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賃金主導によるインフレ、価値観の変化

賃金と物価の好循環が見られるということで金融政策は変更になった。賃金の上昇によるインフレは悪しきこととして捉えられていたのが昔の話。90年代以降の日本は逆に賃金がカットされ続けデフレになっていたことが悪いこととされた。

経験則的にマイルドなインフレ状態にあるほうが経済にとっていいことだと価値観が大幅に変化していたのだ。

意図的にマイルドなインフレ状態起こし、デフレに陥っていた日本経済を救えというのがリフレ派と言われる人たちの主張だった。その政策は安倍晋三という特異な政治家によって強力にサポートされ黒田東彦日銀総裁が誕生し「異次元緩和」というそれまでとは規模の違う金融緩和が実行された。

その「異次元緩和」が2024年3月にようやく終わりの一歩を踏み始めた。だがまだまだ始まったばかりだ。

ここで価値観の再変化、すなわち賃金主導のインフレは是正しなければならないという主張が現れるだろうか?

答えは否であろう。賃金が上がること、それが絶対的な善であるという流れはしばらく続くだろう。

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