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鑑賞*風鈴の鳴つて夕闇透きとほる

佐野 聰

風鈴の澄んだ音色は、夕闇までも澄ませることができる。
昼間は明るいから、そんな力に気付かなかった。
外はもう暗くなってきた。
風鈴が、もう夜になるのだから部屋の中に仕舞っておくれ、と言っているようでもある。

(岡田 耕)

(俳句雑誌『風友』令和五年二月号)

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