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選評*沢庵のつながる二枚走り梅雨

沢庵のつながる二枚走り梅雨  岡田 耕
たまたま箸に摘んだ沢庵がよく切れていなくて、二枚が繋がっていたと言う。
おいしい蒲鉾ならまだしも、沢庵では皿に戻そうにも戻せず、少々うっとうしい。
外は早くも梅雨を思わせるような降り止まぬ雨。
これから雨続きのうっとうしい梅雨がやってくると思うと、何となく気が重くなると。
 たまたま沢庵が二枚繋がっていたという、ほんの些細な事から、梅雨に入る季節のそこはかとなく感じる気の重さを捉えた。
俳句の素材・対象はこんな身近かな日常生活の中にもあると、つくづくその広がりと可能性を感じさせる一句。

俳句雑誌『風友』令和四年十月号「-風紋集・緑風集選評ー風の宿」磯村光生

☆「沢庵」自体は冬の季語。ただ、食べるのは毎日、だからいいですよね。

(岡田 耕)

【スキ御礼】選評*右ひだり揺られて着くや余花の宿

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