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過去の辛い経験を今に活かす

 最近、昔勤務していた職場の同僚達と会う機会があった。その中で、以前子供が不登校になって苦しんでいた人がいた。その人に「今は子供達は落ち着いたの?」と聞いたところ、通信制の学校に通って落ち着いているとの返事が返って来たので、本当に心から安心した。

 その元同僚は、現在会社を辞めてアパレル系の会社に転職した。そこでは大変ではあるがお客様に寄り添った仕事が出来、仕事の話をしている時は目を輝かせながら話をしている。自分の子供達が不登校になって苦しんでいた時、どう寄り添ってあげればいいのか、学校に行けない事を認めてあげることの難しさを子供の不登校を通じて体験した。その時の体験が仕事に活かされているのだそうだ。

 お客様に服を売るだけではなく、お客様の様々な悩みに寄り添って話を聞いてあげる。話を聞いてもらったお客様が、話を聞いてもらいたくてまた来店される。そうして、リピーターになるお客様が増えて、お店の売上が好調なのでそうである。その元同僚は、子供達の不登校に向き合ったから、お客様の悩みに真摯に耳を傾けられると言っていた。

 これはまさに、自分が体験した辛い経験を今に活かすということである。

 辛い経験は、辛かった・自分の人生は不幸であるとそのまま終わらすのではなく、今の人生にいい方向に活かすことが出来るんだなとその元同僚から学んだ。

 僕自身も、仕事を通じて様々な辛い経験をしてきた。パワハラ・虐め・人権侵害に近い発言・暴力etc…

  僕自身も、そのような辛い経験をそのままに終わらすのではなく、辛かった経験を活かして多くの悩める人に寄り添って行きたいと思う今日この頃ななのである。

                              TAKUYA

 Q: Mihoko先生に質問です。

 先生の今までの人生の中で、辛かったけどこれは今の人生に活かされているなと思う貴重な経験はありますか?

   私も人並みな辛い体験はあったはずです。あったはずです、という言い方は何やら人ごとのようですが、実は何が辛かったのか忘れてしまっているのです。でも俯瞰してみると私は他人の中で産まれ育ちましたので、対人関係に敏感でした。「パワハラ・虐め・人権侵害に近い発言・暴力etc…」これ、全部対人関係性上の出来事ですね。これらを自身の身に受けた覚えがないのです。もちろん自分がしでかした覚えもありません(私はやっていないと思っても相手はやられたと感じることはあったかも知れません。無意識にやってしまっていたこともあったかも知れません。)

  大人になってから、私の師に当たる方に私の差し迫った問題を相談を申し上げたときに、「それはいじめですよ、あなたにいじめをしているのですよ」と言われたことがあります。そのときでさえも私はその出来事をいじめとは思ってもいませんでした。

  もしかすると、相手の口から出る言葉をしっかりと聞いていなかったのかも知れません。いえ、いじめの言葉の意味や内容はわかるのですが、「なぜこの人はこのようなことを言うのだろう?」と怒られながら私は自分に問いかけている癖がありました。そして、出来事や話の内容よりも、そのような空気感と人が出すネガティブなエネルギーをむしろ強く感じていました。それが常でした。

  なにが今に役に立っているのかというとコーチとしてクライアントの話を聴くときに、この人のエネルギーと空気感を読むこととクライアントが話す内容ではなく、クライアント自身の本質を受け取ることに集中できる全方位的傾聴が働くことに役立っています。

mihoko


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