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うつ病のお話①生きるのがとにかくつらい。

なにか決定的につらい出来事があったわけじゃない。
でも「毎日すごくしんどい」の積み重ねで、気づけばいつも死にたいと思っていた。

生きる気力がない


20代は、そのほとんどをうつ病(診断は気分変調症)とともに過ごして、実家なし&貯金なし。とにかく「死なない、生きる、なにかしら働く」ことだけを死ぬほど頑張っていて、これからもなんとか自分を社会に合わせて生きていくしかない、そう思っていた。

25歳くらいになると、死ねないなら正社員にならなきゃ、と焦った。リーマンショック1年後の頃。
大不況の時にそんなこと考えてたら病むのも当然だけど、実際今ほど自由な働き方とか考え方も浸透していなくて、意識して検索せずとも「うつ病は甘え」みたいな言葉に簡単に出会ってしまうような、結構しんどい時代だった。

当時の私には「どうしたら楽しく生きられるのか?どんな仕事ならやりたいか?」という発想が1ミリもなかった。頭の中は死ぬことでいっぱい。でも理性が強くて簡単には実行できず、八方塞がりだった。

本当に死にたい時に求めるのって、誰かからの励ましじゃない。ひとりきりになって、誰にも気づかれずに死んでしまいたい。SOSを出したいけど、死にたいから、出せない。
人は、こういう時に自殺するのだと思った。

正社員は安泰じゃなかった


半年かけて就活して、死にたい気持ちを抑え込んで正社員になってみたものの、あまりいいことはなかった。

クビにならない代わりに逃げることもできないのだから、精神は不安定になるばかり。しまった合わない、辞めたいと思っても言い出せない。言う時は診断書を握りしめて、勇気を振り絞った。

在籍期間、わずか3ヶ月。
なんだこのギャンブルは?私は二度と正社員を目指すことはなくなった。

とはいえ、じゃあブロガーやYouTuberになろう!みたいな時代じゃなかったから、これで大丈夫だと思って入ったはずの会社が合わなかった自分は、もう死ぬしかないと思った。

当時の葛藤

人は機械じゃない。もともとの性質や耐性が違うのに、同じ負荷をかけられてボロボロになっていく。それは甘えなのだろうか?鍛えれば強くなるとかいう単純な話なのだろうか?

たとえ同じことがあったとしても、それに対してどれくらいのダメージを負うのかは個人差がある。「しんどいのはみんな同じ」なんてありえない。
ずっと頑張れる人だって、何かしらコントロールできているから倒れないで済んでいるだけかもしれない。

今なら冷静にそう思えるのだけれど、当時はここまで客観視できず、「みんな同じではない!」という違和感を強く抱えながらも「でも、できないんだから死ぬしかないよな」と思っていた。

まぁ、なんでまだ入ってもいない会社なのにそんなにうまくいくと思っていたのかも疑問だけど。私に足りなかったのはここで、起こっていないことに対するネガティブな想像力がなさすぎた。
19歳でいきなりフリーターで働きはじめて、人生経験も仕事経験も少ないから、知らないことがすごく多かった。だから悲観的なくせに、次の会社は大丈夫だろう、といつも思っていた。

おかげで、この後は逆に「次の方が悪いかもしれない」と思う癖がついて、辞められない沼にハマっていくのだけど。


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