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新卒入社5日目で退職した話

はじめに

2022年、4月7日。私は退職しました。

当時大学生だった私は、就職活動に妥協ができなく、人より長く最後の最後まで納得できる就職をしていました。ありがたいことに8社ほどから内定をいただけました。


その中で、挑戦したいという想いからベンチャーコンサル企業を選びました。

今思えば、あの時から私は自分を見失っていたのかもしれません。

新卒でつらい方、就職活動中の方、無職の方など気休め程度に読んでいただけましたら幸いです。

なぜ退職したのか

一言でいえば、上司についていけませんでした。


最初にいっておきますと、おそらく私はメンタルが強くないと思います。

記事を読んでいて、社会人のあなたにとって
「そんなの当たり前」、「いやお前が甘い」
と思ったら、閉じるかコメントしてください。

そしてそこでの出来事を書きますが、私はその会社を憎んでいるわけではない(憎む勇気すらありません)ということも先に言っておきます。


辞める決断をした日。今でも覚えています。

もう会社に行かなくていいんだっていう安堵感と同時に、
社会に適応できない無力感
親や応援してくれた人への申し訳なさ
見えない未来に対する不安

混沌でした。


退職を告げた帰りの夜道、社会に適合できなかったからこそ

「(経済力ない男だから)結婚は無理だな」
「(周りは優秀な友達が多いから)今まで会ってきた友達とはもう会えないな」

と言っていたのを覚えています。



では、実際の辞めた話をしていきます。

2日目「これがベンチャーか、、、」

新卒は2人だけで、
入社して2日目の出来事です。

私だけ直属上司に呼び出され、

「1日目の研修後なぜ帰った?新卒1日目だからか?まだ仕事わからねえから帰ったのか?」
「てめえ名刺交換練習ごときで帰ってトップになれんのか?○○先輩は21時くらいまで仕事やってたぞ?俺は土曜もやってるぞ」
「お前、一日目と何が変わったんだよ?」


圧倒されました。


2日目でまだ右も左もわからない中、これを言われたとき、
とても萎縮してしまいました。

この日から仕事もないのに無意味に残業することに。


これがベンチャーか。
ここで1年もやっていけるだろうか。そんな不安も芽生えてきました。


その後、その上司からメールで

「つらいと思うけどがんばれ」
とメッセージがきました。

そのときは、

あぁ実はいい人なのかな〜
って思いました。



そ の と き は、、、

このあとこのメールは違う意図があったことを
私はまだ知らなかった。

3~4日目「全否定。無力感」

研修はベンチャーのため2日間終わり、
3日目から本格的に仕事をするように人事に言われました。

とはいえ、具体的な仕事は人事も誰も知らなく、
何をどうしたらいいのか、
顧客の引継ぎもないため、

私は直属の上司に「今日、仕事何したらいいでしょうか?」と尋ねました。

すると、、

「あのさ、
 仕事何したらいいじゃないよね?


 普通、自分で探すよね?
 お前、そういうとこ自分勝手なんだよ」

私はこれがベンチャーかと思いました。(2回目)

お客様に対して、自分でできることを探すというイメージとしてはあったが、
研修後すぐに、社内で仕事を探すイメージはありませんでした。

新卒だからわからない、
入社して何もわからないので聞きましたというのが本音ですが、
それを言ったら言い訳になると思い言えませんでした。

この後、私は取り込み中でない先輩社員のところに片っ端から「できることありませんか?」と聞きに行きました。


もちろん、ない。

最終的に、直属の上司がため息をつきながら
電話営業しろとのことでした。


またある日、


メッセージがありました。

上司「〇時にセミナーしてやるからあけておいて」
私「かしこまりました。場所はどこでしょうか?」
上司「〇番ルームで」

時間5分前に行くと
「あのさ、
 場所はどこですかじゃないよね?



 〇番ルームとっておきましただよね?


もちろん、会議室の取り方を知らなかったのですが
そんなのは言い訳になるから言えません。

こういったことはたった数日ですが、
日常的にありました。



まあ、このようなことを言われるのは嫌ですが、

できなかったこと、行動は次に直すだけです。

次は会議室とっておく、仕事を自分で探すように行動を直す。
そうしたら大丈夫ですよね。



でも、直せないことがいわれたらどうでしょうか。




その会議室での話です。

上司「お前って、自分何点?仕事関係なく」
自分「60ですかね、、」


上司「じゃあ60点の企業教えて??
自分がそうならそこしかお前入れないだろ。


え、じゃねえよ。

いや、ないわけねえだろ。」


上司「じゃあいいわ。残り40点て何?てかその60点は何?」

私はまだ仕事ができていないことを中心に具体的に話しましたが「そんなけ?他」の繰り返しでした。

上司「60点ってポジティブすぎ。お前、過去にサッカー、ホテルバイト、ビジネスコンテスト、サークルとかやってて全国トップクラスとか第一線でやってきてんの?
そういう努力してきてねえだろ」

基本全否定。


ここには諸事情により書けませんが、また違うときにもこのような過去を否定や、無意味扱いされました。


詰め終了後、質問あるかといわれたので、

そんな上司は同じ質問をどのようにこたえるのか疑問をもちました。


私「上司さんは何点ですか?」





上司「俺?25点。生きているから。




???


頑張って考えてこたえたのに
自分が馬鹿らしくなっていました。



またある時の出来事
上司「お前ってさ、傲慢?わがままだよね。言い方とか話し方とか特に
私「すいません、言われたことないのですが、どういうところがでしょうか?」



上司「そういうとこ
???


