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シェイクスピアの花園


シェイクスピアの花園

 全ページカラーの、美しい画集です。
 文章を読まなくても、楽しめます。文章を読めば、もっと楽しいです(^^)

 原著(英語版)が出たのは、なんと、一九〇六年です。二〇〇六年に、刊行一〇〇年を記念して、日本語版(本書)が出ました。

 『シェイクスピアの花園』という題名からして、「難しそう」と敬遠されるかも知れません。
 難しくありませんから!
 ページを開けば、夢幻的な絵に魅了されます。

 植物が好きな方、妖精が好きな方、メルヘンチックなものが好きな方に、本書をお勧めします。もちろん、シェイクスピアの作品が好きな方にも。
 ページをめくるたび、植物を身にまとった妖精の姿が、次々に現われます。現代の漫画や、舞台芸術にも、そのまま使えそうです。一〇〇年も前の絵なのに、古びていません。

 どの植物も、シェイクスピアの作品に登場するものです。シェイクスピアの作品を読んでいなくても、大丈夫です。巻末に、解説が付いています。
 解説までしっかり読めば、見て楽しむだけでなく、教養まで身に付いてしまいます(^^)

 残念なのは、翻訳ミス、あるいは誤植と思われる部分が、いくつかあることです。
 それを差し引いても、本書を読む価値は、十二分にあります。

 以下に、本書に登場するシェイクピア作品を挙げておきますね。

『冬物語』
『じゃじゃ馬ならし』
『リチャード三世』
『ハムレット』
『真夏の夜の夢』
『テンペスト』
『恋の骨折り損』
『シンベリン』
『二人のいとこの貴公子』
『から騒ぎ』
『ヘンリー五世』
『ヘンリー六世 第三部』
『ヘンリー四世 第一部』
『お気に召すまま』
『トロイラスとクレシダ』 ※本書では、『トロイダスとクレシダ』になっていますが、正しくは『トロイラスとクレシダ』です。



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