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9.みんなが力を発揮できる社会へ

この記事は、発達障害当事者として、発達障害の解説を行うために作成した講演資料です。内容は一当事者の考察であることをご了解下さい

発達障害の特徴(短所)には、裏返して長所となり得るものがたくさんあります。長所を発揮して社会で活躍している人も少なくありません。

ASD(自閉症スペクトラム)は、興味を持った分野に驚くほど強く集中することがあり、職人やIT技術者、研究者や専門家、芸術家などに適性を持つ場合があります。
また、はっきりとした(例外のない)規則に沿って活動することに向いており、正確であることが重要視される作業などにも適性があると考えられます。

一方、ADHDは、多彩なアイディアを即座に実行に移す行動力を持ち、また周囲の人に分け隔てなく接することができるため、良いサポート役を得ることができれば、魅力的なリーダーとなれる可能性があります。

起業家や発明家、政治家や社会活動家として活躍している人にはADHD傾向を持つ人が数多く見られると言われています。
また、アドリブが得意であるため、パフォーマーのような芸術家に向いているひともいるかもしれません。

LDは、苦手分野が補助機器やサポートによって回避できれば、(それがメインであるような仕事を除けば)定型発達の方と同じようにそれぞれ向いた職業に就けると考えられます。

なお、発達障害者は一人一人異なる特徴を持ちます。複数の障害を持つ人や、併存する障害によって、向き不向きは変わってきます。

いずれにせよ、力を発揮するには周囲の理解と協力が不可欠となります。
どうか、ご理解の上、みんなが力を発揮できる社会になるよう、ご協力をお願い致します。(了)

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