あぁ、もうこの人に何してもだめだ、、、



自分の行動ミスとか変えられるものでなく、

自分の性格や、過去など変えられない(変えにくい)ものを全否定された

ので、何をどうしたらいいのかわからない無気力でした。

終わりには
「お前を採用したのは別に優秀だからじゃない。入社前変わると言ったから。それだけ。」

といわれたときには、私は自分が必要とされていない気持ちになりました。


正直、私は人として未熟者でまだまだです。
でも、そんな自分でも、好きな側面がありました。
そこも否定されたときは、すごく嫌で自信をなくました。


その後のこと、直属の上司からメールで


「頑張れ、まかせたぞ」的なメッセージ
がきて、そのとき私は思いました。



これ、絶対に洗脳の手法だ。


属に言う飴とムチのようなもので、

徹底的に否定する(本来ある光を奪う)
自由を奪う(たとえば密室に閉じ込める)
少し餌を与える(たとえば食事を与える)

これを繰り返し、光を少しずつ大きくしていくことで、服従するようになっていく。


上司は私を徹底的に否定し、
メールなどで励ますことで心理の主導権をにぎり、
服従させるように感じていました。


精神的ダメージもあり、

手足の痺れ
退勤中、思考の混乱で迷子になり家に帰れない
食欲、睡眠の質に影響がでる

などがありました

私は今週中にはやめようかなと思っていました。

5日目「やっぱ今日で辞めます」

やはりこの日も何かしら詰められていました。

そして仕事中、
急に上司が
「行くぞ」
とだけ言い、ランチへ。


ランチは休みだとは感じませんでした。

ランチ中もあれこれ言われ


最後に
「色々あるけど元気にあいさつすれば大丈夫だ」

と今までの流れとは違う、清々しい顔で言われました。


ああ、またこのパターンか、、、、


その日に分かったことですが


・この会社の1期、2期新卒は2人入社
片方が1か月以内に辞めている

・創業5~10年だが、中途社員でポジティブ退職が今まで一人だけらしい

中途でも1~3か月で辞めた人が多く、現社員も入社1週間~3か月の人が多かった

・実は新卒2期の人は新卒1年目は定時で帰っていた
(私に「何で1年目4日目とかなのに定時で帰らないんですか?」と聞いてきた)


会社はアナタを守らない。

理不尽ってのは

我慢できる人が多くいるなら問題とされない。

むしろ我慢できない人は異常。


そんなことを感じた瞬間でした。


このようなこともあって今週じゃなくて、
今日やめようと決断しました。


たまたまその日は、午後に直属の上司がいなく、
仕事終わりに電話がかかってきたので(電話はもちろん安定の詰め)電話でいいました。


私「あの、、今日で仕事辞めます。」

上司「は?お前なめてんのか?アルバイトじゃねえんだぞ。逃げたって無駄だからな。明日話すぞ。」

私「いえ、行きません。」

上司「は?なんでだよ?そうか、お前ってその程度の人間なのか」

私「はい、、、」

沈黙


上司「俺も新入社員のときはつらかったし、やめたかったよ、、、でもな~」
私「(あぁでたでた、、)」

沈黙


上司「逃げたってなんも変わらねえんだよ。キャリアに一生の傷がつくぞ」
私「逃げても変わらないと思います。でも辞めます。」←電話だから言えた

沈黙



上司「分かった。じゃあしょうがねえから、ちょっと休んで土日あけに来い。」
私「いや、行きません」

上司「は?なんでだよ?辞めんのは自由だけど手続きはルール上こないとダメだからな」

私「(ルールってなんやねん。郵送でできるやん)、、」
上司「はぁ、、、じゃあ週明け連絡しろよ」


ざっとこんな感じでした。
この後、人事や直属の上司からガンガンメールがきましたが、
恐怖で、週明けまで見ることができませんでした。


社用のものはすべてデスクに置いておいたこともあり、
結局、その電話とメールのみで退職することができました。
(注意:契約上、退職は2か月前申告でしたが、私は入社5日で仕事の引継ぎもなかったためできました。)


上司は飼い犬に手を嚙まれた気分で、
会って言いたいことを言ってやろうと思っていたのでしょうか。


退職は郵送だけで辞められます。
上司が「ルール上、対面じゃなければ退職できない」
といった大嘘を、私は一生忘れません。

本当に上司は洗脳者だったとこのとき確信しました。



このようにして私は無職になりました。





自分は、これからどうしたらいいのかわかりません。





もし次の会社もそうだったら





私は、、、



学んだこと

退職したことは後悔していません。


自分のメンタルの弱さ、甘さはもちろん、まだ言語化できていませんがそのような自分に気付いたからです。

私はベンチャーで成長したいという想いがありましたが
どのくらいのスピードでどうなりたいのかがはっきりしていなかった。

ここがなかったがゆえに、厳しいことも耐えられなかったのかもしれない。


最後に

働いている人へ。職種給料雇用形態関係なく、

あなたは素晴らしいです。

ほんとに。。。。。。
あなたは素晴らしいです。

わたしにはできませんでした。尊敬に値します。


仕事で今つらい人。特に新卒。

やめてもいいよなんて軽くて無責任なことは言えないけど、

私は辞めた

辞めることはすすめるのは違うし無責任であるが、
辞める選択肢は持っているだけで気持ちが楽になるということは伝えたい。





無職か。



人生おもしろくなってきたな。


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