【香川県:直島】古き街並みと現代アートの調和は最高でした!
アートな島の作品を写真で紹介するため、著作権について自分なりにいろいろと勉強しながら記事を書かせていただきました。
瀬戸内国際芸術祭で公開された屋外展示でも、草間さんやベネッセ関連には特に慎重になりました。屋外常設展示物については著作権法46条に基づいて、営利目的でない前提であれば問題ないとの判断ですが、直島町役場、草間彌生事務所が申請制としている作品の写真については、それぞれに掲出内容を報告し、コピーライトも記載するよう配慮しました。こちらの記事は有料にはできませんね(汗
島内の散策は直島でも宮浦港付近で原付を借りました。あまり大きな島ではないので原付がちょうどいい移動手段でした。
徳島入り?:高松から向かいますが何故か徳島へ
今回の目的地は瀬戸内海に浮かぶ香川県の直島です。まあ普通なら高松空港を目指しますが、国内の空港利用を制覇したい目的もあって、まだ降り立ったことがない徳島へ。高松に宿をとり鳴門観光もしてきました。(笑
この日は富士山がとても綺麗に見えました。
羽田から西へ向かうフライトは右側の座席を優先的に狙っています。(苦笑
徳島観光:大きな玉葱と鳴門の渦潮、高松で明日に備えるぞ
無事徳島阿波おどり空港に到着しました。四国でまだ利用していない空港はあと高知だけです。ここから歩いてレンタカー屋さんに向かいます。レンタカーは高松で乗り捨てです。
徳島空港から大毛島へ渡り、真っ先に大塚国際美術館を目指したかったのですが、事前にカレンダーで臨時休館と分かっていたので大鳴門橋から淡路島へ渡り大鳴門橋記念館へ。ここではおっ玉葱で写真を撮ることだけが目的だったのですが思いのほか楽しめました(苦笑
徹子さんみたいなカツラを借りることもできますよ。
せっかくなので鳴門の渦潮を見に鳴門観光汽船のAQUA EDDYに乗船します。なんとか渦潮が発生している時間帯らしかったのですが、テレビ等で紹介されているような大きな渦潮ではなかったけど、ちゃんと渦を巻いてるのが判りました。肝心な写真がなくて…(苦笑
AQUA EDDY は船底で海中を見ることが出来ますが、どれが渦潮かは…
栗林公園:高松方面に戻って明日に備える
玉葱と鳴門のうず潮で楽しみ過ぎてしまったので、明日に備えて宿を押さえた高松港付近に向かいます…が、奥さんのリクエストに応えて栗林公園に寄り道です。美しい庭園を見ながらお抹茶をいただいてきました。
高松港:直島へは早めに着きたかったので朝一番の高速船で
ホテルは高松港の目の前なので、朝一番の高速船で直島へ上陸します。宮浦港にある赤かぼちゃを空いている時に写真に収めたかったのと、モーニングを食べたいカフェがあったので早朝から出発です。
直島への朝一便は7時20分発の高速船です。高松港から直島宮浦港までは30分です。かなり小さな船なので波しぶきを上げて疾走する感じが迫力満点でした。船酔いしやすい方には辛いかもしれません。
2010年の瀬戸内国際芸術祭の作品で、高松港のシンボルにもなっています。カラフルな2本の柱は一部が鏡になっていて、周囲の景色が写り込むのも楽しいです。大巻伸嗣氏の作品です。
宮浦港:直島の玄関口、高松港と岡山県宇野港へ就航
高松港から高速船で朝8時前に到着しましたが、新岡山と小豆島土庄港を結ぶ国際両備フェリーのおりんぴあ・どりーむ・せとが直島宮浦港に停泊してました。
島内のいたるところに浮き球をカエルに見立てたアートがたくさん散りばめられています。300個以上あるらしく、島に来た人がまた島に帰るという願いも込められているそうです。
赤かぼちゃ:草間彌生さんといえば南瓜モチーフ
宮浦港に入港するとすぐに目に飛び込んでくる屋外展示です。草間彌生さんといえば南瓜がモチーフの作品が数多くありますが、この直島にも赤と黄色の巨大かぼちゃがあります。朝早い時間に到着できたのでほぼ独占して撮影できました(笑
赤かぼちゃと直島パビリオンの写真掲載については直島町よりこちらの指針が示されています
かぼちゃの中はこんな感じ。夜は床の水玉模様のライトが光って昼間とは違った雰囲気が楽しめるかもしれません。穴から顔を出して撮影するのもいいですね。
