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満月の夜にお財布はふりません

満月の夜に財布を月に向かって降ると臨時収入があるというような記事を見ることがあります。また、新月の夜に願い事を書きましょうという記事もありました。読むたびに疑り深い私は「本当だろうか」と思うのです。

流行しているからそれが正しいかというと、そうではありません。満月は統計的に交通事故が多いことがわかっています。風水では、満月の日は望日(ぼうじつ)といって、あまり良くない日とされているそうです。また新月も、何かと注意が必要な日で、宴会を開く、嫁とり、嫁入り、旅行、遠くへ行く、出世・昇進祝いなどは凶とされているそうです。

日本には「八百万の神」(やおよろずの かみ)がおられ、月は月夜見尊(ツクヨミノミコト)という神様です。神様にお金を求めて財布を振るのは、運を振り捨てるような気がして私は実行に移せません。たぶん、古くて堅い頭を持っているのでしょう。

また、習慣になっていることでも言い伝えでも、絶対に正しいというものはなく、宗教によっても違います。たとえば、ご朱印を集めることが趣味な人はご存じでしょうが、浄土真宗のお寺ではご朱印が基本的にありません。お守りもありません。伊勢神宮にはおみくじがありません。ほとんどの神社やお寺にはあるものが、ないのです。どこにでもあると思っている方には意外な事実でしょう。

満月とお財布の話題とは関係ないのですが、自分にとって正しいと思っていることも、そうではない場合もあるということだけ心の片隅に置いていただきたいのでした。

お月様の色は黄色で描かれることが多いですね。黄色は知識の色です。日々変化していく社会に生きていくために知識を身に着けいきましょう。

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