005イタリアサムネ

ライフラインは紙切れ1枚?命の危機を本気で感じた、イタリアでのガチ迷子 part2

みなさんこんにちは。BLACKです。
最近はバターコーヒーにハマっています。

今回は、海外珍体験エピソード「絶体絶命イタリア編」全3回のpart2をお届けします。

part1では、

・ヨーヨーチャンピオンになったおかげで、イタリアへ招待される
・フライトの成田出発が7時間遅れる→乗り継ぎ地点到着が深夜0時
・全フライト終了のため、代わりにバスで移動することに
・用意されていたのは、バスという名のオンボロ ワゴン
・目的地に到着するも、着いたのは空港ではなくヴェネツィアの”どこか”
・自分がどこにいるのか分からない早朝4:30am(スマホも無い時代)

というところまでお話ししました。


忍び寄るイタリアンマフィアの影?

早朝4:30amのイタリア、気温は1~2℃。

まだあたりは薄暗く、周囲を取り囲む日本離れした雰囲気の建物とあいまって、どこか不穏な空気を感じずにはいられませんでした。

この時思い起こされたのが、日本を発つ前に父から言われたセリフでした。


「イタリアには本物のマフィアがいるから気を付けなさい」


今の自分の様子と言えば、不安丸出しの表情に、両手にはスーツケース。

どこからどう見ても、困っている観光客=カモ丸出しです。

マフィア歴ゼロの自分から見ても、格好のターゲットだとすぐに理解しました。


コーヒーショップ発見

とにかく、一刻も早くどこか安全な場所へ避難しなければ。

でも、朝4:30に、避難できる場所なんてあるのだろうか?


当時2003年、スマホもGoogleマップも持ち合わせていなかった私は、大きなスーツケースを引きずりながら、必須に周囲を散策。

ヴェネツィアのおしゃれな石畳にスーツケースのタイヤが引っ掛かり、少し移動するだけでも大変な負担でした。


両腕が悲鳴を上げ始めた頃、ようやくコーヒースタンドを発見。

通勤客向けだったのか、早朝から営業をしていてくれたのが、不幸中の幸いでした。


Coffee Please

すぐさま入店し、暖房の効いた温かい店内にようやく気を緩める事の出来た私でしたが、次の課題が頭をもたげました。


イタリア語で「コーヒーをください」って、何て言ったらいいんだ?


そもそも今回のイタリア旅行は、現地の方が常にアテンドしてくれる予定だったので、イタリア語の予習などはあまりしていませんでした。

かと言って、何も注文せずに何時間も店内に居座るのは、さすがに申し訳ない。

(この時点では5:30am頃。招待主の方にヘルプの電話をかけるため、電話に出てもらえる現実的な時間帯まで時間をつぶしたいと思っていました。)


とりあえず、「簡単な英語で言えば相手にも分かってもらえるかな」と思い、自分の持てる知識と相談し「Coffee, please.」とお願いしてみました。

幸い、「OK.」と返事が返ってきたので、どうやら注文成功の模様。

あとは、コーヒー1杯でなんとか1時間、できれば1.5時間くらい粘って、7:00amくらいになったら、招待主の方も電話に出てくれるんじゃないか。

そう考えていました。


ヴェネツィアのコーヒー

待つこと1,2分。
注文したコーヒーが出てきました。

おちょこくらいの大きさのカップで。


え?何これ?


前菜とかお通し的な何かかな?とも思いましたが、周囲のお客さんも同様のサイズで飲んでいる人が多数。

後から知りましたが、イタリアでは「コーヒー」と言えば、エスプレッソが主流だったようです。

しかし、この1杯で1時間以上粘るつもりだった私にとっては、完全な計算違いでした。


さらに加えて言うなら、当時の私は甘党で、苦いコーヒーは苦手。

おちょこサイズの激苦仕様は、私が求めていたコーヒーの真反対の仕様だったんです。


しかし「Coffee, please.」なんて曖昧な注文の仕方をしたのは私自身ですし、何よりイタリア語で「私が欲しいのはこういう仕様で・・・」と注文し直す語彙力は持ち合わせていません。


仕方なく、少量の苦いコーヒーを一舐め一舐め時間をかけ、なんとか40分くらいは粘ったでしょうか。

本当はもっと長い時間居座りたかったのですが、6:00amをまわり店内にもお客さんが増えてきたので、これ以上居座るのは迷惑になると思い仕方なく退店。

再び、寒空のヴェネツィアへと戻ってきました。


時刻は6:10am、招待主であるCarlo氏は、電話に出てくれるのか?

そもそも、イタリアの公衆電話ってどうやってかけたらいいのか?(2003年の話なので、海外で通じる携帯電話は持っていませんでした)

さらに言うなら、自分がヴェネツィアのどこにいるのかいまだに分かって無いけど、Carlo氏にどう伝えたらいいのか?


ちょっと時間が経過しただけで、あまり状況は好転していない気もします。

しかしこの後、事態は急展開を迎えるのです・・・?


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