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不安障がいで休職中だった頃の話

出版社で編集者として働いていた頃、私は社会軸を中心に生きていました。そんな生き方のもとを辿ると母親に満足してもらえそうな領域のなかで生きる、というような制限を自分自身にかけていたのですが(誰も望んでいないのに自ら課していた制限)そんなことまったく気づく余地もない頃の話。

当時のメディア業界は明け方まで仕事をすることも多い時代。朝10時にタクシーで帰宅して数時間後にはまた出社、というような昼夜逆転どころか睡眠は常に仮眠・・・という日々も少なくありませんでした。交感神経が常に優位なので、寝ようと思うときには眠れず、アメリカから取り寄せた睡眠導入剤「メラトニン」のサプリが欠かせない状態。安野モヨコさんの『働きマン』という漫画が流行っていたような頃で、あまりにも身に沁みる内容で読んでいて心がズキズキと痛んだほど。一度、過労のループに入ると、なかなかそこから抜け出せず、少し休んで英気を養ったところで元のように全快することがない・・・そんな日々でした。

次第に日中の集中力がなくなり、仕事で小さなミスをすることも増えていました。脳神経に違和感を抱えていたので病院に行くものの、MRIなどどんな検査をしても問題はない。宿泊型の人間ドックに行ってみたり、脳専門医を訪ねたり、さまざまな形で原因を探ってみるものも異常なし。けれど不調は続き、ストレス耐性が弱いという自分を責め続けていたような日々でした。今でこそHSP体質なことが大きな長所として捉えられるものの、当時は周囲の気配を感じすぎる自分が弱いのだ、と。視野も狭く、とにかく病んでいました。

いよいよ精神科や心療内科に相談に行くようになり、「不安障がい」と診断されて本格的に休職をするようになります。処方された薬が強くて一気に動けなくなり、何もできず、最初の頃はとにかくたくさん寝た気がします。そして少し動けるようになった頃、以前より取材などでとてもお世話になっていたフランス式メディカルアロマテラピーの専門家である日下部知世子さんにも体調の相談に行きます。たしかストレス度合いの診断テストとかやった気がします。そしてカウンセリングをしていただいていたとき「とりあえず、島田くんのパーソナル・トレーニングを受けてみたら?」と提案されたのです。これが大きな転機となります。

当時、たしか私は私生活でも離婚した直後だったか、過労で休職中なことに加えてプライベートでも心身ともにボロボロで、体重が30キロ台に突入してしまうほど痩せ細っていました。食べても食べても太れない。このまま行くと栄養失調と言われてしまうのでは?と思うほど。そんな矢先、島田智史さんのパーソナル・トレーニング、つまり「筋トレ」に出会いました。

とりあえずすぐ始めました。身体はフラフラで押したら倒れそうなほど弱っていたけれど、何もせず家にいる方がもっと病んでしまいそうで無意識に「何かしなくては」と感じていたこともあったと思います。週一でスタジオでマンツーマンで筋トレをして、数日後、家で一人で復習しながら再度行うという週二ペース。島田さんには「とにかく太りたいです!ボンッキュッボンッ!みたいなグラマラスボディに!」と相談(だいぶ病んでますw)。すると「このペースで筋トレを続けたら、今食べているものが3ヶ月後には血肉になりますよ」と心強いお言葉。結果は1ヶ月後には出始めました。腹筋が割れ始めます。あ、それはまったく求めていた結果ではないのですが・・・。

現在、QUANTAのオンラインコミュニティ「holos.QUANTA」でも毎週水曜10時に筋トレを提供してくださっているのでご存知の方もいらっしゃいますが、島田さんのあの陽気な雰囲気で「やまさきさんは身体の使い方、コーディネーションがうまいから向いていますよ!」といい感じで煽てていただき、続けられました。筋トレを週二で続けることでみるみる健康的になりました。身体が元気だとマインドもつられて元気になる。少しずつ外出できるようになったり、朝起きるのが苦ではなくなったり、夜も薬に頼らず眠れるようになったり・・・。そして食べたら食べた分、ちゃんと身体つきに現れるようになりました。

身体に意識を向けることが、こんなにも「今」という瞬間に戻し、そこにフォーカスできるのか、ということを実感をもって感じるようになりました。当時の私は「未来への漠然とした不安」をずっと抱えていたような状態。「今」に生きることもなく、未来をみてはまだ起きぬ何かを不安に感じているような悪循環ループのマインド。そんなとき、簡単に落ち着く方法、自分に戻れる方法のひとつが、自分の身体の状態に意識を向けることだな、と。シータ・ヒーリングの超感覚解剖学(Intuitive Anatomy)では筋肉は自信やプライドと深く関連していますが、まさに筋トレを通じて私はそれらを取り戻していったな、と。「侮るなかれ、筋トレ!」といまだに本気で感じています。

その後、自身の体調回復のためにフランス式メディカルアロマテラピー、スポーツアロマテラピー、解剖学などを学び、アロマテラピーのセラピストとしての資格を取ったり、さらにその7〜8年後には再び各種施術のプラクティショナーとしての学びを深めていくことになるのですが・・・またそれは別の機会に。

病んでいるときは「自分」ではない感覚でとても辛かった日々だけれど、大きな転換期でもあった日々だったなぁ、と。「休職」という生活の基盤を支えてもらえている安心安全な状態で自分自身に向き合えるひと時をもらえたことは本気でありがたかったなぁと改めて実感しています。古巣のみなさんにも会社にも感謝しかないです。

「何か私、焦っているなぁ」とか「漠然と不安だなぁ」みたいな気持ちが湧きあがるときは、一度自分の身体が感じていることに戻ってみる。すると少しずつ落ち着いていったり、「今」にフォーカスできたりします。瞑想するひと時も大事だけれど、「筋肉を使う」というのは地球で三次元ボディという器を使っている私たちにとってはとても大事。具現化のパワーに繋がります。今日は午前中に島田さんのトレーニング(「道具を使わないトレーニング」通称 #週一シマーダ )で筋トレをみっちり取り組んだせいもあり、そんなことを伝えたくて書いてみました。ではでは〜!

【後記】
MOTOKOさんとは共有クラウドがよく同期しがちなのですが、こちらの投稿をした翌日にこんなポストをされてました。会社員時代の私はわざわざ世の中のネガティブを拾っていたんでしょうね〜。やはりみなさん #週一シマーダ ですよ!






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