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選評*競漕のガッツポーズのまま流る

【スキ御礼】共鳴*競漕のガッツポーズのまま流る|岡田耕 

競漕のガッツポーズのまま流る 岡田 耕
「競漕」とはボートレース。レガッタともいう。一人で漕ぐものから、二人、四人、八人乗りとあるが、中でも八人の漕手と舵手が乗るエイトは最もスピードがあり、花形の種目。テームズ河で行われるケンブリッジ対オックスフォードの対抗試合が有名だが、日本では桜の季節、隅田川で行われる早稲田と慶応の〝早慶レガッタ〟が春の風物詩として最も有名。
 掲句もその早慶レガッタの景であろうか。ゴールに滑り込んだ勝チームの全員がガッツポーズを取って、そのままの勢いで疾走してゆく。この「ガッツポーズのまま流る」の臨場感溢れる詠い方に、桜に埋まる両岸からの大歓声の中、喜びを爆発させるエイトの壮快な姿がありありと目に浮かぶ。

俳句雑誌『風友』令和五年七月号「-風紋集・緑風集選評ー風の宿」磯村光生


☆4月21日(日)は早慶レガッタの日です(2024年)。慶応大学端艇部さんからの直前レポートです。

写真/岡田 耕( 第92回早慶レガッタ  女子対校舵手付きフォア 1着 早稲田大学)2023年4月




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