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【目印を見つけるノート】1035. テーブルウェアとコーヒーと人生

各所で激しい風雪になっているニュースを見ます。皆さまどうかお気をつけて。

きのう、
セールの陶磁器を買った話を書きましたが、本当に好きなのです。東京ドームで毎年行われているテーブルウェアフェスティバルにはいっとき毎年行っていました。今ちょうどやっていますね。
ここは、洋食器・和食器問わず出展されていますし、テーブルセッティング展示の数々も本当に美しい。独自企画やイベントも充実しています。

陶器市を訪問したりはなかなかできないのですが、こちらには窯元さんが多数出展されていて、それを眺めたり、窯元の方とお話をするのがこの上なく楽しかった記憶があります。スケジュールの都合で今年も行けなさそう😖ですが、来年は予定に入れておこうかな。

ということで、行けない鬱憤を晴らすかのごとく、個人的な好みで産地ベスト10を挙げましょう。もし陶器市に行くのならこの順番だという感じでしょうか。←今日は6まで😖

1 唐津焼(佐賀県)

きのうも書きましたが、粉引(こひき、です)が大好きです。また独特の灰色地にシンプルな絵付をしているものもたまりません。

粉引についてはこちら。

また、唐津が1位なのは同じ県の有田(有田焼……伊万里焼)に行くのも見込んでいます。こちらは「土もの」ではなくて白い「磁器」ですが、絢爛豪華な絵付でとても有名ですね。「伊万里の古皿」とか、よく「お宝鑑定」で聞きますね。
それもいいなと思うのですが、気になる窯元さんがあるのです。
ある有田の窯元さんで、緻密な蛸唐草紋様を描かれていました。本当に見事でした。
「ときどき手がつっちゃうんだよね」と実演の方がおっしゃっていましたが、あの精緻な手描きの蛸唐草、まだ作られているのかな。欲しいよう。

2 伊賀焼(三重県)

伊賀焼と検索すると「土鍋」ばかり出てきます。それはもちろんですが、それだけじゃないのですよお😭
それは、狸ばかり出てくる信楽焼にもいえます。
どちらも私は、「自然の造形に通ずる野趣あふれる」やきものだと思っています。ひとことでいえば、ワイルド。
土からできているのに岩の風情があったりもして、たまりません。
たまたま見つけたのですが、谷本貴さんの手によるやきものにうっとりしてしまいました。

3 壺屋焼(沖縄県)

いわゆる「やちむん」です。

好きです。
お皿や茶碗が見たいばかりに沖縄料理を食べに行くこともあります。魚などの絵付けをはじめ、色合いがキレイですし、何より形が好きです。私の勝手なイメージですが、「角ばっていない」感じがするのです。それは、うちの食卓で日々使いたいイメージでもあります。
東京でも売っているお店が結構あるのですが、やっぱりドカンと見に行きたいなあ😆

4 大樋焼(石川)

石川なのに、九谷焼ではない😱
決してひねくれているのではないです。何ていったらいいのでしょう。古九谷の描線とか色を見るのは好きなのですが、実際に所有して使うのはちょっと気が引けます。
ただ、九谷の赤絵はクラシカルなしつらえに似合うなあとよく思うので、金沢に行ったらぜひ見たいですね。

私がやきものの中で最も好きな「色」は大樋焼の飴釉をかけたものの色です。金沢に行ったときお店で見て、もう本当にうっとりして、10分ぐらい見て、そのあとまた店に行って10分ぐらい見ました。

楽焼のひとつだということですが、あの色の美しさと艶は今でも忘れられません。もしかしたら景色はそれぞれ違って、私が惚れ込んだのと同じものはないのかもしれませんが、くまなく探したいという気持ちがあります。

と、前の職場の方(石川出身)に言ったところ、「同級生の家が窯元ですよ」と……紹介してもらえばよかった。

5 砥部焼(愛媛県)

砥部焼、しっかりした作りの白い磁器に呉須(紺とか藍色)の唐草紋が特徴で、シンプルな対比がとても印象的なやきものです。

いろいろなうつわがありますが、白い磁器に紺・藍色の絵付というのは大定番、日常の食器としてうちでもいちばん使っています。食材の種類を選ばない包容力があると思います。マイセンの『ブルーオニオン』にも影響を与えたほどですから😊

有田の蛸唐草もそうですが、砥部焼の呉須はとても明瞭な色をしています。普段、うつわをいろいろ見ていると、この色合いが薄かったり、かすれていることがあります。私はよく、陶磁器のセールを見ますが、ちょっとした難ありは気にしないものの、呉須の色合いはよくよく見ます。

松山の骨董屋さんで砥部焼の小振りな蕎麦猪口(そばちょこ)を買ったことがあります。江戸時代のものだということでしたが、高尚な感じではなく、そうですね……ちょっと縁がうねっていて、絵付もおおらかで普通に使われていたうつわという感じがしました。当時からこの柄だったのだなとしみじみ眺めています。

6 美濃焼(岐阜県)

この一帯はやきもの天国です。南に下れば愛知、瀬戸焼や常滑焼もあります。それならいっそ萬古焼に信楽焼に伊賀焼も……行ったら一週間は帰ってこれないですって。
ふう。
岐阜県は日本の生産量ランキングで2位だそうです。

佐賀県、岐阜県、長崎県という順位にはうなずきます。
有田焼にしても、美濃焼や長崎の波佐見焼にしても、実に多種多様な日常のうつわを作っています。現代的でおしゃれなデザインも多いです。目移りしちゃう😆

ただ、見るのがこよなく好きな立場からしますと、産地の伝統を踏まえた特徴がよく出ていたり、個性的なものに寄っていってしまうのです。魯山人さんのように孤高ではないですが😅

東海地方の中で美濃にしたのは、これまた一目惚れしたうつわが黄瀬戸の鉢だったからです。江戸時代のものだそうで、いい具合に落ち着いていて、ずっと持たせてもらって、「いくらですか」と聞いたらORZ😭

別に江戸時代のものでなくともいいのです。あの色合いの黄瀬戸を探しに行きたいのです(手の届くお値段で)。

織部焼や志野焼ももちろんターゲットです。
織部焼

志野焼

特に志野焼は無意識に好んでいるようで、初夢で志野焼を買いにいく夢を見たことがあります。うわぐすり(釉薬)好きかな。

ああ、ちょっと書き疲れ😖

このようなありさまですので、茶道を習ったことはないのですが、お茶を点てていただいたら、茶碗の感想を延々語れる気がします。あ、やってしまったことがあるかも😱😱😱
利休はんもびっくり👀‼️

7以降は明日にします。ペコリ。

今日の曲を引くのは忘れていないのです。
Mississippi John Hurt『Coffee Blues』

この方の経歴は独特です。
1920年代にプロとして世に出ましたが、大恐慌の後は地元で仕事をしながら演奏して暮らしていたそうです。
「音楽は仕事でなくていいかな」と思っていたのでしょう。
30年そうして暮らして、レコーディングしないかと熱心に誘われて応じたのです。レコード再デビューは何と71歳。そして、74歳で亡くなりました。
とってもやさしい歌だなって思いました。そして、人生というものについて少し考えさせられます。

さて、コーヒーでも淹れましょうか。
粉引だと染みてしまいますから、磁器のカップで。

それでは、お読みくださってありがとうございます。

尾方佐羽

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