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毒草を食べてみた


毒草を食べてみた

 刺激的な題名ですが、内容は、真面目です。毒を持つ植物について、きちんと説明しています。

 『食べてみた』といっても、著者は、本書にある全種の毒草を、食べているわけではありません。食べていない種のほうが、多いです。
 食べている種であっても、「ほんの一口、かじってみた」程度です。

 これらの点で、「看板に偽りあり」と、怒る方もいるでしょう。
 けれども、私は、これは仕方ないことだと思います。
 致命的な毒を持つとわかっているものを、「食べろ」というのは、「自殺しろ」と言うに等しいです。他人に、そんなことを強要する権利は、誰にもありませんよね。

 「なら、こんな題名を付けるな」ですって? もっともです(^^;
 でも、「こういう題名でなければ、本書を手に取らなかった」という方が、多いでしょう。
 本は、手に取って読まれて、なんぼですから。

 毒草を紹介した本は、意外に少ないです。
 本書は、その先駆けとなった一冊です。二〇〇〇年に出てから、二〇一二年現在まで、何刷もされています。
 本書が、多くの人に支持されていると、わかりますね(^^)

 四十四種の毒草について、分類、ラテン語の学名、毒の成分、毒を摂取した時の症状、その他さまざまな逸話が、紹介されています。
 どの逸話も、興味深いです(^^) 文系の人も、理系の人も、楽しめると思います。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

はじめに

1話 ドクウツギ
2話 バイケイソウ
3話 キョウチクトウ
4話 トリカブト
5話 フクジュソウ
6話 キナ
7話 バッカク
8話 シキミ
9話 ドクゼリ
10話 アサ
11話 スイトピー
12話 ヒガンバナ
13話 スズラン
14話 タバコ
15話 コカ
16話 ジギタリス
17話 イヌサフラン
18話 インドジャボク
19話 クラーレノキ
20話 マチン
21話 ストロファンツス
22話 イラクサ
23話 ケシ
24話 クサノオウ
25話 スイセン
26話 オトギリソウ
27話 アセビ
28話 マンドレーク
29話 ヒヨス
30話 ベラドンナ
31話 アイリス
32話 イチイ
33話 ポインセチア
34話 クリスマスローズ
35話 ビンロウ
36話 マオウ
37話 トウワタ
38話 チョウセンアサガオ
39話 ペヨーテ
40話 ドクニンジン
41話 ニガヨモギ
42話 エゴノキ
43話 ミトラガイナ
44話 ゲルセミウム・エレガンス



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