アカイトコーヒー:早朝から外国人観光客にも人気のカフェ
朝早く直島に上陸したもう一つの目的がこちらでモーニングをいただくことでした。他にもモーニングが食べられるカフェやレストランはあるみたいですが、ネットで調べてお店の雰囲気が好みだったこともありこちらに決めていました。
こちらでも浮き球カエルが出迎えてくれます。
店内に入ってみると外国人の観光客が多いことにちょっとビックリしました。皆さん島に泊まってゆっくり観光されているんですね。
こちらはたまごチーズトーストです。美味しいコーヒーとともにいただきました。島旅では必ず島Tシャツ(島の名前がプリントされたもの)を購入してコレクションしているのですが、直島はこちらでTシャツを購入しました。
Nao PAN 島食Doみやんだ:美味しい海の幸がいただける古民家食堂
直島銭湯近くにある古民家を改修した食堂。近海の魚を中心に美味しいランチがいただけます。なんと亀の手の味噌汁が食べられることも。日曜日も営業しているそうです。
naoshima695(ルカコ):本村エリアにある謎のアート集団の作品
JOIN ART をテーマに、おじいちゃん・おばあちゃんから子供まで楽しめるアートを創りたいと集まった謎のアート集団 naoshima695(直島ルカコ)。本村エリアは写真映えするユニークなアートで溢れています。
約3000個のドットと貝殻と黒電話、黄色いポストにヴィンテージブルーのドア。もう町の風景に溶け込んでまね。直島へ行ったらぜひ探してみてください。
直島町役場:町役場がすでにアート
ちょっと裏手からの町役場の写真ですが、窓の形がすでにアート(笑
瀬戸内海の一孤島を世界の直島へとの町民達の想いも込めて建てられたんですね。確かに伝統ある落ち着いた家並みを残す集落と違和感のない建物でした。
直島港(本村):待合室兼駐輪場は巨大な葡萄の房?
瀬戸内国際芸術祭2022の作品で13個の球体を重ねたような巨大オブジェ。中は船の待合室兼駐輪場になっています。ここ本村港からは岡山県宇野港へ小型船を四国汽船が運航しています。
バルーンの中は骨組みがむき出しです。設置当初はもう少し透明感があったのかもしれませんね。ほどよく汚れが直射日光を遮っている感じです。
この付近に美味しいと評判の naoshima gelato があります。
琴弾地海水浴場:からのベネッセアートサイド直島
埋没鳥居と呼ばれるものはいくつかありますが、直島の恵美須神社鳥居は沿岸流による砂の堆積で今の高さまで埋まってしまったというから凄いです。
鳥居の上に石を載せる願いが叶うとか…
手前にゲートがあって、ベネッセハウスの宿泊者しか車両の入構はできません。徒歩での散策は問題なしでした。向こうに南瓜も見えていますね。ビーチ前の広場には屋外展示作品がたくさんあります。
草間彌生さんの南瓜は宮浦港の赤かぼちゃとベネッセビーチの南瓜(黄色かぼちゃ)ですね。こちらの黄色い南瓜は1994年に開催された「Open Air '94 "Out of Bounds" ―海景の中の現代美術展―」で公開されましたが、2021年の台風8号,9号の影響で破損してしまいました。2022年10月にもとあった場所へ復元されました。
ベネッセハウスミュージアム周辺の屋外展示作品をご紹介しますね。
まずはカレル・アペルの「かえると猫」(1990年)です。東ゲートから最も近い場所で一県トーテムポールかと思いました(汗
続いてはニキ・ド・サンファール「会話」(1991年)。背中合わせに座ることができるベンチになっています。
こちらもニキ・ド・サンファールで「腰掛」(1989年)。隣に座って本を覗きこむようなポーズをとると面白い写真が撮れました。
こちらもニキ・ド・サンファールで「らくだ」(1991年)です。この作品のメンテナンスをしていたのですが、ひとつひとつ囲いを造って筆を使って手塗りしていました。
一旦宮浦港へ:直島パヴィリオン、約250枚のメッシュ板で構成
