熱くなって中学パワーが貰える。その勢いでこの記事を書いている。

https://www.55mth.com/zuihitsu/000311/nikkipow.html

私がマキシマムザホルモンを知ったのは、2003年のアニメ「エアマスター」のエンディング曲「ROLLING1000tOON」だった。それすら何かのMAD動画かパロディかFlashだったかもしれない。

カッコイイ曲が気になって、行き着いたのがマキシマムザホルモンであり、サイト上の「随筆ホルモン」だった。軽音に片足ツッコんでいた私と親友は「うぉおおおお!」と熱くなった。彼とは今でもバンドやっている。

私の根っこは中学パワー

今こうやって書いているnoteは「随筆ホルモン」とは程遠く、よく小難しいことを書く。その一環で、様々なことにWHYを投げかけていると、当たり前に受け入れながら説明が付かない物事に行き当たる。それを「正義」や「信仰」と呼ぶこともある。いずれにせよ、その人にとって思考の根っこである。

どんなに難しいことを言っていても、私は「中学パワー」を根っこに据えたい。大人だから理屈っぽく説得したり、段取り立てて着実にこなしたりもする。だけど、それをやると決める瞬間は「うおおおおおお!」という衝動にまかせたい。それが私のルーツなのた。

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