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「お金」の戦争。ー 「脱炭素」の崩壊と「世代間闘争」。

 週明け3/7の相場も波乱の幕開け。欧米がロシア産原油の輸入禁止を検討に入ったことから、WTI、ブレントなど原油先物が急騰、共に一時@130ドルを超えた。不幸にも(?)最も早く開いた日本市場では日経平均が▼900円を超える急落。飛び交うプロパガンダで、 ”リアル” な戦況は知る術もないが、マーケットはまさに「お金」の戦争の様相を呈している。

 「コロナ前」に " Time Warp Again!"   ー 「インフレへGo!」。|損切丸|not でも日本の「団塊の世代」、アメリカの「ベビーブーマー」等等、「人口動態」の変化には度々触れてきたが、今回の「ウクライナ危機」にもこの「世代間闘争」の影が色濃く表れている。

・日本:「団塊の世代」=1947~1949生(3年間)800万人。現在72~75歳
「団塊ジュニア」=1971~1975生(4年間)980万人。現在47~51歳
・アメリカ:「ベビーブーマー」=1946~1964年生(18年間)。7,800万人。現在58~76歳

 どうもこの ”戦争” 、「欧米 vs 中露」の ”横軸” ではなく、時間の "縦軸" で捉えると、一種の「世代間闘争」にも見えるイデオロギーとか民族の歴史が前面に出ているが、それこそ日ロなら「昭和世代」と「ソ連世代」、あるいは「団塊の世代」「ベビーブーマー」の遺物その象徴が「核」であり、おかしな言い方だが、この巨大な ”人口の塊” にとって一種の "ノスタルジー" 。事実仕掛けているのプーチン大統領は69歳、バイデン大統領は78歳、習主席も68歳である。

 「戦争はいつも "老人" が仕掛け、 "若者" が被害を被る」

 選挙や支持率など政治が多数決である以上、ロシアも欧米各国もこの ”人口の塊” に引きずられるのは止む得ない。だが「ベビーブーマー」以降の世代にとっては、正直「勘弁して欲しい」

 ここでSNSを「情報」ツールの核とした「Z世代」が鍵を握る → 「日本社会変革」 ≓ 「金利上昇」。|損切丸|note。事実、今回の戦争は史上初の大々的な「情報戦争」であり、SNSが極めて重要な役割を果たしている。「戦争犯罪人」の特定についても、これだけ映像などの証拠が残れば言い逃れは困難。  "Old Timer" (古株) は、その点、どこまで理解しているのだろう。おそらく彼らの思った結末にはならない

 ”How Dare You ! " (恥を知れ!)

 「脱炭素」を巡ってスウェーデンの少女が言い放った言葉だが、確かに「炭素」だらけで「温暖化」が進む地球を引き渡される「Z世代」はたまったものではない。これも「シルバーデモクラシー」に "静かな反乱" 。 ー 「お金」の ”脱・日本” 。|損切丸|note ≓「世代間闘争」の一環。

 この流れに乗じ ”トヨタ潰し” を狙って*「EV(電気自動車)戦略」を推し進めたドイツ。だがロシアからの天然ガスに頼った隙を突かれたのが今回の ”戦争” の発端だ。大体石炭・原油は駄目でガスはOKなどと無茶苦茶な理屈を通した結果がこのザマである。EVは第2の「クリーンディーゼル」化の怖れもあり、「脱炭素」戦略は大幅な見直しが避けられない

 筆者もPHEVを乗り始めて実感したのがバッテリーの減りの速さ。特に今年の東京は寒く、40㎞走れるはずの電気走行が20㎞いくかどうか。今のリチウムイオン電池は5~40℃で機能するように出来ているので、これでは北海道や東北、北陸の豪雪地帯でフルEVは使い物になるまい

 「損切丸」では「金利」を「世代間闘争」の象徴と位置づけている。「ベビーブーマー」「団塊」が膨らました3京円にも及ぶ途方もない「借金」 ↓ を「タダ同然の賃金で背負え」と言っているのが現在の「超低金利政策」「インフレ」を意図的に起し「借金」の帳消しを狙ってきた

 それに対し「Z世代」を中心に起こした「お金」の反乱が、日本からの米国株投資であり、海外の株・不動産投資ということになる。「インフレ」が米政権への支持率低下をもたらしたのもその一環だし、今回のロシア・ルーブル暴落が見せつけたのは、いかに「法定通貨」が当てにならないか反作用で起きたのが世界中の「金利上昇」で、ロシアも通貨防衛のため@20%への利上げを余儀なくされた。

 要は「背負う荷物の重さに見合うコスト(金利)を払え!」ということ。

 「低金利」で押し上げられた株が暴落する過程で「Z世代」が買い向かわないのも一種の ”意趣返し” 。その分 "Old Timer" の資産は削り取られる

 「脱炭素」で困るのはロシア・中東等のエネルギー資源国なのはわかるが、だからといってミサイルや戦車で人を殺め「原発」を攻撃し、既得権益を守るなど言語道断。いくら「ロシアの大義」「スラブ民族の歴史」などと言い募っても、「借金」を言い値( ≓ 固定レートのルーブル)で返そうとするなど、単に自分の "不都合" を他人に押しつけているだけ**結局は「お金」の話に帰結するわけで、無責任極まりない。

 **こういう局面に出くわすと、いつも思い出すのが映画「タイタニック」船が沈もうというのに「この金は俺のものだ!」と争うシーン。今の「ウクライナ危機」を見ていると、その思いを強くする。

 そもそもSNSで国境を越えて繋がっている「Z世代」にとって、国境を巡って "戦争" を起こすなどはた迷惑もいいところ死ぬのは「Z世代」の兵士であり、数十発で地球が滅亡する「核」を使うなど常軌を逸している。彼らの目に映っているのは「古い権益にしがみつく醜い老人」

 今回の "戦争" 69歳のプーチン vs 44歳のゼレンスキー地政学的な ”横軸” だけでなく、世代間の ”縦軸” を交えて俯瞰すると、案外解決への糸口が見えるかもしれない

 我々「X世代」(  標題添付。筆者:58歳)も「ベビーブーマー」も認識しなければならないのは、いずれ「Y世代」「Z世代」の世話になるという事実。あまり既得権益に固執すれば、後に「大きな仕返し」に会う。人数が多いだけに、壮絶な「姥捨て山」になるかもしれない。筆者個人としては、せめて娘に「負の遺産」を残すまいと心に決めている(苦笑)。

 大小の差はあるが、自分の都合を他人に押しつけた権力者も幸福な "最後" は迎えられないだろう。それは歴史が証明している。人間、引き際が肝心だが、きれいに身を引ける者の数はあまりに少ない。


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