おにぎり先生

小学校教員です。Twitterやってます。@onigiri_ikaga

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最近の記事

こども哲学で使う「コミュニティボールの作り方」

コミュニティーボールとは、哲学対話をする際に使う道具です。 「コミュニティボールを持った人だけが話す」という約束をつくることで、以下の5つの効果を発揮します。 私が実感したコミュニティボールの効果なので、他にもあるかもしれません。 実際に使ってみて、効果を確かめてみてください。 では、コミュニティボールの作り方です。 コミュニティボールの作り方【用意するもの】 毛糸(3玉くらい)…1色よりも2~3色くらいが好き 筒(ラップの芯がオススメ) 結束バンド(筒と同じ長さが

    • 哲学対話おすすめ本10選

      哲学対話を勉強するために何度も読み返しているおすすめ本や動画を紹介します。 ①基本の進め方が分かる絵が多く簡易的で分かりやすい こども哲学ハンドブック 自由に考え、自由に話す場のつくり方 アーダコーダ https://amzn.asia/d/goqKql3 ② もう少し詳しくこども哲学哲学対話の第一人者である立教大教授の河野哲也先生の本。 じぶんで考えじぶんで話せるこどもを育てる哲学レッスン 増補版 https://amzn.asia/d/ih4CKhZ ③

      • Qくんと一緒に「哲学対話で道徳を」

        「哲学対話で道徳を」を発信し続けている中で、 哲学対話に興味があると声をかけてくださる方がぽつぽつと増えてきました。 うれしい・・・ だけど同時に「難しそう」という声もあり、 少しでも手軽に?簡単に?身近に?できる方法はあるのかと相談も受けます。 どの教科も本気で極めたいと熱心に取り組んでいる先生がいる中で、 「これは時短できますよ」 「これなら簡単にできます」 と言うことは、その教科を軽視していると思われてしまうかもしれませんが、その思い込みは捨てて欲しいと願って発信

        • 「哲学対話で道徳を」の特徴

          「哲学対話で道徳を」におけるおにぎり流授業を、 「導入」「問い」「対話」「終末」の4分割にして それぞれの特徴をまとめます。 一般的な道徳の授業と比較して特徴を述べていきたいのですが、 この「一般的」というのが全国津々浦々で違うということが分かりまして… なので、私自身がやってきた「これまでの道徳授業」と比べます。 読み手の皆さんにとっての「これまでの道徳授業」とは異なるかもしれませんが、 ご自身の授業スタイルと比べながら、特徴を読み取っていただければありがたいです。 (

        こども哲学で使う「コミュニティボールの作り方」

          「哲学対話で道徳を」の授業準備

          「哲学対話で道徳を」のおにぎり流授業準備についてまとめます。 ステップを5段階用意してみました。 あくまで「哲学対話×道徳」の授業準備の一例ですが、 参考になればうれしいです。 ステップ① 「学習指導要領で調べよう」「この教材で授業するぞ」と決めたら、指導書に書かれている内容項目を確認します。 例えば、「六千人の命を救った決断ー杉原千畝ー」(小学道徳6年・光文書院)を例に考えていきましょう。 指導書や年間指導計画をもとに、内容項目を確認します。 令和6年度小学校教科書

          「哲学対話で道徳を」の授業準備

          一番残したい情熱

          ようやく寝ました…お昼寝noteです。 現在16時。 もはやこれはお昼寝なのでしょうか? 狭い家で体力消耗するには限界がありまして、全然眠くなかったようです。 私は眠いYO!!!!! さて、前回(昨日)の投稿の続きです。 「哲学対話」について、まとめたい。 一人ブレーンストーミングをして、 まとめたいことを箇条書きにひたすらして、前回の投稿が終わっています。 ↓こちら それを項目ごとにチームにしてみようと思っていたのですが、 全部に手を出す前に、 一番情熱をもっている部

          一番残したい情熱

          同級生のつもりで話しても…

          今日も昼寝の隙間にnoteです。 もうすぐ43歳になるのですが(←突然の年齢公開)、 自分では、28歳くらいでとまっている感覚でして。 自分がこの年齢になったら、 もっとこう、何か、落ち着いているというか、 何か達成したような達観したような、そんな何事にも動じない精神力とか、 母性のような姉御肌のような、そんな何でも許せる見守れる包容力とか、 知識も豊富で、どんとした佇まいというか、上品な振る舞いというか、 とにかく、もっとすごい43歳になっている予定だったのですが!!

          同級生のつもりで話しても…

          育休復帰の保育園問題

          普段、独り言のようにX(旧Twitter)につぶやきをポストしているのですが、昨年末に出版された本の執筆に携われたことがうれしくて、「私も書きましたー」と言ってしまったことで身バレが心配になり、思ったことをつぶやけなくなっています… 自業自得なのですが、悲しいです… 読者層が限定される本なので、そんなにたくさんの人にばれていないだろうけど、やっぱり気になってしまうのです… 育休中で大人とおしゃべりするチャンスが極端に少ない私としては、致命的な問題としてぶち当たっています。

          育休復帰の保育園問題

          「なんちゃって心理テスト」結果発表ー!!