美術館の予約時間までいったん宮浦港付近に戻ってきました。宮浦港には赤かぼちゃのほかにも直島パヴィリオンという大きなオブジェがあります。27の島々で構成される直島町の「28番目の島」というコンセプトで、ステンレスのメッシュ板を約250枚組み合わせて造られているそうです。
地中美術館:自然と人間との関係を考える
完全予約制で事前にwebで入場時間を予約しますが、オンライン予約済みでも少し離れた駐車場にあるチケットセンターで紙のチケットを発券してもらう必要があります。100mほど離れているんですよねぇ。
地中美術館内にあるカフェでお昼ご飯をいただきます。青い飲み物はSora-iroコーラです。こういうのにすぐ手を出してしまうんですよね(苦笑
瀬戸内海の島々を遠くに眺めながらいただくランチは、お値段以上に美味しく感じました(汗
地中美術館を後に、つつじ荘へ向かう上り坂の途中にトトロのネコバス停留所がありました。けっこう急な坂道なので、やはり原付がお勧めです(汗
ベネッセハウスミュージアム:屋内展示も屋外展示も楽しめます
硝子の茶室「聞鳥庵」ですね。残念ながら茶室まで進むことは出来ませんでしたが、入館チケットでこのガラスの茶室を観ながらお茶とお菓子をいただくことができます。
風に揺られて、三枚の正方形が様々な方角へ向くという不思議なアート作品
ですが、風が無くてもゆれているように見えるからまた不思議。
こちらは日本人の作品で「茶のめ」です。黄色に南瓜と同じ「Open Air '94 "Out of Bounds" ―海景の中の現代美術展」で出展された作品で、ハウスの下にある桟橋から上陸した人へお茶をすすめるという意味も込められているとか。
「見えて/見えず 知って/知れず」という作品らしいのですが、この作品自体が階段の下にあって見落としがちです(汗
Walter de Maria の球体は地中美術館に展示されているのですが、屋外でも見られるのがこちらになります。
ベネッセ専用桟橋:かつては海上タクシーも走っていた…かもしれない
シーサイドギャラリー階段下から海に突き出た桟橋。今は全く利用されていないそうですが、歩いて渡ることはできました。かつてはホテル宿泊者が海上タクシーを利用していた…のかもしれません(汗
桟橋から戻ろうと振り返ると崖にフォトフレームがかけられていました。島内には杉本博司氏の「海景」という写真がいくつか展示されていますが、雨風にさらされてどのように写真が劣化するかを検証する目的もあって倉浦の岬とオカメノ鼻の崖にそれぞれ設置されましたが、現在も残っているのがこのオカメノ鼻のタイム・エクスポーズドのようです。
大竹伸朗氏の得意とする手法が用いられた作品がシップヤードワークスシリーズとして直島に3点(船底と穴、船尾と穴、切断された船首)として展示されています。
直島銭湯:せっかくなので見るだけじゃなくてお風呂に入ろう!
今夜の宿は岡山駅付近に予約しています。バイクを返却し岡山県宇野港行きのフェリーを待ちますがまだ時間がありました。「せっかくなので…」の奥さんの声がなかったら銭湯に入ることはなかったかと思うと奥さんに感謝です。男風呂はほぼ貸し切りに近い状態で、お風呂もネットで調べていたとおりアートな浴室でした(笑
岡山県宇野港:直島宮浦港からわずか20分で岡山県へ
直島宮浦港からフェリーでわずか20分で岡山県宇野港に到着です。宇野港から最寄りのJR宇野駅へは徒歩で10分もかかりませんでした。
駅舎がすでにアートですね(苦笑
JR宇野線の電車の時間に余裕があったので、駅周辺にあるアート作品を見に行きます。
宇野のチヌが公開された6年後の2016年に設置されたもので、宇野港周辺の沿岸や主に児島湖で集められた漂流物で制作。中は滑り台になっている。
第1回の瀬戸内国際芸術祭(2010年)に設置されたもので、こちらも宇野港周辺の沿岸や主に児島湖で集められた漂流物で制作されました。適宜お色直しされているようですね。
ではJR宇野線で岡山まで帰ります。だいたい1時間ぐらいでしょうか。
岡山駅周辺で一泊して岡山空港から羽田へ帰ります。これで岡山空港も制覇だな!
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