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【目印を見つけるノート】1195. 夕暮れ野川は武蔵野の果て?(3)

今週は日・火・木と1日おきにお出かけですので、何となくソワソワしています。武蔵野考が間に入ったので、少し遅れて出すのかな、出さないのかな。

きのうは涼しくてよかった。生き返った気分です。大雨にはもう退散してほしいですけれど。
ばらがひとつ咲きました。

自分でハッと感じて、発題をして仮説を立てて動いて調べていく作業はたいへん楽しいです。万人向けの正解が出なくてもいい。
総じて自発的でいようというのが自分の中の定言命令です。気をつけたいのは「うわっつら」になること。

そうならないように心がけつつ、今日も書きましょうか。この連載記事はマガジンにしました。こちらからどうぞ。 

きのうは国木田独歩さんを引用して考えましたが、今日はまた別のところを。
私は持っていないのですが、大岡昇平さんの小説『武蔵野夫人』は国分寺の「はけ」の家が舞台です。
はけは崖線のこと、この場合の「はけ」というのは国分寺崖線のことだと思われます。確か『ブラタモリ』で取り上げられていますね。

東京の市部には「崖線」があって、それが区部の一部まで続いています。これは多摩川の侵食によってできた段丘です。

一方で、それも飲み込む武蔵野台地と呼ばれるエリアがあります。広いですよ~。
wikipediaを見ちゃいますが、
[その範囲は東京都区部(東部を除く)、多摩地区の大部分(南多摩を除く)、そして所沢市など埼玉県入間地域や志木市など新座地域を含み、川越市が武蔵野台地の北端に位置する]とのこと。

川が山から平地に出て、緩やかになる箇所に土砂が堆積します。扇状地といいますが、多摩川流域におけるそれが武蔵野台地の元なのです。すごいなあ(と小学生のように喜ぶ🐤)。

立川崖線、国分寺崖線の説明

扇状地、武蔵野台地の説明

地学の講義になっていますが、
ハタと気づきます。
このエリアって、国木田さんが書いていたこととかぶるじゃん👀‼️
と見ていったら、国木田さんの書いていたこととかぶるので武蔵野台地と名付けられたらしい。
卵が先か鶏が先か🤔

「それでは、国木田さんのおっしゃる通りです」と終わらせるのもアリなのですが、ここで話を少し展開してみます。

多摩川の流れが長い長い時間をかけて武蔵野をつくった。
これは間違いないようです。
国木田さんの『武蔵野』が埼玉の入間郡(当時の土地表記)から始まるのも、武蔵国の区分けもそれで理解できます。そして、台地の行き着く終点が東京東部(おそらくは荒川)なのも分かりました。ただ現在、そこが全て川の恵みを受けた緑豊かな林のある郊外かというとそうではありませんね。元はそうだったといえるぐらいです。

『武蔵野』を読んでいても思ったことですが、川というのが重要な要素です。多摩川のように大きな川でなくとも、豊かな水と緑がともにあることが美しい郊外の景色を作るように思えます。

都市部では川はコンクリートで全面覆われて、中心部では高速道路の下になっていたり、暗渠(あんきょ、地下化)になっているのが通例です。都市計画や防災上いたしかたないことではありますが、そうなった時点で「美しい郊外」とは言えなくなるでしょう。

ミニマムになって、
野川の写真をもう一度見てみます。

野川。

コンクリートの壁にはなっていますが、保全されていることもあって草木の生い茂る風情ある河川です。遊歩道もあります。
そして、近くには合流する多摩川。合流地点はもう少し先ですが、そうね、リレーのバトンを渡すぐらいのスペースかしら🤔

河川敷が広くて川が見えません。

この辺りは、武蔵野でいいように思います。玉川台も近くですし、川と付随する緑が残っている。

さて、
私の野川のもともとのイメージは仙川の辺りの風景につながります。

高校の頃放送部だったので、毎年仙川の神代高校(調布市)に行っていました。NHKの全国高校放送コンテストの地区予選に参加していたのです。「参加することに意義がある」というほどで、予選を通れたことはありません。今は会場も変わったようですが、私の頃は地区予選会場が神代高校だったということです。

道すがら本当に緑の多いところだと思いました。地理を把握してじっくり歩くことはできませんでしたが、仙川と野川に囲まれたこのエリアに強い印象と感銘を受けました。行くのが楽しみでしたね。

仙川は野川と合流して多摩川に注ぎます。おさらいっぽいですが、野川を絡めての地形の詳しい説明をぜひ引用させてください。

野川の終点は、国分寺崖線の終点でした。国分寺崖線を武蔵野と定義するなら、地形的な野川の終点は武蔵野の終点になります。地形としてそう見るならば、ですが。
ここから都心に向かってニョキニョキと高い建物がそびえ立ち、イケてるお洒落な町に人がたくさん集まっています。
武蔵野とまではいかなくとも、何かの終点にはなるのだろうと思います。

ここできれいにまとめてもいいのですが、あと一回分書こうと思います。

ここで、今日の曲です。
Mike Bloomfield, John Paul Hammond, Dr. John
『Cha-Dooky-Doo』

今日の選曲は根拠がないなあ🤔
いいな、踊りたいなと思ったからという至極単純なチョイスです。
今は踊るどころではありませんが☀️

それでは、お読み下さってありがとうございます。

尾方佐羽

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