          Twitterでこんなアンケートをとりました。 選択肢は以下の4つ。 ①肉じゃが ②レンコンのきんぴら ③ポトフ ④カレー さあ、あなたはどれを選びましたか? 選んだ料理で、あなたの「教員としての在り方」のヒントが分かりますよ😉 ということで、結果発表ーー!!😆 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ①肉じゃがを選んだあなた「肉じゃが」といえば、お店で食べるというよりも「家庭料理」なイメージを持たれる方が多くいるのではないでしょうか? まさに、お母さんの味!! 「肉じゃが」を選んだ

          「なんちゃって心理テスト」結果発表ー!!

          「哲学対話とは」をどう説明するのか?

          自分が育休の時に「哲学対話」に救われたように、私も「哲学対話で育休中のママの助けになりたい」という 夢のような目標のような使命感に似た決意みたいなものがあった。 それを、今回の育休中に叶えることができた。 Twitter(X)で呼びかけて、2回開催することができた。 集まったのは5人ほど。 やってみて、オンラインで行うのにちょうどいい人数だった。 「これが哲学対話なの?」 と専門家には思われてしまうかもしれないけど、 「これが私の哲学対話なんだ」 と自信をもって場づくりが

          「哲学対話とは」をどう説明するのか?

          哲学対話に「答え」はあるのか?

          これまでの哲学対話を思い返してみると、 時間内に「答え」が出たことがない。 ここでいう「答え」とは、 参加者全員が「間違いない」と断定できる納得できる、問いに対する正解のことである。 例えば、「江戸幕府は誰が開いたのか?」という問いに対して、 「徳川家康」という答えが満場一致で揃うだろう。 哲学対話では、このように答えが満場一致で揃うことはない。 例えば、「では、なぜ誰が開いたのかが気になるの?」と聞いてみる。 すると、「今の日本の政治のトップは男性だが、江戸幕府という

          哲学対話に「答え」はあるのか?

          ここ掘れワンワン

          永井玲衣さんの「水中に潜る」という表現が好きだ。 なんて的を得ていて詩的で美しい言葉選びなんだろうと、うっとりする。 水中の哲学者たち https://amzn.asia/d/edTB8RC 深く深く潜りながら、溺れてしまう危険性をはらみながらも潜る感覚は、哲学対話で味わったことがある…ような気がする。 (ような気がする…とぼやかしたのは、潜るそこまで辿り着けているほど上級者とは言い難いので、つい) 一方で、私としては哲学対話はもっと泥臭いイメージがある。 水というよ

          ここ掘れワンワン

          哲学対話に何を求めているのだろう

          「おにぎりさんは、学校にいる貴重なケアの人」 と言われて、初めて自覚した。 私はケアの人なのか・・・ ここ最近、「私は哲学対話に何を求めているのだろう」と考えることが増えた。 それは、哲学対話の目的でもあり、定義でもあり、動機でもあり、 とにかく、自分がここまで哲学対話に夢中になっている理由を知りたかった。 哲学対話のファシリテーションを学ぶために、 憧れているファシリテーターの方々の哲学対話に参加した。 ・永井玲衣さん ・土屋陽介さん ・寺田俊郎さん ・苫野一徳さん ・

          哲学対話に何を求めているのだろう

          「よい問い」とは?

          哲学対話で取り上げる問いと、道徳の授業で扱う問いには違いがあります。 哲学対話では、生活の中で「あれ?」と不思議に思ったり、教材や素材をもとに「なんでだろう?」と疑問に思ったりすること、つまり、「子どもたちから自然と湧き出る問い」を取り上げて、みんなで話し合いながら考え探究していきます。 「宇宙ってどこまで広がっているのかな?」とか、「なんでおばけって見えないんだろう?」などの問いも、その対象に入ります。 しかし、「哲学対話を取り入れた道徳の授業」は、あくまでも「道徳」の

          「よい問い」とは?

          「親子てつがく」をやってみた!

          我が家を例に、「親子てつがく」の様子をお見せします。 【メンバー紹介】 親:私(ガミガミママ) 子:ひーくん(小3ひょうきん男子) 【ある日の親子てつがく】 夜寝る時に、暗い部屋の中でひーくんがぼそっと話し始めました。 子「ママ」 親「なに?」 子「なんでさー、人って死ぬの?」 突然「死」に関することで動揺しましたが、それが伝わらないように「なぜその問いがひーくんの中で浮かんだのか」を探ってみることにしました。 ですが、直球で「なんで?」と聞くと、いつものガミガ

          「親子てつがく」をやってみた!

          親子てつがくのすすめ

          久しぶりのnote投稿になります。 すっかり間があいてしまったので、前回の流れを中断して、今興味あることを書き出します。 (また改めて前回の続きを書けたらいいなという思いを残して…🤭) 今回のタイトルは、 「親子てつがくのすすめ」としました。 このタイトルを考えるだけでも、数分考えました。 直感で生きている私にとって、1人で数分考えることはかなり長い時間を意味します😅 何を考えていたかというと、 「親子哲学」にするか、 「おやこてつがく」にするか、 「おやこ哲学」にす

          親子てつがくのすすめ