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スカーレット企画のその後のその後

スカーレット企画に参加させて頂いた際に書いた小説を続けて書いております!優と奏恵の出会いで始まった物語は幼馴染の舞を巻き込んだ展開へ。

その1↓

その2↓


今日はその3です。それではお楽しみください✨


優からの連絡を終えた舞は、奏恵に連絡した。

『おはよう、奏恵。もう優から連絡来たよ。』
『あら、早かったわね。でも、舞の言った通りになったわ。』
『そりゃあ、約20年の付き合いだからね。彼の行動ぐらいはね。で、早速なんだけど、今日ランチ行ける?』
『いいですよ。あそこのカフェでよろしいですよね?』
『うん。11時半集合にしたから、彼は5分前に来るね。私は10分前に行くから、奏恵は半過ぎに来て。』
『分かりました。』


奏恵は、舞の横に腰を下ろした。

『優、ランチセットでいいよね?』

舞の問いかけに、

『う、うん』

とだけ答えた。

『すいませーん、ランチセット3つ。』
『はーい。』


『さて、優にどこから話そうかな?それか敢えて説明しないとか、アリ?』
『アリな訳ないよ。』
『だよねー。物凄く端的に話すと、世の中は狭いってことだよ。』
『ふふふ』
『端的過ぎるよ。奏恵も笑ってる場合ぢゃないし。訳が分からない。』

そこへ運ばれてくるいつものランチセット3つ。いつものカフェにこの3人が集まった確固たる証拠と言わんばかりの存在感。眩しい。

『先日ね、私の会社でレセプションパーティーがあったの。そこでね、奏恵さんと知り合ったの。その時は奏恵さんのこと、社員の1人だと思って、色々話してたの。そしたら、終盤で社長の娘さんって知ってビックリよ!でも、もう時すでに遅し状態。だから何?て感じだったのよ。』
『待って、奏恵、社長令嬢なの?』
『優は、ホントに疎いとね。まぁいいぢゃない。で、その後も2人で飲みに行ったの。その時に、ハイヒール事件の話を聞いて、ピンと来たの!』
『それが、俺だったってこと?』
『そういうことね。あんなに足を捻られてこけそうになった経験今までになかったから、舞さんに話したの。そしたら思わぬ展開になったわ。』

それが全貌だと優は疑う余地がなかった。こんな偶然あるのかと思った。ということは、今日の流れは全て作られたものだったのかと。その途端、恥ずかしさが込み上げてきた。周りにもこの2対1の構図はどう映ってるのだろうか。そんな時に発せられた言葉が優の脳内に響き渡った。

『で、覚悟はおありなの?』

2日連続でこの台詞を聞くとは思ってもみなかった。そして、舞が発した『このチャンス逃したらもうないよ。』が脳内でリピート再生された。もう進む道は一つしかなかった。それがどんな道であろうとも。

『覚悟はあります!』
『それって、好きてこと?』

舞が発した好きと言う言葉で、一気に周りの視線が集まる。テレワークに慣れた身体には、生身の視線は堪える。早くここから出たいとさえ思った。

『うん、好きです。』
『奏恵さん、好きだってさ。昨日言えば良かったのにねー。』
『舞さん、ありがとう。優、よろしくね♪』

ここから交際がスタート。半年後には、結婚の話にまで発展した。順風満帆。でも、人生はそんな時こそ下り坂。優はそんな事を知る由もない。

続く


スカーレット企画は現在も継続中のようですので、皆さんも是非✨




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