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駒込を歩く。三菱財閥3代当主岩崎久彌が建立。100万冊の蔵書がきらめく「東洋文庫ミュージアム」にて。

仕事始め1月5日の昼休みに駒込探訪一本目。

今日は「東洋文庫」に併設する「東洋文庫ミュージアム」を探索しに来たよ。

筆者撮影。東洋文庫のエントランス

東洋文庫は、「広くアジア全域の歴史と文化に関する用洋楽の専門図書並びに研究所」らしい。
平たく言うと、三菱財閥三代目当主の岩崎久彌が1924年に建てたというと話が早い。
公式ホームページの沿革をみてみると、1924年に財団として東洋文庫が設立され、途中太平洋戦争で蔵書が疎開。
1954年にロックフェラー財団等による寄付をうけたり。
ふむふむ、とても歴史があるのね(という軽い個人的感想)。

筆者撮影。圧巻の蔵書100万冊。

蔵書は100万冊もあるとのことだけど、図書館ではないので貸出はないけど、いろんな蔵書(オリジナルや写本、出版物)があって、見るだけでも楽しい空間。

あとは最近のテクノロジーのお陰でWEB環境で蔵書をみられるライブラリがあって、貴重な本屋絵画などのデータを見ることができ、知識の開放を行っているみたい。

音を出してはいけないけど、動画・写真撮影可能なので、歩きながらたくさん撮影してきたのでnoteしておこう。

ただし、ちょっと館内は狭くて、すぐに見終わってしまうので、ここは自分のお散歩コースで十分(過去2回きたことある。今回で3回目)。妻をデートにつれてくるには及ばず。というオレの個人的感想です。

筆者撮影。東洋の文化が集まったエントランス
筆者撮影。10-17時。閉館日はWEBで要確認のこと。

では、中に行ってみよう。

無料開放ではなく、入館料がかかるよ。
一般900円(65歳以上800円)
大学生700円、高校生600円
中学生以下無料。
障害者350円(付き添い1名まで350円)

筆者撮影。三菱商事の株主優待で無料招待あり

オレではなく友達が三菱商事の株主で、ときたまこの無料招待券をくれるので、年間数回遊びに行ける。

筆者撮影。入館証明のシール。

受付をすると、この緑色のシールを渡されて、洋服かカバンか、見えるところにシールを貼るように指示があるよ。

シールを付けたらドアを抜けると、この開放感。建築物としてもとっても立派。

筆者撮影。ミュージアムを入ったフロア

視座が置くまで見渡せる良建築といった感じ。今回は天気も恵まれたので、奥の庭園の芝生もきれいに見え、空の青さと建物のコントラストが素敵だったよ。

筆者撮影。ミュージアムは2F部分で非常にコンパクト。

早速吹き抜けの階段を登ると見えてくるのがモリソン文庫。
ここが最初にお出迎えしてくれる圧巻のスペースであり、一番の盛り上がり。

筆者撮影。モリソン書庫
筆者撮影。この場所が超有名


ほう。よき建物の佇まいと、見事な蔵書の一覧。映画で出てきそうな雰囲気。

貧乏性なので、地震があったら大丈夫かな?など余計なことも考えつつ、この空間を楽しむ。

いつ来てもこの景色はいいなと思う。本に囲まれるって贅沢な時間だよね。

筆者撮影。上皇陛下・上皇后陛下もご来館

2014年だから10年前、まだ上皇陛下が天皇の際に行幸されているらしい。
いつまでも健やかで我ら民草を見守ってほしいね。平成は本当に平和な時代でした。

平成は遠くになりにけり。

なんてノスタルジーにかられてしまうけど、どんどん展示の蔵書をみながら、進んでいきます。

筆者撮影。光の陰影がきれいな小径(こみち)の演出もにくい。
筆者撮影。今回は日本書紀が展示されてた。
筆者撮影。展示の日本書紀(その2)

いろいろ蔵書が展示されているのだけど、今回は東南アジアの企画展だった。それにまつわる本・資材の展示が豊富だったけど、「日本書紀」など有名どころの展示があると「おっ」と目に止まって撮影してしまう。

前回訪問したときは、「吾妻鏡」とマルコポーロの「東方見聞録」が展示してあって、多くの人が足を止めて熱心にみていたな。

もう少し古典の勉強をしていれば、説明書きを読まず原著を直接みて理解できるのになw

分かるのは当時の筆跡・書体がというったものか、製本技術(写本が多いので江戸時代のものや、現代の技術で複製されているものもおおいけど)に触れられる。

筆者撮影。今回特集の東南アジアの植物誌
筆者撮影。臭ってきそうなリアルな「ラフレシア」の図

さて、ぐるっと廻ると4展示室くらいしかないかな?あっというまに2Fを一周してしまい、閲覧終了。

公式WEBだと30分、しっかりみると1時間とかいてあるけど、正直なところ10分あればざっとみられる。
しっかり説明書きも読んたら20分〜30分くらいなのかな。

正直いつもあまり混雑はしていない(企画展の内容により、入館者数は本当に大きく変わる)ので、20分以上滞在したことはない。

株主優待でお金がかかったないからかもしれないバイアスがあって、自分で入館料を900円払ったらもうすこし真剣にみて時間をかけているのかもね(笑)

筆者撮影。1階の奥には食事・喫茶ができる「小岩井農場」がある。

実は、ミュージアムの裏手には「小岩井農場」のレストランがある。岩崎久彌が小岩井農場も作った人物で、その直営レストランが併設されているみたい。

ミュージアムの中の扉を抜けて、庭園を抜けるとレストランに行けるよ。

筆者撮影。年明けらしい穏やかな天気と中庭。
筆者撮影。足元に東洋文庫の文字と建築設計者たちの名が刻まれていた。
ミュージアムからレストランに続く外通路も気持ちがいい。ボタニカルな雰囲気が落ち着く。
筆者撮影。レストラン入り口
筆者撮影。入口メニュー。

見ての通りこの雰囲気。そりゃお値段も東京価格。

お店に入っているのはセレブなマダムばかり。オレみたいなサラリーマンはランチに2000円クラスは厳しいので残念ながら入口まで。

小岩井ビーフがランチは3800円で食べられるらしいが、3800円あったら何を買おうか考えてしまうみみっちさがある。

筆者撮影。オムライスやカレーも2000円弱。

ということで、レストランのメニューを撮影して中庭の雰囲気を堪能したら踵を返してミュージアムへ。

筆者撮影。ミュージアム入口はちょっとしたお土産ショップ。
1月4日まで入館者くじびきやってて、販売物のポストカードもらったよ。
筆者撮影。ここだけでしか買えないアイテムも。

今回は「東洋アジア〜交易と交流の海〜」という企画展だったので、ちょっと人もまばらだった。

有名な「三国志」「東方見聞録」「ロマノフ王朝」「幕末」「江戸の暮らし」「解体新書」なんてタイトルだと好評で人が多く集まっていたな。

駒込は、徳川将軍家ゆかりの日本庭園の「六義園」もあるし、この東洋文庫もあって、まさに文教の街。


街並みも穏やかで、忙しい、気忙しい都心(丸の内、港区、新宿界隈などなど)とはまた違う東京の一面を見せてくれる場所。

この街で長く時間を過ごすオレのお気に入り場所をこれからも見つけて、記録していこう。

では、またね。良い1日を。


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