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LEON ニキータ トランスポーター TAXI リュック・ベッソン フランス映画の世界

#映画にまつわる思い出

フランス映画にどんなイメージを持っていますか?

こう聞かれたら、ちょっとキザな台詞回しやウィットにとんだ
会話をしたりするオシャレな感じの映画じゃないかと思う。
そんなイメージというだけで特に好きも嫌いもなかった。

自分は映画は字幕で観るのが好きだ。

だから、何語であっても構わない、
というか分からない。
その役者の声で字幕を見て日本語に変換して認識している。

だから知らないうちにフランス映画を
たくさん観ていたようなのだ。

アクション・スリル・冒険・ロマンス・笑いと
1作品に多くの要素が盛り込まれていて、
フランス映画はチョコレートのアソートBOXみたいだ。

じゃあ、一番好きなフランス映画は?
と聞かれたら迷わずLEONと答えるだろう。

レオン 1994年

もう何度も観たし、何度観ても好きだ。
はじめて観た時はその切なすぎる余韻に胸がざわついた。

孤独な殺しやのレオン(ジャン・レノ)と
家族を殺されひとりぼっちになった少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)との何とも切ないラブロマンスが繊細に描かれている。
ロマンスと言ってもキスや抱擁がある訳ではない。
あくまで観る側がそう感じざるを得ないように巧妙に演出されているのだ。もしかしたら観る人によっては全くラブを感じないかも知れない。
そうであれば、この映画の醍醐味は半減していると言っていいだろう。

ラストに流れる曲は、STINGのシェイプ・オブ・マイハート
このギターの音だけで頭の中に映像がリプレイされる。
観た事ない人など居ないんじゃないかと思うくらい名作だ。
もしご存じない方は今からでもぜひ観て頂きたい。

スティング


そして、色々な映画を鑑賞しているうちに、ふと気づいたのだ。
あれ?自分フランスの映画作品けっこう好きなのが多いな-。
それでもってあれ?全部これ監督が同じじゃないか?
そう!やっと分かったのだ。

自分はリュック・ベッソン監督の映画がドストライクだった。
どんな映画が好きか、ババッと紹介しよう。


ニキータ 1990年

LEONとニキータには少し似通った気配がある。
背景に貧困や暴力やドラッグの影があって全体に生きることの過酷さや
世の中の冷たさみたいなものが漂っているのだ。
その仄暗い世相の表現が、ものすごく惹かれるところだ。

主人公のニキータは麻薬に溺れ、殺人を犯し捕まってしまう。
極刑を免れるため秘密工作員になることを余儀なくされる。
3年の訓練を経て殺し屋となった彼女は、
任務と私生活との間で苦しむことになる。

ニキータ役はアンヌ・パリロー。
麻薬常習者でありすさんだ生活を送っていたが
訓練によって学習し教養を身につけ社会生活が出来るようになる。
身なりを整え化粧をしたキュートな彼女にドキドキしてしまう。
普通の生活をはじめ、恋人もできる。
普通の生活を楽しんでる笑顔がとてもチャーミングな彼女に
恋にも似た気持ちになってしまうのだ。
だが、暗殺者となったニキータに本当の自由などないのだ。
容赦なく任務を指示される。どこにいても、何をしていても。
ニキータに未来はあるのか。


フィフスエレメント 1997年

これも有名なSF映画だ。
未来の世界がとても面白く描かれている。
空飛ぶタクシーや空中に浮かぶ電子公告、様々な宇宙人達、
どれも魅力あるキャラ達だ。
宇宙人が歌うコンサートを見にあらゆる惑星からやってくる。
その歌声も話題になったし、とても印象に残っている。
1997年に想像した未来世界はまんざら間違ってもいないなと思う。
あとは他の惑星生物との宇宙的交流が実現すればほぼ正解だ(笑)
まだ毛があるブルース・ウィルスとオレンジの髪に全身包帯巻きの
ミラ・ジョボビッチが出会うことで物語が始まるのだ。
地球を救う最終兵器リルに真実の愛を教える事ができるのか。
高所からふわっと飛び降りるこの姿のミラ・ジョボビッチの記憶が
今でも鮮烈だ。また観たくなってきた。(笑)


グランブルー 1988年

リュック・ベッソン監督の出世作
素潜りが得意だったエンゾ(ジャン・レノ)と
気弱なフランス人少年ジャックが20年後に素潜りで深度を競いあう
フリーダイビングの魅力を美しく描いた作品だ。
自分的にはジャックが月夜の真っ暗な海で泳ぐシーンが好きだ。
また海中を自由に泳ぎ回るイルカたちが印象的だ。
少年時代は全般モノクロ回想で描かれている。
終始淡々としたストーリー展開ではあるが、
所々にフランスらしい少し笑えるシーンがある。
フランス文学小説を読んだ後のような余韻が残る作品だ。
エンターテイメント的ではないのは確かだ。
派手さも盛り上がりもないが
見終わった後シンと静まり返ったような感じになる物語。


トランスポーター 2002年

トランスポーター2

トランスポーター3アンリミテッド


トランスポーターは1・2・3とシリーズ化しているので、
ぜひ全部見て欲しい。
カーチェイスとアクションは必見だ。
自分はこの映画を観て、ジェイソン・ステイサム愛が芽生えたのだ。
ハゲてても格好いいと思えたのはこの人が初めてだった。(笑)
主人公のフランクは高額な報酬と引き換えにどんなものでも
時間厳守で目的地に届けるという仕事を生業としている。
そして時間厳守、聞かない、開けないと3っつのルールを課している。
とにかく笑わない。終始無表情だ。
真っ白いワイシャツと高級スーツに身を包み、
高級外車を滑るように走らせたかと思いきや、
激しいカーチェイスを繰り広げ、
敵との戦いも激しい肉弾戦で銃やナイフの他に
手近なものを武器にして次々倒してゆく。
途中はだけてあらわになる上半身の筋肉美に惚れ惚れする。
アクション好きにおすすめだ。
ちなみに4作目にトランスポーターイグニッションがあるのだが
主役がジェイソン・ステイサムでない時点で、除外している。別物だ。


