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まちが社員食堂になる日。 御花が始めた新しい取り組み

企業で働く方々であれば、気分転換に町のランチを愉しむ・・・というのは実際にあることかもしれません。ただ、サービス業であり、宿泊事業があるため24時間お客様の対応を仕事とする私たちは、なかなかお昼を外でという発想にはなりにくかったりします。

そんな中、御花では温かなバトンパスにより、「リフレッシュ昼食」という制度が新しく生まれました。本日はそのお話ができればと思います。

食事が疎かになりがちなサービス業をよりよく

この制度が生まれたきっかけはTOUCAのメンバーとして御花で3か月間働いてくれた上岡さんが、「食事が疎かになりがちなサービス業をよくしたい」ということで柳川の素敵な「ゲストハウスほりわり」にて自ら腕を振るい社員食堂を実施してくれました。

※「TOUCA」とは、御花とその他2施設とともに実施中の1年かけて3拠点、4人の経営者と出会う旅するフィールドワークのプログラムのことです。もっと知りたい!という方はこちらへ。

まちが食堂になったら

上岡さんの「まちが社員食堂になったら」という記事を読んでいただけるととても伝わると思うのですが、愛情のこもった温かいごはんを街に出て食べる。そんな一見簡単なことが、みんなの生き生きとした表情につながる。また、地域に出て街を歩くことによって、地域の魅力に気づくメンバーもいたりと、とてもプラスの効果があったことに総務の村田さんは驚いたそう。

地域に根ざし、約300年ほど同じ場所にあり続ける御花。だからこそ地域にもっと出なければ・・・と私たちは難しく考え過ぎていたのかもしれません。

これを会社の新しい制度にしてはどうだろう」

ということで、街の飲食店にご協力のもと、特定の日におおよそのお伺いする人数をお伝えし、営業時間内に御花のメンバーが食べに行くことができるという「リフレッシュ昼食」をやろう!と思いつきます。(御花メンバーは無料で昼食代は会社が負担するという制度です。)

街に出る総務メンバー

さっそく街に交渉しにいこう!ということで、まず第一回目は沖の端の街で愛され、そして弊社代表が幼いころから通うあのお店へ・・・

沖の端の街をさっそうと歩く総務の村田さん
熱い想いを伝える

記念すべき第一回目のお店は地域で愛される「喜よし食堂」

喜よし食堂の大将は今年で73歳になる古賀穂弦さん。
御花が喫茶店の営業をしていた時代、奥様に「御花にコーヒー飲み行かん?」と誘ったことがきっかけでゴールインし、奥様の実家であるこの食堂を継いだそうです。

喜よしの大将のお話は、TOUCAの別のメンバーが素敵にまとめてくれているので、ぜひこちらもご覧ください。

今回の私たちの「リフレッシュ昼食」を開きたいという相談に対して、「もちろんよかよ!」と快くOKしてくれました。

あっさりした和風のスープが魅力のちゃんぽん

通常のちゃんぽんと異なり、あっさり醤油がおいしい(メンバーにより撮影)

出汁は昆布とイリコで取るしょうゆだし。野菜たっぷりの具材からでるうま味が合わさりコクがあります。あっさりとした和風のスープが体に染み渡る・・・!そんななんだか心まで温かくなるちゃんぽんです。

常連さんの定番セットはこれ!

豚骨ではなくて、塩気のあるちゃんぽんですが、だからこそおにぎりを一緒に食べるというのが常連さんの食べ方なのだそう。定番のセットがこちらです。

リフレッシュ昼食、当日の様子

行ってみると、さっそくアツアツのちゃんぽんをみんな頬張っていました。
とてもおいしそう・・・

様々な部署のみんなで仲良くちゃんぽんを
施設管理のメンバー、渋くてかっこいい!
ゲストハウスほりわりのゆきさんもお手伝いに来てくれていました

業務で行けないメンバーには出前スタイルで!

第一回目の日はご予約が多かったので、やはり外に出て食べることが難し部署のメンバーも。なので、総務の村田さんが岡持(おかもち)で出前を行いました。

岡持って懐かしいですね
ちゃんぽんが届いて嬉しそう。ひと休みですね。

ちゃんぽんを食べながら聞いたお話

なんと「93歳」!現役で厨房兼サービスをこなす元気なおばあちゃん

そもそもの喜よし食堂が始まりは、現在の大将のお義父さんに先立たれたお義母さんが子供3人を養うためだったとのこと。喜よし食堂の「喜」はお義父さんのお名前からとったものなのだそう。

お店を開くときに、ちゃんぽんを沢山食べ歩いて、沖の端の街に合う味はこれだ!!!ということで、今は亡きお義母さんが決めた味が今も続くこのちゃんぽんの味になったのだとか。

驚くことに、開業されてから70年は経っているそうで、「私も30年は働いているのよ」と教えてくれました。

娘さんが瀬高町でも喜よし食堂を

お隣のみやま市では、大将の娘さんが同じ屋号でお店をやっています。
おばあちゃんが作った味を守り続ける。とても素敵ですね。


マッチも渋くてかっこいい・・

季節の花々が描かれたコップ

昔からの常連さんは、よくワンカップを片手にちゃんぽんを食べるというスタイルがツウだったそう。そのお客様が残していった美しい花柄のレトロなワンカップは、とても割れにくいそうで、一部営業にも使われています。

様々な季節の花々

百合、鈴蘭、薔薇、葡萄、チューリップ・・・季節の美しい花々が精巧に描かれたカップは、時代を経たからこそ味わい深い佇まい。

何度も食べたくなる味。

リフレッシュ昼食のこれから

1年かけてルール作りを行い、お店にとっても、御花のメンバーにとっても良いひとときになれるよう取り組んで行きたいと思います。

地域のお店紹介も兼ねて、柳川グルメを紹介していきたいと思います。第二弾もお楽しみに。

最後に・・・

私たちと一緒に100年後の文化財の未来を作りましょう!

今も昔も、訪れる人々の心をそっと受けとめる「永遠のこころのよりどころ。」になることが私たちのミッションです。

私たちの今の仕事が、100年後の文化財の未来をつくります。
御花では現在、新しいメンバーを募集しています。
ぜひ私たちと一緒に働いてみませんか。


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