■劇中でイソべやんが出てきてひみつ道具を出してくれるが、ドラえもんみたいな優しい終わり方はしない。
■門出が自分の正義のために使ってしまい、列車を脱線させてそれが原因で闇落ちしてしまう。ドラえもんのひみつ道具は使う人次第だとは思っていたが、誰が使うに焦点が当てられていてひみつ道具の怖さが垣間見れた。
■ひみつ道具は使えば万能感があるからこそ、使い手を選ぶ道具なのだ。本作ではひみつ道具を使うことで正義を示すが、そこからおかしくなっていく。絶対的な道具があるからこそ人はおかしくなっていく。誰も自分を認めてくれないという考えもあって門出は苦しんでしまう。
■ひみつ道具があってものび太のように優しく、無茶をしても無かったことにしてくれる世界観がないと報われないと思う。何気にドラえもんでもひみつ道具で世界観が変わってしまっているような回もある。もしもボックスやタイムマシンとか。そもそも、のび太の孫が自分の境遇を変えるために過去に行き、ドラえもんまで渡しているため、あの世界はドラえもんが来る、来ないで大きく分岐している。