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家族と精神障害11きょうだい児が考える「親なきあと」

こんにちは。
今日はみんなが悩む「親なきあと」問題について、取り上げようと思います。
私の姉は統合失調感情障害です。

正直な話、最近私はこのことについてそこまで深く悩まなくなりました。
ちょっと前までは結構漠然と不安に感じていたんですけど。

その頃は何が起こるのか、自分が何をすればいのか分からなくて何だか怖い気持ちがありました。

でも、最近は家族とやり取りが増えて、姉の病状もわかってきて、何となく老後がイメージできるようになってきました。

一番大事なのは「本人の意思」なので、老後になって本人がどういう過ごし方を希望するかで全然変わってくるとは思うのですが。
また、姉が私の助けを必要とするかも分からないですし。

私としては、助けが必要で姉が私にそうして欲しいと望むのであれば、私の生活に支障をきたさない範囲でできることをしたいと思っています。
長期的な目線で見ると、あまり負担にならないやり方で継続可能な助け方をするのが本人のためにも、自分のためにもすごく大事だと思っています。

一例としてですが、姉は一人暮らしを希望しています。また、高い就業意欲もありますが、すぐに働くのは病状的にまだ少し難しいところがあります。そして、買い物依存症があるので、お金の管理に課題があります。

それを踏まえると、まずは専門のクリニックでの買い物依存症の治療を最優先します。
その上で、今受給している障害者年金に加えて、生活保護を申請し、差額の受給を検討します。
ケースワーカーや社会福祉協議会の自立支援事業の力を借りながら、保護費の中でやりくりを行っていきます。
これができれば一人暮らしはできると思います。
寝込んで家事ができない時は、ヘルパーを利用します。
通院は今でも一人でできているので、それを継続します。難しい時は、ケースワーカーの力を借ります。

少しずつ働けるようになれば、障害者年金や保護費の貰う額を少しずつ減らして、最終的に脱却できれば、それはそれで本人が望む形なのでそうなったらいいなと思っています。

これは私が勝手に考えてる一つのモデルケースなのですが、
こうやって考えると私の出番なんてほぼない気がします。
大きく体調を崩したり、本人と連絡がつかないときにワーカーさんが連絡来るくらいならそこまで負担にならずに対応できるかなと思います。
良く考えたら、兄弟がいる人ばかりでもないですしね。世の中、意外と既に色々制度はあるといえばあるんですよね。
グループホームなど施設に入ることになれば、それはそれで障害者年金で足りなければ、保護費で対応してもらえるといいなと思っています。
それも、何かあった時はスタッフの方から連絡入るように連携が取れていれば十分かなと思っています。

想定以上に困難なケースとなった場合は、一人で抱え込まずに家族会などですぐに相談したり、精神保健福祉センターの専門家などを交えて対応を協議したいなと思っています。

実際にどういう風になるかは本人次第で、私は兄弟としていくつかパターンを想定しているだけに過ぎません。ただ、色んな連携先を把握しておくといざという時抱え込まずに済むと思います。
私は本人から相談を受けたときに、自分も多少知識があるといいと思って調べているところもあります。
最終的に決めるのは、本人だと思っています。
本人には自分で決める権利があるし、周りが勝手に本人の人生を決めるべきではないと個人的には思います。

どういう風に生きていきたいか、何が本人にとって幸せなのかを周りが代わりに考えることはできません。
そう気づいてから、姉のことで悩むことはすごく減りましたし、気持ちも楽になりました。
その代わり、姉が自分で調べたり、自分からやりたいと言うことはいつでも前向きに背中を押すことにしました。

制度のことなども、本人が本気で一人暮らししたければ自分で調べると思うので、代わりに調べているようなつもりはないです。
時間がかかっても、本人が自分で動いてから周りがその後に続いてサポートするような形の方が上手くいきやすい気がします。

我が家も最初からこうだったのではもちろんなく、今まで何度も家族が先走って失敗してきました。
先走るとそれが本人のプレッシャーに繋がるし、本人の意思じゃないことってやっても大抵上手くいかないんですね。
本人も周りのためにと無理をして、大きく体調を崩したこともたくさんありました。

ついつい病気なんだし助けてあげなきゃと家族が張り切ってしまう場合もあるかと思いますが、それはいわゆる「共依存」の入り口にもなり得ると思います。
本人には本人の人生があり、家族には家族の人生があります。
それぞれがそれぞれの人生を全うするのがお互いの幸せに繋がるんじゃないかな〜なんて個人的には思います。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
次回はこの流れでリカバリーのことを掘り下げようかと思います。

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