ジャンヌダルク 1999年

再びミラ・ジョボビッチを起用している。
フィフス・エレメントの時とは全く違うミラ・ジョボビッチが観られる。
バイオハザードのイメージが定着しているが、
映画の中ではジャンヌで間違いない。でも人気はいまひとつかな。

ルーシー 2014年

ジャンル的にはSFアクション映画になるのかな。
ルーシー役はスカーレット・ヨハンソン。マーベルでも活躍中だ。
あらすじは、男友達に自分の代わりに荷物を受け取ってきて欲しいと
しつこく頼まれたルーシーは渋々向かう。
そこでマフィアの闇取引にに巻き込まれてしまう。
マフィア達によって腹の中に新型麻薬の袋を詰められ
運ぶことを命じられたルーシー。
逃げ出そうとして痛めつけられてしまう。
そのせいで体内に新型麻薬が漏れてショック状態になる。
普通なら死んでしまうところだが、ルーシーの脳内に変化が起きる。
人間の脳は通常10%程度しか使われていない。
しかし麻薬で覚醒したルーシーは20%、40%と覚醒し続けて
異常なスピードで知識を貪り人類の進化の過程や未来にまで到達してしまう。100%に到達したルーシーは一体どうなる?


アナ 2019年

あらすじは、1980年代後半のソ連、身寄りのないアナは
暴力的な恋人との自堕落な生活から抜け出そうと海軍に志願する。
その経歴に目をつけた諜報機関KGBのアクセルに、
訓練1年現場4年でその後は自由にと誘われる。
訓練を終えたアナはKGBの暗殺者として任務を遂行していく。
だがKGBから解放されることはないと知ったアナは
CIAからの接触を受け二重スパイを迫られる。
報復のためKG長官暗殺計画を手伝えば
1年後にハワイで保護を受けることを条件に暗殺を実行する。
その後姿を消したアナはKGBとCIAから追われる身に。
一体アナはどう切り抜けるつもりなのか。
ニキータと少しストーリー的に似た部分もあるが、
ANNAの方が最近の映画なのでテンポが良く軽快だ。


TAXI 1998年

TAXI 2

TAXI 3

TAXI 4

アクションコメディ映画はコレで決まりだ。
フランス映画がこんなに笑えるとは思わなかった。
最高に面白い。
車の運転が絶望的に下手な刑事のエミリアンとスピード狂で改造タクシーをぶっ飛ばすダニエルが、協力して犯人逮捕に挑むというシリーズものだが、周りの登場人物のキャラがみんな際立っていて面白いこと請け合いだ。
マルセイユ警察署長をはじめとする警察官達もユニークだし、
登場人物がみんな個性的で何かしら面白いのだ。
笑って楽しめる映画といえばコレだ。
シリーズでTAXI2(2000年)TAXI3(2003年)
TAXI4(2007年)と続く。
ダニエルの車の改造や運転テクが毎回楽しく、エミリアンのドジぶりや、
お互いの恋の行方など、サブストーリーにもお楽しみがあっておすすめだ。


キスオブザドラゴン 2017年

ジェット・リー主演。
任務でパリを訪れた中国人捜査官リュウが、
フランスの悪徳刑事リチャードの悪事を暴く。
事件に巻き込まれた娼婦ジェシカの幼い娘をリチャードから救出する
と言う展開。普通に観てなかなか面白かったなと思ってたら、
後で監督リュック・ベッソンだったのかー!だった作品だ。

アデル 2010年

リュック・ベッソンにしては珍しい歴史・冒険・ファンタジー
といった要素のストーリーだ。
第一次世界大戦前のフランス。女流ジャーナリストのアデルは
事故で瀕死の状態になってしまった妹のために、古代エジプトに
伝わるという「復活の秘薬」を探しにでかける。
古代エジプトの墓やミイラ、古の絶滅翼竜などが登場する。
インディー・ジョーンズやハムナプトラといったたぐいの映画だ。


意識して観ていた訳でもないのに気づけば全て
リュック・ベッソン監督だったというミラクルな事になっていたのだ。
その事に気づいてからは彼の作品は気にして観るようになった。
彼の作品に登場する女性はなぜかみんなめちゃくちゃ強い(笑)
大柄な女性もよく出ている。
意志が強く自己主張する女性像が好みらしい。
今は色んな配信サービスで昔の映画から最近のものまで
いつでも観られるという素晴らしい環境にあるので、
自分的には毎日天国だ。
特に好きな映画はよく「おかわり」する。
ストーリーも台詞も次何が起きるかも分かっているのに
やっぱり面白いと思う。
シリーズ物のTAXIトランスポーター
一日中ずっと続けて観たりすると、
前作からの流れがあったりしてまた楽しい。
いや、もう知っているけれども。(笑)

そして今年2024年3月8日

待望の新作が発表された!
タイトルはDOGMAN

ドッグマン


なんか、ひと癖ありそうで今からワクワクしている。
皆さんもぜひ、リュック・ベッソンワールドへ!

                終わり。。。

今日も読んでくださった方ありがとうございます。


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