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31歳、3年ぶりのヘアカラー

高校を中退してから、10年以上ヘアカラーをしてきた。
通信制高校は校則がないので、暗くも明るくもないブラウンカラーのボブやミディアムヘアにパーマを当ててるのがデフォルトだった。

高校時代は、雑誌Zipperを愛読していた。ベリーショートや内側を刈り上げたボブにして、個性的な髪型を楽しんだ。

社会人になってからは髪を伸ばし、腰近くまであるロングヘアだった。毎日ドライヤーに30分以上かけ、入念にトリートメントをしていた。

20代後半になると、またボブやミディアムに戻った。

今の夫と同棲を始める頃、節約に目覚めてヘアカラーをやめた。
最初にほぼ黒に染めて、そこから一切カラーをしなくなった。
カラーやトリートメントをすると、美容室代は軽く1万を超える。カットだけだと、関西では約2,000円、関東では約4,000円で済んだ。

時代的に「暗髪」が流行っていたので、真っ黒でもまあいいかと思っていた。
似合う服や雰囲気は変わったが、自分で言うのもなんだが色白なので、これはこれでいい気がしていた。

妊娠してつわりが始まり、美容室どころではなく髪の毛は伸び放題だったが、真っ黒なのでプリンにならずに済んだのは良かった。

髪の毛は伸ばしていたが、産後の抜け毛はひどいし、赤ちゃんと一緒にお風呂に入って長くドライヤーなんてしてられないので、ショートカットにした。

真っ黒ヘアも気に入ってはいたけど、3年も同じ髪色をしてるとちょっとマンネリ化してきた。

私はずっとブリーチしたカラーヘアに憧れていた。

祖父と実父が理容師、母も姉も元美容師の、美容師一家で育った。
シャンプーやドライヤーの仕方は、一般家庭よりも詳しく教えられて育ったと思う。
みんな髪の毛をいじることが好きなのに、私だけは全く興味がなかった。

「ブリーチをすると、髪がすごく痛むよ」
そう言われていたので、高校時代に個性的な髪型をしていても、ブリーチすることはなかった。

Zipperという雑誌にはパチパチズという読者モデルがいて、そこの佐々木茜ちゃんが大好きだった。
外国の幼い女の子のような顔立ちをしていて、ロングの金髪がとても似合っていた。
私は男っぽい顔立ちなので、とても真似はできなかったが、外国の絵本から出てきたような雰囲気が素敵だなと思っていた。

出産も終え、30歳も過ぎた。
しばらく働く予定もない。もうすぐ3年ぶりに故郷に遊びに帰る予定もある。

ちょっと髪の毛を明るく染めてみよう。
一念発起して、美容室を予約した。直前までやめようかと悩んだが、息子を夫に任せてヘアカラーをしに行った。

私がやってもらったのは「アンブレラカラー」といって、傘の骨のように髪の上の部分だけブリーチをするカラー。
紫を入れてもらう予定だったが、漆黒の健康毛には色が入りにくく、赤が強めのピンク系にしてもらった。

施術を終えて鏡を見ると、ショートヘアも相まってなんだか強そうな雰囲気になって、誇らしかった。

節約を意識して生活していたけど、たまにはこうやって自分にお金をかけてあげるのも悪くないなぁと思った。

これを機に、産後で5kgも増えてしまった体重を少しずつ落とす努力をしようと思う。

息子にとって可愛いママでいたいし、何よりも、自分が好きな自分でいたい。

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