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鑑賞*秋暑し稟議書にある逆さ印

安藤馬城生
大正十年大分県宇佐市生まれ。平成三年「扉」(主宰 土生重次)創刊参加。句集に『島ことば』『風の礫』。
句は平成五年作。『島ことば』所収。

決裁文書に納得はしかねるが、印を押さねばならないとき、不同意の意味で印を逆さに押す。
そんな慣習がある業界があるらしい。
無言の意思表示で組織の中で生き抜く。
秋の肯えない暑さに堪えるのと、よく似ている。

(岡田 耕)


 


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